“有沢 まみず” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:有沢 まみず (12 件 / 2 ページ)

神のみぞ知るセカイ 神と悪魔と天使

 
 
原作
若木 民喜

「ボクは助けられたのか、あの、天使みたいな女の子に―」落とし神・桂馬が出会ったのは、桂馬が苦手とする属性をもつ不思議な女の子。その少女を攻略することになり、苦戦を強いられる桂馬の前に、もう一人の「駆け魂」の持ち主も現れて…?ギャルゲーの天才、「落とし神」と呼ばれる少年・桂馬と、地獄から派遣された可愛い悪魔・エルシィが現実の女の子を攻略する『神のみぞ知るセカイ』。「週刊少年サンデー」の人気連載コミックをラブコメのスペシャリスト、有沢まみずがオリジナルストーリーでノベライズ。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

少年サンデーで連載されているマンガ「神のみぞ知るセカイ」のノベライズ。桂馬が“苦手”とする「電波系」の少女・天美透を攻略しているうちに、「特徴・普通」の同級生・吉野麻美が現れ、二人を同時攻略しなければいけなくなる、というお話。

原作マンガは1巻しか読んでないのですが、結構雰囲気でてるなあと感じました。『電波系』の分類話とか天美透の出現率の話とか、エロゲ論が確かに「あるある」な感じで面白い。というか桂馬が本当に、良い「変態という名の紳士」なことにニヤニヤ。ゲームを買いに行くシーンでは、全員真剣にバカなことやってるのに噴出しそうになった。

“電波系”だけど、ちょっと底が見えない天美透と、学校での姿と帰宅後に桂馬が出会ったときの印象がまるで違う吉野麻美、ふたりともぱっと見た時の印象だけではキャラクターがつかめなくて、彼女たちのバックグラウンドがちょっとした謎解きになっていて、どんどん物語りに引き込まれていきました。元々桂馬が口先三寸で女の子たちを攻略していくお話なので、小説との相性が良いというのもあるのかもしれませんが、とても面白かったです。有沢まみずさんの小説は「インフィニティ・ゼロ」と「銀色ふわり」しか読んだ事なかったんですが、コメディ系の作品の方もそのうち読んでみようかな。

ただ、前半は天美透がメインっぽく描かれているのに、あとから出てきた吉野麻美の攻略が大きくなってしまって天美透の攻略は駆け足で終わってしまったようなちぐはぐ感がちょっとだけあったかも。個人的には、天美透のほうがキャラ的に好きなタイプだったので、もうちょっとページを割いて攻略してほしかったかもなぁ。

そして落とし神モードの桂馬が普通にかっこいい。
文章で見ていくせいか、桂馬の『美少年設定』自体もかなり強調されていたように思えます。

「空気?なぜ、そんな空気なんか読まなければならないんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?場の雰囲気?堂々と乱せ、そんなもの!誇り高く孤立すればいいじゃないか!たった一人で!それこそがもっとも自分にとってふさわしいのならば!孤立する勇気を持て!迷うな、吉野麻美!」
「ボクは」
「そうやっているよ、吉野麻美。きちんとそうしている・・・・・・・・・・


銀色ふわり

[著]有沢 まみず [絵]笛 

街を歩いていた安住春道は雑踏の中、銀色の髪を持つ美しい少女と出会う。酷く驚いたような彼女の様子を少しだけ不思議に思いつつもあまり気には止めなかったのだが、実は彼女はデジタルツールを介さなければ知覚する事が出来ない、“黄昏の子供たち”と呼ばれる子供の一人だった。それを知覚することが出来る春道は大人たちの頼みで、暫く彼女を預かる事になり…。
   個人的お気に入り度数
「インフィニティ・ゼロ」以来久方ぶりの有沢まみずなのですが、やっぱりこの人のシリアス路線好きだー…。デジタルツールを介さないと人の目に映る事も、自ら生きているものを知覚することも出来ない少女と、そんな彼女を唯一見ることが出来る少年の優しくて切ないボーイミーツガールストーリーです。

