是光が頼まれたのは、かつてヒカルと心を通わせた引きこもり少女・夕雨との『約束を果たす』ことだった。ところが、その約束の内容が判然としない。ヒカルも教えてくれず、困っているところになんだか話がややこしくなってきて……というお話。
是光のフラグ建築力が順調すぎる。このままだと平均で1巻1人ずつフラグを立てていく感じになってしまうがよろしいのか!!今回の夕雨はともかくとして、知らないところでフラグを建築して一切気づいてない是光が罪作りすぎて、是光の反応に一喜一憂する式部さんが可愛すぎてつらい。
日陰で傷みを解り合おうとするヒカルと彼女と似たような傷みを持ちながらも日向へ連れ出そうとする是光。全く対照的な二人に夕雨が惹かれていく姿が甘酸っぱく、彼女に関わった人間達が少しずつすれ違ってしまった結果ともいえる真実はせつなかった。正直今回も式部さん可愛すぎたので是光の初恋にかんしては「なん……だと…!?」となってしまった自分がいるけど。
ヒカルの死の真相といい、後ろに色々と黒いものが見え隠れしていてそっちが明かされていくのも楽しみ。