前半短編集→後半本編なシリーズ第五巻。
短編は酒に酔って絡んだり、風邪を引いた春虎を看病しようとして春虎のトラウマを呼び起こしたり……と夏目の空回り気味で残念な暴走が可愛すぎた。個人的には春虎が猫を飼う羽目になる話が一番面白かったです。コンを含めた割と不毛な恋の鞘当て具合にニヤニヤが止まらない。
後半の本編は2年生と3年生が合同で合宿に行くお話。色々な意味で今後への仕込み感が強いお話だったんだけど、京子の意外な一面を見せられたり、段々春虎に惹かれていってるっぽい鈴鹿をまじえたやり取りが甘酸っぱくてやばかった。最後のアレは色々な意味で「夏目の自業自得」というべきか「春虎ニブすぎ」と突っ込むべきか悩ましいんだけど、今後どうなっていくのかが楽しみな引き方でもありました。
……それにしても寮母組は片方だけでも冬春派でもよくね?春夏だと実は普通にBLじゃないんだよ寮母組ィ…!!
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東京レイヴンズ4 GIRL RETURN & days in nest ?
土御門夏目―芯が強くて楚々とした、春虎自慢の幼なじみ。…の、はずだった。半年前までは。しかし現在。「このバカ虎!」。半年ぶりに再会した幼なじみは、陰陽塾きっての秀才で口が悪くて素直じゃなくて、とある理由で男装女子になっていた!?そして、その男装女子に日々振り回されている、日本一ツイていない少年、土御門春虎。「夏目君とデキてる…ホモなんでしょ?」「いや実は幼女好きだって」。クラスメイト曰く『ホモだと思ったらロリコンだった』。心ない噂と運の悪さに苦しむ春虎。しかも二年になった二人を襲ったのは、あの夏の日の「嵐」!大騒動の学園生活を経て波乱の新学期がいま始まる。 (「BOOK」データベースより)
「……桜が似合うな、春虎」
「え?な、なんだって?」
しょっぱなから↑で萌え死ぬかと思った。冬児が春虎を口説いているようにしか見えません!!鈴鹿復活のドタバタを描いた中編+短編という構成の学園ラブコメ系番外編。しかし、春虎はバカ通り越してakihisa化が進んでませんか。
夏目の正体が女だとバレそうになってドタバタしたり、春虎の天然フラグ立て能力に夏目やコンが悶々としたりするのが微笑ましすぎる。個人的に春虎のデート(?)を夏目やその他の人々が尾行する「ブラッディー・ホリデー」が一番好きだった。取り乱し暴走する夏目可愛いよ!普段は仲が悪いコンと夏目の意気投合ぶりにも爆笑。
それにしても男の娘やら貴腐人やら、色々な意味で濃いキャラが増えたなあ。寮母二人はなんというか一番男子寮の寮母にしちゃいけない人材だと思うんだけど如何なものか。あと違うぞ間違っているぞ!真実がわかってないから仕方ないのかもだけどそこは腐だったら春虎と夏目じゃなくて本能で正体を嗅ぎ分けて春虎と冬児に萌えるところ!!(え
……個人的には春虎・冬児は安泰として(何の)、大友・小暮の教師組にも注目したい心持です。
青春ラリアット!!
