[著]葵 せきな [絵]狗神 煌 夏休みを目前に控え、全校集会で生徒会が恒例で行っている生徒会役員による「寸劇」について話し合う生徒会メンバーたち。珍しくやる気の無い会長に知弦、まともな意見を出せない鍵と真冬……頼みの綱として残った一人・深夏は「戦隊モノ」を提案するが…!? |
碧陽学園生徒会のメンバーが部室を舞台にまったりとした日常を繰り広げるシリーズ第三弾。1巻から右肩上がりに軽妙な会話の面白さが増してきて、現在私の中で髄一の電車の中で読めないラノベと化しております。中目黒くんの実体化を経て、真冬の腐り具合も大幅アップの印象ですが、それ以上に会長がどんどんダメな子になってるよーーー!?
とにかく各キャラクター達のボケとツッコミの応酬が面白すぎる。それでいて時々ちょっといい話を織り交ぜてくるので手に負えません。個人的には各メンバーが全開で暴走する「取材される生徒会」と、さりげない鍵の頑張りが顔を覗かせる「働く生徒会」、そして深夏・深冬姉妹の過去と絆を描く「差し伸べる生徒会」が面白かったです。余談ですが、「取材される?」で深夏が熱血ラノベとして「ムシウタ」「禁書目録」「バカテス」を推してますけど……「ムシウタ」って熱血?私はどっちかというと泣きゲー(違)ジャンルに分類したなあ……。あと、やっぱ作者の人はバカテス読んでたんですね。ああ、深夏さんとバカテスの熱さについて熱く語りたい……彼女とは普通にラノベの趣味が合いそうです。
ラブコメパートでは、普段押せ押せな鍵が深夏に対して強く出られず、わたわたしてしまう姿にニヤニヤ。正直、正ヒロインは会長だとおもってたんだけど、実はこれって深夏が正ヒロインなんじゃね?とか思ってしまう勢い。いえ、鍵に言わせれば全員平等に愛してこそのハーレムルートなんでしょうけど。「働く生徒会」で、会長の居ないところで何気に頑張ってる一面を覗かせる鍵にもキュンとしました。
エピローグで、遂にこの本に挿入されていた「存在し得ない?」シリーズの実態が少しだけ明らかに。そういえば2巻で出てきたマギル先生とかいましたね、3巻の影が薄すぎて正直あれはいかがなもんかとおもいましたが。どうせ出すなら、しっかりギャグパートにも絡ませてほしかったかも…本編の方には本当に一瞬しか出てこないからなあ…。次回以降は新展開?でも出来れば今後も今までのようなまったり具合を貫いて欲しいです。
……というよりも、正直ラストの鍵がかっこよすぎて鼻血噴きそうです。
挿絵が、挿絵が何気に反則だーーーっ!
コメント
>会長がどんどんダメな子になってるよーーー!?
どんどんというか、もともとアルティメット・ダメな子です。
コメントありがとうござ……
>もともとアルティメット・ダメな子です。
うわ否定できない!!確かに1巻からアルティメット・ダメでした!
しかし最近の巻では精神年齢が着実に低下しているように思えてなりません…。
その会長の「あっまーいのがいいなー」の台詞と挿絵に 吐血しそうになった僕は、会長ルート一本に 心に誓ってしまいました…
鍵かっこよすぎ 反則