生きている物を何も知覚出来ない銀花が初めて自らの肉眼で認識できる春道に出会って頑なに閉ざしていた心を開いていく姿も素敵なのですが、過去に深い傷を持ち今もなお悪夢に悩まされ、人生に対して流されるばかりの日々を送っていた主人公・春道が銀花の為に少しずつ前向きに変わっていく姿が印象的でした。

“黄昏の子供たち”には発祥すれば逃れる事が出来ないいわば『死に至る病』のようなものがあって…というあたりから、物語はただ優しいだけの物語から切ない物語へと変化します。彼らの前に提示された、やがて至るであろう未来は酷く哀しく、絶望的で。でもそれを半ば予想しながら、それでも銀花の傍にいると決めた春道の強い覚悟に胸が熱くなりました。そして出番は少ないけど春道とは対照的な性格の明るいクラスメイト・戸荻とのやりとりが凄く良かったです。最初「正直要らない子じゃね?」なんて思ってて悪かった!

表紙やタイトルにも現されるとおり「白銀」のイメージがぴったりの、ちょっと優しく暖かく、切なくて儚い物語。 鍵ゲーとか好きな人はきっとツボに来ると思うよ!! 後書きを読む限り続編もあるようなので、そちらも楽しみにしたいと思います。

…余談ですが、この作品がツボに来た人は、是非「インフィニティ・ゼロ」も読めばいいと思う。
なんか感想漁ってたら「いぬかみっ!」以降の有沢まみずしか知らない人多くてびっくりした!

4840217750インフィニティ・ゼロ—冬‐white snow (電撃文庫)有沢 まみず
メディアワークス 2002-02

by G-Tools


インフィニティ・ゼロ—冬‐white snow

インフィニティ・ゼロ—冬‐white snow

[著]有沢 まみず [絵]にのみや はじめ
メディアワークス 2002-02
 
新刊出る!って聞いて、ストーリー思い出すために読み返して感想書こうと思っててずーーーっと忘れてたわけですが(汗)春・夏の感想はまた暇になってからに回して、とりあえず第一巻の感想を。

この作品、電撃にハマった頃に一番好きだった作品のうちの1つだったんですが電撃系の批評サイトでの評判は見事に鍵系のパクリでした(笑)ぶっちゃけこれ読んだときはギャルゲーってなぁに?美味しいもの?とかいってた私ですが、その後知り合いがやいt貸してくれてKANONとAIRをやりまして。


禿げそうなくらいに納得(笑)

大筋を述べますと発言が兎に角デンパな少女が実は身を削って不思議な力を使っている巫女で、力を使い果たして死にそうな彼女を救おうと主人公が奔走するんだけど云々って話。
すいません、自分で説明しててAIRの観鈴編の解説?とか思っちゃいました(蹴)
まあ、こんなに貶しまくっといても私はAIRで号泣した人間だから大好きですけどねこういう展開。唯一問題といえば「ダブルブリッド」「MISSING」とTOP3を争う、トラウマ級のグロ描写があるってことくらいですか?AIRのノリで感動モノ描きたいならやめておけばいいのに、ホント描写がグロいんです。蟲がぐちゃぐちゃ湧いてきたり、雨のように降ってきたり、その体液で主人公達ぐちゃぐちゃとか。ダブリが「痛い系」、Missingが「怖い系」のグロなんですがこの作品に関して言えば生理的嫌悪感を装う系グロといえましょう。

AIRのストーリーで「ひぐらし」をやるようなイメージでしょうか。今考えると。

なんか、全然誉めてませんが好きです。ええ好きですとも。好きじゃなかったら2年も待たないさ。とりあえず、鍵系好きで、グロ描写に耐えられる人で、正統派な感動話展開がお好きな方はぜひどうぞー。


