「このラノ2026」に協力者として参加しました+自分の投票の話 | 今日もだらだら、読書日記。

「このラノ2026」に協力者として参加しました+自分の投票の話

『このライトノベルがすごい!』編集部(編集) 「このライトノベルがすごい! 2026」
『このライトノベルがすごい!』編集部(編集) (著)
宝島社

多分10年以上ぶりに「このラノ」に協力者として参加させていただきました。ブログやってますとか書いてあるのにURLもブログ名も載せてないうっかり者が私です(いやだって前に参加したときは別枠でブログURLの回答欄あったから今回も別枠で回答したような気持ちになってしまい……)

紙面の感想

今年から編集が変わって結構紙面も変わるよ!と聞いてたので軽く紙面の感想を。協力者票の新作率高くてすごい(こなみかん)。協力者増えましたね〜〜って思ってたけど前回と人数的にはほぼ変わってなかったので私の目が節穴でした。協力者推しの新作+Web票推しの人気作+殿堂入り作品は専用枠で紹介(今年原作展開が盛り上がった作品の紹介大きめであり)+新作を中心にランク外の作品も色んな角度から拾ってくる……という感じでランキングに絡めつつも色々な作品を紹介していくスタイル、作品紹介本としての需要高めな紙面で個人的には好みだった気が。

一つだけ不満点を挙げると「キャラクター部門」への投票がなくなった代わりに作品コメントの中で特にキャラクターへの熱量の高かったコメントの抜粋コーナーが出来てたんですが、なぜかヒロイン=女性キャラの紹介しかなかったのが個人的に不満です。そこは男女平等に魅力的な男性キャラも紹介してくれ〜!!!

自分の投票

コメント採用されてなかったから安心して私の投票全部載せるぜ!!!!後ろの方に私の含め協力者さんたちの投票の1〜5位までが掲載されているので良かったら探してみてください。他の協力者さんたちの投票内容も見てみると結構面白いよ。ちなみにイラストレーター部門はとよた瑣織先生(伝勇伝)、福きつね先生(お嬢様バズ&配信に致命的に向いていない女の子)、三嶋くろね先生(ロクアカ、これが魔法使いの切り札)で投票しました。

順位は正直面白かった順というより「話題になってほしい順」ですね。魔王2099の6巻……!!!学園頭脳バトルの演出家の3巻……!!!!!頼む…………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

紫大悟「魔王2099」
舞台となる都市が変わるたびに大きく色を変える物語と、その中で少しずつ500年間の真実が見えてくる展開が楽しい。特に絶望の未来を変えるため、ベルトールがその謎を解き明かそうと奔走する第4巻がとても良かったです。あと魔王と勇者の仇敵でありながら最大の理解者という関係性が最高。
片沼 ほとり「俺は学園頭脳バトルの演出家!」→感想
人を楽しませるために演出家になりたいという主人公から時折垣間見える歪み、楽しませるという目的とは正反対の「目的のためなら他者がどうなっても構わない」というちぐはぐさが気になる物語で、その素顔の一端が明かされる2巻ラストが凄く良かった。学園頭脳バトルとしても最高に面白かったです!
佐藤悪糖「配信に致命的に向いていない女の子が迷宮で黙々と人助けする配信」→感想
配信者とリスナーの会話によって成立するはずの「配信もの」というジャンルで、言葉を介さずに繋がる関係性を描いた物語が秀逸でした。勝手知ったる我が家のような空気感が心地よく、クール美少女かと思いきや人見知りでキョドってるだけという主人公の生々しい口下手具合があまりにも可愛い。
古宮 九時「成り代わり令嬢のループライン」→感想
絶望的な状況でも大切な友人達のために前を向き続ける主人公の姿がアツかった。また、世界がループする原因やどうして成り代わりが起きるのか……といった部分までしっかりと作り込まれているのが印象的で、終盤に至るにつれて世界の真実がひとつ残らず解き明かされていく感覚が気持ちよかったです。
鏡 貴也「大伝説の勇者の伝説」→感想
過酷な物語の中でようやく前を向いたライナが、かけがえのない仲間たちと共に最後の最後まで諦めず、生きるために手を取り合おうとする姿が印象的でした。とにかく終盤まで絶望しかなくて、そこから死ぬ気で一筋の光を掴み取っていく展開が凄い。このラストにリアルタイムで立ち会えて幸せでした。
神宮寺文鷹「孤高の電波美少女と恋で繋がったらギガ重い」
セカイ系と異能バトルの気配を漂わせつつ、「現代」を感じる物語。理解できずとも否定もしない主人公のスタンスが心地よく、彼のまっすぐな言葉で孤高の電波美少女だと思われていたヒロインの素顔が見えてくるのが印象的で、ふたりがすれ違いながらも現実と妄想に立ち向かっていく展開がアツかった。
葵せきな「あそびのかんけい」→感想
オタクくんとギャルがボドゲで遊ぶだけのラブコメ……と思いきや、物語が進むにつれて複雑怪奇にこんがらがっていく三角関係が良かった!全員がお互いに秘密を抱えた状態で繰り広げられる文字とおりの「あそびのかんけい」にドキドキ。これからどうなってしまうのか気になって仕方ありません。
服部 大河「はじめよう、ヒーロー不在の戦線を。」→感想
主人公らしい行動を取る事で能力を開花させる兵器を中心に、本当の主人公に必要な資質は何なのかと問いかけていく物語が良かった。それと同時に、ひとりの絶対的な主人公を失った後の世界で「二代目」主人公となった少年と周囲の少年少女達が繰り広げる青春群像劇としても最高に面白かったです。
酉柄レイム「稼ぎの少ないオカルト事務所所長、VTuberになる」→感想
オカルトやSFといった非日常すらも「芸風」として受け入れ、日常会話劇の中に取り込んでいってしまうVtuberものの懐の広さをこの作品で改めて垣間見た気がしました。普段は情けない弄られキャラだけど自身の中に譲れないものを持っている、中二病だけどまっすぐな主人公がまた良かった。
夕鷺 かのう「かりそめ聖女は今日も王太子(推し)に求婚される 私との結婚は【解釈違い】なのでお断りします!」→感想
状況を「推し」や「薄い本」といった現代の同人誌に例えてコミカルに描いて主人公の苦悩やジレンマに共感させつつ、中世ファンタジーの世界観を逆手に取り自分が題材の創作されてもなんら動じないヒーロー…という対比が良かった。文字通り「同人誌が世界を救う」展開が奇想天外で面白かったです!

ちなみに最後まで入れるか悩んだシリーズは「お嬢様バズ」「組織の宿敵と結婚したらメチャ甘い」「僕らは彼女を王にする!」「サンバカ!!!」の4本です。

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