「どうせ止めたって聞かないだろ?だったら最前列で見ててやろうと思ってさ。ユカイツーカイなおまえのピエロっぷりを」
月島は一瞬驚いた顔をするが、すぐに口元を歪めて笑った。
「……へっ、俺のステージは高ぇぞ」
高校生男子の友情はどうしてこんなにも美味しいのか
バカ代表・月島、月島の親友・宮本、月島に恋する暴走少女・長瀬の3人のバカどもが繰り広げる青春の暴走のお話。もう暴走するバカとそんなバカをほっとけない親友、という構図だけでもおいしいのに、恋愛面で悩みを抱える宮本が自分の恋に一直線な月島に対してちょくちょく憧憬を示すところが美味しくてたまらない。そして宮本の前では御無体な態度ばかり取るのに月島の前では取り乱してしまう長瀬が可愛い。
そして、月島と宮本も大変おいしいんだけど長瀬と宮本の関係がとても好き。ある意味「共闘関係」というか、どこかカラっとした男女の友情具合が素敵でした。ラストの背中あわせではニヤニヤが止まらなかった。
バカ3人がひたすらバカやってる話ではあるんだけど、月島も長瀬もまぶしすぎる位に自分の好きな人の為に一生懸命で、まっすぐな青春模様がたまらない。そしてそんなまっすぐな2人に感化されて、少しずつ迷いを断ち切っていく宮本の姿が熱かったです。長瀬の言うとおり「姑息」で「チキン」で二人ほど強くはないけど、チキンはチキンなりの戦い方で頑張る姿が感慨深い。
宮本の彼女の都子ちゃんは結局登場しないままだったけど、個人的には続きがあっても彼女の存在は電話越しのままだったりすると面白いのになあとおもったりするのですが、どうなんでしょう。個人的にはこの3人の話がもっと読んでみたいです。
東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE
deltazulu | レイヴンズの三巻は、僕の中のうららセンサーが反応しまくる。 |
「東京レイヴンズ」の三巻を読みながら、うららさんが高速ローリングするだろうなあって何度も思った。 | |
kusumirin | 東レ3巻が、非常にうららさん仕様だと思いました、まる。 |
haduki_a | レイブンス読んだ。なるほど確かに一切疑問を挟む余地なくうららさん得だ。 |
Sr_Krk | レイヴンズ読み終わった…これはやばいこれは燃える 夏目さんに羨ましいと言わしめるほどの悪友話 うららさんマジ早く読むべき |
soundsea | 東京レイヴンズ3のうららさん得理解www |
kimpeace | あ、7人目追加でお願いします。読んでてすぐに把握したよ! |
maronu | 確かにこれは私の中でうららセンサーが点滅してる |
inn_hatena | これはうららさん得すぎるなまじで |
ym___ | うらら得を把握した。 |
発売日から読み終わるまでに計10人に「うらら得」と言われた件について
陰陽塾の進級試験として程度の低い霊災の対処に当たる事になった春虎達。ところが、試験の最中に東京各地で異変が起きる。その霊災は奇しくも2年前に冬児が巻き込まれた事件に酷似していた。事件の「後遺症」に悩まされる冬児に対し、春虎が取った行動は……というお話。とにかく発売直後から「うらら得」「うららさんはすぐに読むべき」と言われ続けたわけで、そんなにハードル上げられたら余程の悪友萌えじゃないと納得しねえぞ!!って思ったけど中盤で陥落した陥落せざるをえなかったなにこの「ずっと悪友のターン」萌えしぬ
冬児と春虎の悪友関係が改めてとても美味しい。過去の事情から世間の望む自分を演出し、虚無感と諦観に囚われていた冬児に『信頼』という名の呪いを掛けて、暴走する力のストッパーとなっていく春虎の関係がとても美味しい。世間をどこか斜めに見ている冬児が直情バカの春虎に救われ、惹かれていく姿にとてもニヤニヤする。っていうかこいつら青春しすぎだよ!!悪友どもが青春しすぎで生きるのが辛いよ!!正ヒロインも羨む男子二人の友情萌ええええ!!!