インフィニティ・ゼロ—秋‐darkness pure

インフィニティ・ゼロ 4 秋〜darkness pure

[著]有沢 まみず [絵]にのみや はじめ
メディアワークス 2004-11
 
学校行く途中に読んで、涙が止まらなくて困りました。正直、3巻の内容が救いようがないほどの鬱展開だったので、そして私の中で「吸血鬼のお仕事」最終巻がトラウマ級に痛すぎたので3年ぶり?に新作で完結編、ってどうしても良いイメージ抱けなかったんですよ。そして「こんなことなら完結させない方が良かった」みたいな最後を予想してました。

ある程度、ここまでやってしまったら
鬱エンドにいかれてもしょうがないだろうな、って。

期待を見事に良い方向に裏切ってくれて、ありがとうございます(泣)

後半の悲しい展開に涙をこらえるのに必死でした。そしてエピローグで、本当に泣きました。涙が止まりませんでした。終わり方が本当に綺麗で。もういいよ鍵のパクリでもなんでも、こんなに泣かせて貰ったんだから(笑)

ただ、個人的に今回の話はKEY作品よりも新井素子の「グリーンレクイエム」を思い出しました。あの作品の最後の展開に、子供心に物凄く納得がいかなかったんで、今回の最終巻が本当に嬉しかったんです。どんなにヒロインが忘れて欲しいと願っても、主人公はそれに立ち向かって、幸せになれなくてもいい、ヒロインの事を忘れずに最後まで覚えていて欲しいと願ってしまうのは私が女だから、というのもあるのでしょうが・・・。(友人に話した所、鍵ゲーの“ONE”かなにかに似ていると言われましたが…まあもうその辺は気にしちゃダメ!!)

本当に待った甲斐がある良クォリティの作品をありがとうございます。「いぬかみっ!」はあまりにもギャルゲ臭が漂ってきて痛すぎて読んでないけどごめんなさい(蹴)

ひとつだけ不満点を上げれば、挿絵。
「浄眼」は作品を語る上で外せない要素だし、ひとつの萌えポイントであるとも思うのですが、少しでも描き分けて欲しかったと思うのは我侭ですか?私は何度挿絵見てもそこで萎えるんです。黒目の部分を少なくするとかそういうちょっとした書き分けでいいのに、どうしてそれをしてくれないかなと。

最初の方は確かになんとなく描き分けてたっぽい印象を受けるんだけど、最終巻は完全に忘れてるだろ?って感じで、それがどうしても嫌でした。こういう作品だからこそ絵にはこだわりたいんです。特に人物の表情・瞳には。

どれがどの作品のパクリだとか気にしないでお話を読める人にはオススメの作品です。というかもう完結しただけでも手放しで五つ星あげたいです(笑)



電撃コラボレーション  まい・いまじね?しょん

[著]電撃文庫記念企画
(うえお久光、時雨沢恵一、上月司、有川浩、中村恵里加、五十嵐雄策、有沢まみず、柴村仁、古橋秀之、岩田洋季、成田良悟)
[絵]西E田、むにゅう、京極しん、田上俊介、さそりがため、三日月かける、山本ケイジ
   
西E田さんの書かれたイラストを元に電撃文庫の作家・イラストレーターがストーリーを作っていくというコラボアンソロジー。15周年企画の一環?で今月から毎月こういったコラボ小説が発売されるようです。男女の学生、手紙、UFOというキーワードの縛りがあるのに王道ラブコメあり、SFありホラーありで各作家さんの味が出まくってる辺りがおもしろかったです。

