おと×まほ5 | 今日もだらだら、読書日記。

おと×まほ5

[著]白瀬 修 [絵]ヤス

此方が請け負ったファッションモデルの代役として、明日野丈や委員長に連れられ都心のブティックに行くことになった彼方。そのブティックに向かう途中で彼方は思いもよらぬ人物と再会を果たす。ヒラヒラの服を着せられてぐったりしていた彼方だが、そこにノイズが現れて…!?
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さりげなくアニメイト限定版買いましたよ!ミクかわいいよミク。

ここのとこ、萌えキャラかなたんの狙いまくった「男の娘」っぷりにイマイチ萌えを見いだせない日々が続いていたのですが、今回は割りとそういうあざとさを感じずに素直に楽しめました。いえ、相変わらずあざとすぎる男の娘萌え展開は健在なのですが、エフェクトの、周囲の『かなたんかわいいよかなたん』時空に流されない天然クールなキャラクターが良い緩衝材になっていたような気がします。久しぶりに魔女っ娘ステッキを武器代わりに投擲したりと、容姿とは正反対の漢らしい彼方の姿が見れたのもポイント高かったです。

とにかく、人間形態を取ったエフェクトが良いキャラなのです。「かなたんかわいいよ」な異空間を冷静に観察し、ぼそっとズレた感想(時にツッコミ)を入れる姿がとても良い。そして此方や彼方たちとの出会いを契機に少しずつ人間らしさを獲得していく彼女の姿が印象でした。……しかし、人間形態をとる前は、なんとなくしゃべり方から渋い男性のイメージを想像してたのに、天然クールな妙齢の女性形態をとるとは予想外(いえ、此方の陰謀以外の何ものでもないですが)

そんなエフェクトの処遇を巡り、過激な思考を持つその街の担当魔法少女と激突することになる彼方。かわいいかなたんも嫌いじゃないですが、他人の為に命を懸けて戦える男らしい白姫彼方がやっぱりわたし、大好きです。今回のエフェクトとのやりとりは本当に胸が熱くなった……。

“鑑賞”や暴走、モエルの正体などなど、作品に秘められた謎が少しずつ姿を現してきた感じで、その辺も面白かったです。いいんちょの魔法を復活させた人物についての謎もありますし、久しぶりに続きが楽しみになりました。6巻が楽しみです。


ちなみに限定版、作曲は「メルト」「恋は戦争」等でボカロ界隈では有名なryoさんで、この人の曲が好きなら買って公開しないのではないかと。ニコニコで曲を聴くことができるので、気になる人はチェックしてみると良いです。収録曲のひとつである「キボウノネイロ」は「ワールドイズマイン」っぽい気がする。しかし、ボカロ目当てに限定版買う人がこの作品そのものに開眼してくれるかはすごい微妙な気がするんですけど…シリーズ5巻ってそろそろ非文字読みにはつらい巻数になってくるし、いくら最近人気上がってるとはいえ、“男の娘萌え”はまだまだ日陰者であることを少しは自覚すべきだと思う…。



個人的な意見ですが、この時期に限定版でCDをつけるならイメージソングよりもドラマCDのお試し版みたいなものを収録してほしかったです。2?3分でいいんだ…とりあえずメインキャストの声を2?3言聴いてみたかったんだ…!!正直、ドラマCDは当たりはずれが大きい分よほど好きな作品(or声優)じゃない限り、声優イメージがつかめなければ買わないので…。

とくに彼方は昔好きだったアニメのヒロインやられてた方なのでなんとなく予想付くんだけど、これだと完全に女の子だよなー…という不安があったりして。いや、世間のファン的には完全に女の子な声のほうがいいの…か?
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