[著]菊池 たけし / F.E.A.R. [絵]佐々木 あかね
ノエルは16歳の誕生日に自分が両親の本当の子供ではない事を知り、捨てられていた時に持っていたという薔薇の小箱を手に冒険のたびに出る。実はノエルは『薔薇の武具』と呼ばれる伝説の武具を開封する力を持っていた。そんな彼女を巡って神殿や帝国、更には悪の組織までもがエージェントを差し向けるが…!?
今更ながらTRPGに参加させてもらうことになり、とりあえず雰囲気を掴むだけでも?と渡されたシリーズ。1巻だけお借りしたのですがなんかレビューサイトさんで3巻がすごいことになっているらしいと聞いてうっかり2・3巻を探して買ってきてしまいました。
TRPG未体験の力丸乃りこさんをセッションに加えて、経験者の3人が彼女を護りながら少しずつ色々な知識もまじえつつ、冒険していくお話。ヒロイン格の力丸さんがTRPG初体験という事で、これから体験する自分にとっては他人事ではありません。とりあえず1巻を読んだ時は、セッションの楽しそうな雰囲気とかドタバタしている雰囲気が伝わってきて「おおっ、TRPGって予想以上に面白そうだな」って印象。オリキャラとかまるで作ったことのない人間なので物凄く参加するまで不安だったのですが…(でも力丸さんのキャラクター設定、妙に濃くて別の方向で不安になったけど…!!私ほんとオリキャラとか作れない人間なので…orz)エイプリルさんのキャラが激しく好きです。美女なのに中身はオヤジとかたまらない…!!
2巻以降は自分がTRPG体験してから読みました。体験する前に読んだ時とは別の、「うああああ確かにあったあったこういうの!」的感覚があって面白いです。2巻…兎に角面白すぎ。禁句の設定で皆がひっかかりまくり、戦闘してもいないのにHP減らされるあたりのくだりでは大爆笑。NPCのキャラクターも無駄にこゆくて、ツボに入りまくりでした。いつもの通り電車の中で読まなくて良かった…!!
そして3巻。仲間たちにかかわりのあるNPCが沢山出てきて、ストーリー的にも重いです。そして6話目はもう…最近のラノベでも中々ないくらい必死に先を先を…とノンストップで読んでしまいました。ほんと、ラストの展開は涙、涙。
自分のTRPGでやってるキャラがメイジ/サモナーだったというのもあって、トランには格別に親近感を抱いていたのですよね。使い魔どうしよう?とか困ってる時にトランの
使い魔は携帯大首領発言を見て「おおっ、こんなのでもいいんだっ!!」と参考にさせていただいたりしましたし。ついでにいうと
腐女子的にもヘタレで悪い人ぶってるイイヒトで、しかもクリスとの凸凹関係が色々と妄想をかきたてるいいキャラでしたよねえ…いえ801とかそういうのではなく。喧嘩ばかりでも実は仲の良い男2人のコンビは良いものですよ(*´д`)
また最新刊が出たらコッソリ購入したいと思います。普段読んでいるものとは毛色が違うけど凄く面白かったです。