色々な意味で「いつも通り」で学園キノ系はっちゃけギャグの時雨沢恵一、ベタ甘ラブコメな有川浩とかもおもしろかったですが、ダブルブリッドやソウルアンダーテイカーから一転・コテコテの脱力系メタメタギャグをやらかしてくれた中村恵里加とギャグ系エロコメ・シリアス泣きゲー系のどちらでもなく何故か超ダークでホラーな展開の有沢まみずが最大の衝撃だったかも。中村さんはまだ著者近影や初期の後書きのゲーム語りからなんとなくこういう芸風もアリかなあと思ったんですが(ていうかいつかギャグコメ書けばいいと思います)、有沢まみず×ホラーラノベは想像したこともなかったぜよ…確かにインフィニティ・ゼロはちょっと欝グロも入ってましたが!半分くらい未読の作家さんでしたが、やはり既読の人の方が普段と比較できる分二重の楽しみがありますね。

そのほか、ある意味王道といえなくもないような、古橋さんのお話と最後という事を最大限に利用した他の短編ネタが炸裂の成田さんの短編がお気に入り。未読の作家さんの中では上月司さんのスレ違いラブコメに1票。男の子と女の子で同じ行動に対する見解がどんどんズレていくのが素敵過ぎる。こういうギャグコメディは大好きだ…!

…ところで岩田さんの「シンデレラ」、大筋は切ない恋愛モノで結構好きなんだけど、男の子の方の行動の理由があまりにもしょぼすぎると思ってしまう私は駄目なんでしょうか。本当に好きな相手ならそんなの愛で乗り越えられるだろ。女を断る理由がほしくてそういうこと言った、とまでは思わないけどもうちょっとまともな理由がほしかったです。


「私の好きな」ライトノベル・オールタイムベスト・75(草稿)

ラノベオールタイムベスト100の話題を見かけてからずっと「自分のオールタイムベスト100を作りたい」と思っていたのですがいつもの調子で紹介入りで記事化すると地獄のように長い記事になるので体力があれば夏コミで本にしようかな……と思っていたのですが、そのうち普通に「自分のオールタイムベスト100」の流れが界隈に来たので取り急ぎ出します。コミケで紹介本……というのは割と真面目に考えているのでもし覚えていたら夏コミ1日目のFC小説島をチェックしてみてくださいね(まだ本が出るとは言ってない)

なお、100タイトル選ぶつもりで85まで選んだところで「これは無理に100にするよりもここから少し削ってまとめたほうが正しいな……」という気持ちになってきたので75に削って出します。夏コミで本当に本にするなら改めて100にするかもしれないし50くらいまで更に削って出すかもしれない。そして好きな順・刊行順ではなくだいたい私が読んだ年代順です。

1990年代

1:神坂一「スレイヤーズ」「このジャンル」を認識した始まりの一作
2:山本剛「魔導物語」良きノベライズ
3:神坂一「闇の運命を背負う者」
4:新井素子「グリーン・レクイエム」続編の「緑幻想」が特に好き。
5:あかほりさとる「セイバーマリオネットJ」
6:久美沙織「MOTHER2 ギーグの逆襲」MOTHERがBROTHERになってしまう。
7:北条風奈「小説TWINSIGNAL」シンガポール行きたくなる!!!2巻が特に好き。
8:神坂一「ロスト・ユニバース」
9:庄司卓「倒凶十将伝」

