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今月のまとめとオススメ本[2008年7月分]

今月の読了本は感想を書かなかった本を含め24冊でした。
うち3冊は青い鳥文庫の再読だったので感想割愛で。クレヨン王国は永遠の心のオアシス。
でも、それを抜いても21冊も一ヶ月に読んだのは久しぶりだなあ…

2008年7月のページアクセストップ4

ば、バカテスがトップ圏内に居ない…!いやまあ、5位にはいるんですけど。
今月実は、TOPを除く全ページで一番アクセス高かったのは担当イラストレーター別感想リストだったりするんです……いつもみたいに特出したアクセスが殆どありませんでした。読んだ本の中に新刊があまりなかったからかなあ。

銀色ふわり
⇒感想

AURA
⇒感想

生徒会の三振
⇒感想

花園のエミリー
⇒感想

というわけで、「インフィニティゼロの有沢まみずですねわかります」という感想より「有沢まみずがシリアス感動モノ書いてるよっ!?」という感想を頻繁に見かけたような気がしてならない「銀色ふわり」がさりげなく今月の1位でした。インフィニティ・ゼロ、私は好きなんだけどなあ…「いぬかみっ!」も「ラッキーチャンス!」もスルーしたので比較できませんが。

2位はライトノベル界に色々な意味で今月ホットな話題を提供してくれた田中ロミオ新作「AURA 魔竜院光牙最後の闘い」。…正直私、このタイトルよりも仮題時代の「流行の学園ラブコメを目指してみる(仮)」の方がぜっっっっっったい、面白かったと思うんだけど。というか個人的にはこの仮題を知って読んだほうが方が絶対面白く感じると思うのですがいかがなものか。タイトルが「AURA」になった瞬間、私の購入意欲がどーんと下がったのは良い思いでです。結局買ったけどね!

特出作品無しの中、新刊出るたびアクセス数が5位とか6位くらいで甘んじてしまう「生徒会の三振」が上がってきたのも印象深し。個人的に、一番何も考えずにゆるーく楽しめる感が大好きなシリーズです。鍵かこいいよ鍵。「花園のエミリー」は先月のアクセス数の残滓で4位居座り。あと数日遅かったらバカテスに抜かれてた気がします。バカテスが強すぎる件について。

2008年7月に読んで面白かった本


吸血鬼のひめごと 3
⇒感想

戦闘城塞マスラヲ Vol.4
⇒感想

おと×まほ5
⇒感想

吉永さん家のガーゴイル5
⇒感想

正直、「おしごと」最終巻を壁にぶん投げた経験を持つ私としてはエンディングだけで下半期ラノサイ杯に投票余裕でした状態(まだ今リアルタイムで上半期やってますから!!)な「吸血鬼のひめごと3」が文句なしで今月一番のオススメ。ただ、あのカタルシスは「おしごと」をリアルタイムで追いかけた者にしか味わえないんだろうなあ……良くも悪くも、あのエンディングで終わりだと思って読まないと、この感動は味わえないと思うorz

その他、8月新刊からのフライングですが鈴蘭かこいいよ鈴蘭で「戦闘城塞マスラヲ4」。…しかし、鈴蘭がマジでどこぞの主役奪還した某スーパーコーディにしか見えない。最終巻ではヒデオが活躍するといいよね……(遠い目)「おと×まほ5」はエフェクトさんのキャラに100万点つけます。あとryoさんの初音ミクCDに。あ、あとかなたんもかっこよかったよね!(オマケかよ)

そしてゆっくりとした足取りで「吉永さん家のガーゴイル」を消化中……タイミングよく先日最終巻が発売されたわけですが、そこまでたどり着くまでに暫く時間がかかりそうです…ファミ通の目録がほしいのに、今月来月で買う予定の本が「文学少女」だけという状態なので、最終巻だけでもフライングで買っちゃおうかしら。おるたなてぃぶ含めてあと14冊とか遠すぎるorz とりあえずお気に入り度的に言うと、5>>>3=1>2、4かな。やはりご町内の皆さんがワイワイやってる話が好きみたいです。

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今月はコミケ準備やらなにやらで時間が取れないので割愛しますがとりあえず一言……


先月からバカテス5巻が待ち望まれすぎな件について。
気持ちはわかるけどさ!!わかるけどさ!!


ダブルブリッド

[著]中村 恵里加 [絵]藤倉 和音

通常の生物とは異なる遺伝子を保有する生物・通称“怪(アヤカシ)”が発見されて数十年。警視庁の怪捕縛専門特殊部隊「EAT」に所属する青年・山崎太一朗は上司の命令で政府公認の怪のみで構成された部署—通称「第六課」—への出向を言い渡される。直情的で怪の捕縛は人間のみが行うべきだと頑なに信じ、怪を毛嫌いする太一朗だったが六課に所属する唯一のアヤカシ・片倉優樹の人柄に触れるうちにその考えを改める事になり…
   個人的お気に入り度数
祝・最終巻発売決定!!!
…というわけで、既にかなり内容を忘れている予感がするので、再読祭開催。というか9巻が出た時に内容殆ど覚えてなかった記憶が(酷)しかしこれ、発売日8年以上前の作品になるんですね…ほぼリアルタイムで追いかけていたのに。年取るわけだ…(´・ω・)

というわけで、数年ぶりに読み返したわけですが、やっぱり凄く面白い。政治的とか体面的な事情でほぼ飼い殺し状態にされ閑古鳥の鳴く「第六課」で、3年前に去っていった仲間たちの帰りを待ちながら孤独な日々を送っていた優樹と、緊張感の足りない優樹を前に空回りし続ける太一朗という序盤の平穏な日々の、シリーズ全体からしたら本当に僅かな間でしかなかった平和な日常の描写が密かに大好きです。頭が固くてプライドばかり高くて頑固で自己中で……と、どうしようもなく駄目駄目な太一朗が、片倉優樹という一人の少女に惹かれながらも自らの考えを少しずつ改めていくのと同時に、優樹の方も自分を始めて“人間の少女”としてみてくれる興味深い人間・太一朗という人間に出会って変わっていく…というお約束でベタベタな展開が凄く好き。

「君と私が今まで培ってきた友情は、今から死ぬ」

だからこそ、そんな二人の関係を最後の最後で打ち壊す優樹の独白・変貌とラストバトルは本当に衝撃で初めて読んだときはしばらく呆然としてしまったのを今でも覚えています。“友情”が“死ぬ”といった言葉選びが独特で、非常に印象強かった。その後の展開ももう、基本的にハッピーエンドで王道ベタベタな展開しか読んだ事のなかった私にはかなり印象的で…最後に一応ハッピーエンド(??)的なオチになるとは言えど。

また、この作品を語る上で外せないのがやはりグロ描写。……特に、井の頭公園での戦闘とその後の六課での治療描写はあまりに生々しすぎて今読んでもリアルで吐き気が……うぷっ。シリーズ刊行当時密かに「電撃三大欝グロ作家」とかいらない事を考えていたのも今となれば良い思い出です(ちなみに残りの2人は「Missing」の甲田学人、「インフィニティ・ゼロ」の有沢まみず。…有沢さんは「いぬかみっ!」の感想を見る限りその後方向転換したんだろうなあ…あのグロさが好きだっただけにちょっと残念だー。)

というか、1巻で終わっておけばそれなりに幸せそうな未来が垣間見えてたのにどうしてあんなことに……(しみじみ)