そして、主人公コンビの活躍もさることながら、大人たちの活躍がまた美味しい。特に終盤の大友&鏡&小暮のやりとりにはニヤニヤが止まらなかったです。仲の悪い大友・鏡が小暮に文句言う時だけ意気投合するのに超萌える。
大人組もこれから物語に絡んできそうな気配だし、後遺症を克服したとはいえ冬児の話も本筋に絡んできそうな気配。色々と動き出しそうな今後が本当に楽しみです。
東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST
舞台を東京に移し、いよいよ本格始動な感じのシリーズ第二巻。夏目の「式神」となった春虎は、悪友の冬児とともに夏目の通う陰陽塾に入学。とんとわからない授業や『土御門』の血のせいで敬遠する級友達に戸惑いながらもなんとかクラスの中に自分の居場所を作ろうと奮闘するが……というお話。
友達なんていらないと自ら殻を作る夏目、裏で上手く立ち回りながら計算ずくで行動して少しずつ学校内に居場所を作っていく冬児、天然バカゆえの計算しない純粋さで正面から周囲の壁をぶち壊していく春虎……と、3人の性格が綺麗に行動に表れてて面白い。冬児はとにかく今回は裏から立ち回るポジションなんだけど、それでいて割合さっぱりしてるのが良いなあ。天馬と冬児のやりとりには思わずニヤリとしました。そして春虎にヤキモチやいたり、不甲斐無さに憤る夏目が本当に可愛い。
彼らの「敵」となる人々の姿も見えてきて、今後が本当に楽しみ。というか3巻の予告で滾らざるを得ないのですが!!冬児メイン回か、そうなのか!!
東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN
『ぼく、シキガミになる。ずっと一緒にいて、ずっと護ってあげる』それは遠い昔の約束。彼がまだ“将来”の意味を知る前の―。霊的災害“霊災”が多発し、陰陽師たちが活躍する現代。土御門春虎はトコトン運の悪い少年だった。陰陽師の名門に生まれながら、才能はからっきし。この16年の人生で、死にかけた回数12回。そしてある夏の日、極めつきの受難が、彼の前に訪れる。「久しぶりです―春虎君」土御門家次代当主である幼なじみの少女、夏目。彼女との再会が、春虎をかつて見た“将来”へ―波乱に充ちた“未来”へと導き始める!闇に舞う鴉たちの、時を超える陰×陽ファンタジー。(「BOOK」データベースより)
とある陰陽師が引き起こした事件により「霊災」が多発するようになった現代を舞台にした陰陽ファンタジー。
個人的に陰陽ファンタジーとかいわれた時点で相当自分のツボに直撃だし、夏目と春虎の素直になれない幼なじみの距離感とか、実は本番に弱いタイプな夏目とヘタレだけどいざとなったらやる春虎のコンビ具合もたまらないのですが、春虎&北斗&冬児の仲良しトリオの破壊力がやばかった!!春虎を振り回す北斗と鈍感すぎる春虎の様子にもニヤニヤしたのですが、春虎と冬児の悪友具合がやばい。北斗を示す人称代名詞として「悪友」という単語が頻出するのですが一回だけ「悪友」が「親友」になってる部分があって、使い分けに滾った。この二人のツーカー具合とか、事情を聞くのは後回しに必要な情報だけ伝えてくる冬児とか、それに対して春虎が返した言葉とか……くわああああああ(ごろごろごろごろ)
序盤から右肩上がりに面白くなっていって、特に北斗が(ネタバレ)後の展開はもう本当に息もつかせず畳み掛けてくる感じで、凄かった。特にエピローグの展開には、ニヤニヤが止まらない。そこまで鈍感なのかバカ虎!!と夏目や冬児とともに叫びたくなりました。1巻は2巻以降へのストーリーへの導入、というカンジではあるんですが、そんなの気にならないくらいに面白かったです。次巻が楽しみ!!
ところで、少年エースで連載されているコミカライズ版も読んだ(現在少年エースだけ某コミカライズのために購読しているので)のですが、原作もコミカライズ版も猛烈に面白いのですが同時並行で全く同じ展開を原作に忠実にやっているので雑誌で同時に読んでしまうと原作を読む際の楽しみが薄れてしまうかなあ……と思いました。「デュラララ!」のコミック版を読んだ時にも思ったのですが、原作に忠実展開のコミカライズって、原作を読むときにどうしても新鮮味が薄れてしまうなあと……
原作忠実展開コミカライズ自体はキライじゃないんですが、同時並行でやるのなら忠実展開ではなく、全く違ったものをやったほうが良かったんじゃないかなあと……個人的には小説の語り口が好きだったので、コミック版は単行本にまとまってから読もうと決意する今日この頃なのでした。
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