2000年代

10:時雨沢恵一「キノの旅」
11:中村恵里加「ダブルブリッド」オールタイムベストスリーには余裕で入る
12:椎野美由貴「バイトでウィザード」
13:甲田学人「Missing」
14:神野オキナ「シックス・ボルト」
15:杉原智則「頭蓋骨のホーリーグレイル」
16:有沢まみず「インフィニティ・ゼロ」
17:鈴木鈴「吸血鬼のおしごと」
18:木ノ歌詠「カラっぽの僕に、君はうたう。 フォルマント・ブルー」
19:川上稔「AHEADシリーズ 終わりのクロニクル」電子書籍化待ってる…
20:賀東招二「フルメタル・パニック!」
21:岩井恭平「消閑の挑戦者」
22:岩井恭平「ムシウタ」
23:三上延「シャドウテイカー」このへんの三上延作品セット買い。
24:後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」この本があったから18年待てたんだとおもう
25:藤原祐「レジンキャストミルク」殊子先輩が好きだ
26:風見周「殺×愛 ─きるらぶ─」
27:高殿円「カーリー」
28:土橋真二郎「扉の外」
29:喬林知「まるマシリーズ」三男派
30:虚淵玄「Fate/Zero」
31:林トモアキ「戦闘城塞マスラヲ」
32:井上堅二「バカとテストと召喚獣」
33:水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」
34:菊池たけし「アリアンロッド・リプレイ・ルージュ」TRPGリプレイの中ではこれが一番好き。
35:神坂一「ドアーズ まぜこぜ修繕屋」神坂一挙げすぎってそろそろ思ってるよね。わかるよ。
36:小野上明夜「死神姫の再婚」
37:葵せきな「碧陽学園生徒会シリーズ」正式名称を使うめんどくせえオタク
38:田口仙年堂「吉永さん家のガーゴイル」最後の名乗りのカタルシスよ
39:平坂読「ラノベ部」平坂先生のリレー小説描写は神
40:田口仙年堂「魔王城」電子書籍化して!!!!!!!!
41:杉井光「さよならピアノソナタ」火目の巫女とどっちにするか悩んだ
42:田尾典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」
43:うえお久光「紫色のクオリア」
44:壱月龍一「ラ・のべつまくなし」
45:渡島健康「魔王様げ〜む!」

2010年代

46:本田誠「空色パンデミック」こっちも電子書籍化して!!!!!!!!
47:あざの耕平「東京レイヴンズ」
48:海羽超史郎「STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐」続編「比翼連理のアンダーリン」が特に好き
49:柳実冬貴「Re(アールイー): バカは世界を救えるか?」
50:森 美紗乃「奥様は貴腐人 旦那様はボイスマイスター」
51:かじいたかし「僕の妹は漢字が読める」異色の萌えディストピアSF
52:和ヶ原聡司「はたらく魔王さま!」
53:大樹連司「ボンクラーズ、ドントクライ」甘酸っぱくてほろ苦い青春の三角形。
54:夕鷺かのう「(仮)花嫁のやんごとなき事情」
55:渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
56:榎宮祐「ノーゲーム・ノーライフ」
57:賀東招二「甘城ブリリアントパーク」続きが読みたい……
58:壁井 ユカコ(GoRA)「K -Lost Small World-」男二人の依存関係とすれ違いと
59:ツカサ「銃皇無尽のファフニール」
60:羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
61:望公太「最強喰いのダークヒーロー」
62:speakeasy(さがら総・橘公司・渡航)「クオリディア・コード」前日譚も本編も全部違う味わいがある
63:望公太「ラノベのプロ!」良い幼馴染ラノベだった
64:瀧ことは「腐男子先生!!!!!」書籍版完結してよかった……
65:師走トオル「ファイフステル・サーガ」
66:瘤久保慎司「錆喰いビスコ」3巻までしか読んでないんだけどその3冊がメチャクチャに好き
67:衣笠彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ」

2020年〜

68:二月公「声優ラジオのウラオモテ」
69:七夕さとり「悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」
70:有象利路「サキュバスとニート」このへんの有象利路作品も著者セット枠。
71:紫大悟「魔王2099」
72:七斗七「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」
73:鏡 貴也「伝説の勇者の伝説」令和になってから読んだ。
74:南野 海風「魔術師クノンは見えている」
75:とくめい「アラサーがVTuberになった話。」


2008年下半期ライトノベルサイト杯投票します

今回も参加させてもらいます?。

■ 2008年下半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑

タイトルクリックで当サイト内の感想ページに、書影クリックでBK1の該当ページに飛びます。
また、基本的にオススメ度の高い順に並んでいます。

★ 新規作品部門

【08下期ラノベ投票/新規/9784048672702】
■ GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン(⇒感想:1上 / 1下

