新年。朝賀のため貴陽に戻った秀麗は影月と二人でまとめた懸案を実現させるべく、連日奮闘していた。しかし、そんな彼女の元に茶州でとある奇病が流行っているという報告が舞い込む。同時に現れた謎の新興宗教の教主“千夜”は秀麗の茶州州牧就任が奇病の原因だと人々を煽りはじめて…
あんな必死に勉強して状元及第したというだけあって、何らかの事情があるんだと思ってはいましたが、まさかこんな暗い過去があったとは…。しかし、彼の運命のゆくえも気になるところですが、それ以上に香鈴とのゆくえも気になります。二人とも可愛すぎです。
しかし個人的には影月の暗い過去話も良いのですが、それ以上に序盤のコミカルな部分がお気に入り。
特にどんどんギャグ担当になっていく黎深オジサマとかね!!
あの気まぐれオジサマに振り回される吏部の面々はほんと大変だよなあ…新人の珀明君に幸あれ。
ラストにかけての、商人達や官吏たちとの秀麗のやりとりはお見事。
特に全商連とのやり取りは非常に良い。すっかり秀麗の言葉に踊らされて、茶州に行きたくてウズウズしてる医薬担当にニヤニヤ。官吏達の前での秀麗の演説は、1巻で劉輝に語った「町民」として在った彼女の決意や覚悟を決して忘れないという強い志が感じられてじーんとなりました。実際最近の政治家には是非こういう初心や民の立場で物事を考えることを忘れないで頂きたいです。
次回で影月編も決着。今まで以上に厳しい綱渡りとなりそうですが、秀麗や影月が幸せになれるようなラストを期待したいと思います…………ってあれ?影月編って3巻完結じゃなかったですっけ?このままだと2巻で完結しちゃ………
Σ゜゜ (д )