鬼のように入り辛い、設定語りガチガチな1上を気合で乗り越えてでも、1下の盛り上がりぶりを見るために読むべきな1冊。かつて失った愛する人・ホライゾンをこの手に取り戻すため、“不可能男”の葵・トーリが文字通り自分の命を賭して奮闘する姿がどうしようもなく熱い。バカが身の程を弁えず全力で頑張る話、私大好き。

まだ1巻だから入るなら今のうちです…よ?(1巻だけで1000P超えるけど!!)
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【08下期ラノベ投票/新規/9784797350616】
■ ばけらの!(⇒感想

池袋を舞台に実在のライトノベル作家さんたちを擬萌キャラ化してしまったというネタラノベ…と見せかけておいて、その実際は杉井光×支倉凍砂 ヒカルとイヅナを中心にしたラブコメです。普通にラブコメとしても楽しめますが、元ネタ作家さん達のブログを一緒にチェックするとリアルでばけもの作家さんたちがキャッキャウフフしてる姿が拝めますので超オススメ。

擬萌キャラ化といっても、モデルとキャラは別人なので杉井ヒカル萌えとか余裕です。
まあ、私の本命は2巻に登場する魔性の美少年・鴻池ジンきゅんですが。
(※某大手ラノベサイトさんのコメントをコピペ改変しましたごめんなさい)
オンライン書店bk1
 


【08下期ラノベ投票/新規/9784829133613】
■ H+P?ひめぱら?(⇒感想:1巻 / 2巻

お世継ぎを作る“王仕さま”として異世界から召還されたカタブツ少年と、5人のお姫様たちが巻き起こすドタバタエロコメ。かなり絶妙なラインで最後の一線を越えてしまわないギリギリ具合が個人的にはドツボです。ベタベタにお約束なお色気ハプニングの数々には、思わず笑わずにいられない。

俺、これ読むたびに初期の「セイバーマリオネットJ」思い出して懐かしくなるんだ……。
オンライン書店bk1
 


【08下期ラノベ投票/新規/9784829133477】
■ いつか天魔の黒ウサギ(⇒感想

中二病系王道まっしぐらな学園異能バトルもの。9年間主人公をけなげに待ち続けるヒロイン・メヒアと正当派熱血主人公の鉄大兎のラブラブっぷりも良いのですが、裏主人公とでも言うべき、ツンデレ生徒会長・紅月光があまりにも良いキャラすぎる。目的のために常識を見失ってるサドキャラ…と見せかけておいて、仲間になるとしっかりデレてくれるところが素晴らしいです。

月光の今後のツンデレぶりに超期待して、一票。
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【08下期ラノベ投票/新規/9784048671309】
■ 銀色ふわり(⇒感想

デジタルツールを通さないと人の目に映ることが出来ない“黄昏の子供たち”と呼ばれる一人の少女と、彼女たちを唯一デジタルツール抜きで知覚できる少年が織り成すボーイミーツガールストーリー。どこか優しく暖かく、切なくて雪のように儚い物語。なんか良い意味で期待を裏切らないというか、地味だけどとても面白かったので続きが出て欲しいな?…。
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【以下次点】
・魔王城一限目
・俺の妹がこんなに可愛いわけがない



★ 既存作品部門

【08下期ラノベ投票/既存/9784757745186】
■ バカとテストと召喚獣5(⇒感想

いつ見ても微笑ましくオバカな高校生たちが繰り広げるドタバタギャグコメ。明久の姉が登場する5巻はラブコメ成分も微増量でニヤニヤのしっぱなしですよ!総受け体質の主人公、全体的にガードと押しが甘い男性陣に対し、どんどん積極的になりつつある女性陣の大活躍も見逃せないです。あと忘れちゃいけない後書き。
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【08下期ラノベ投票/既存/9784757743335】
■ 吉永さん家のガーゴイル14/吉永さん家のガーゴイル15(⇒感想:14巻 / 15巻

2008年下半期に入ってから完結直前の所に手を出したけど、予想以上に面白くてすっかりお気に入りになってしまった町内ほのぼのバトルもあるよ!なホームコメディ。完結編となる14・15巻はとても重い展開になってどういう風に落ちがつくのかハラハラでしたが、最後までご町内パワー炸裂な物語でとてもよかったです。ガーくんのクライマックスでの名乗りは必見すぎる。
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【08下期ラノベ投票/既存/9784048673495】
■ ダブルブリッド Drop Blood(⇒感想

10巻で綺麗に完結した「ダブルブリッド」の前日談&後日談。優樹の過去をつづる一連の短編もとても好きなのですが、やはりエピローグの後の太一郎と未知が優樹の居ない捜査六課へ帰るお話が最高。本当に、最高の物語をありがとうございます。
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【08下期ラノベ投票/既存/9784757745896】
■ 死神姫の再婚 微笑みと赦しの聖者(⇒感想

アリシアとカシュヴァーンの凸凹夫婦の波乱に満ちた新婚生活を描く物語。話が進むにつれてだんだん糖度が増してきて、5巻では二人の甘?い会話にゴロゴロ転げまわること請け合いです。焼餅焼きまくりな旦那様と、天然無邪気な奥様の新婚生活にニヤニヤすればいいよ!!5巻はティルナード坊ちゃんを巡る新旧従者対決も見逃せませんね。
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【08下期ラノベ投票/既存/9784048671330】
■ 吸血鬼のひめごと(⇒感想

今回は「とらドラ!」とか「文学少女」とか「ピアノソナタ」とか神展開になった作品が多すぎて最後の1枠何にするか真剣に悩んだのですが、敢えて他の人とかぶらないように…ということでコレ。何はともあれ、「吸血鬼のおしごと」の後味が悪い結末をこのような形で補完してくれるとは思ってなかったので、本当にこういう形で完結してうれしい。月島や舞との悲しい思い出を乗り越えて新たな中間達と共に歩んでいこうとするレレナの姿が印象的でした。
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【以下次点】
・とらドラ!
・さよならピアノソナタ
・文学少女と神に臨む作家(下)
・彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる



…しかし、新規部門、考えると杉井光、風見周、有沢まみず、鏡貴也とか、5人中4人いけぬこ作家ってどういう…orz


電撃コラボレーション 最後の鐘が鳴るとき

[著]電撃文庫記念企画
(壁井ユカコ、渡瀬草一郎、三上 延、佐藤ケイ、柴村 仁、有沢まみず、鎌池和馬、成田良悟)
[絵]片瀬 優、文倉 十
 
3ヶ月連続刊行のコラボシリーズ最終巻。ちょっと不思議な噂のある"MW(マリー・ホワイト)学園"が廃校になり、その最後の1日に起こった様々な出来事を描く連作コラボ短編集です。それぞれの作品のいろいろな所で他作品のキャラクター達が顔を覗かせ、2作目「MW号の悲劇」よりも各作品のリンク率が上がってる印象。

どれも面白かったですが、コラボシリーズ皆勤賞の有沢まみず・成田良悟はやはり別格だった気がする。好き勝手バラバラな各短編にリンクを持たせて補完までしてしまう成田作品の凄さは言わずもがな。よもや完全に各作品の中でも異色作だった「学園ホロたん」まで関連性をつけるとは誰が予想したことだろうか。そして泣きゲー系&ラブコメ作家の印象しかなかった有沢さんの作品は1作目でホラー、2作目で中年の悲哀モノ…と、いちいち毎回意外性ありすぎで驚かされました。というか、なんで最後の最後で腐女子大喜びなホモネタ書きますか有沢まみずの守備範囲SUGEEEEEEE!!!

他作品も結構平均的に面白くて、これといって飛びぬけてツボにきたものはなかったけど、どれもこれも隔たりなく楽しめました。作風的には佐藤さんの「MW学園の崩壊」が一番ツボ。怪奇的な"自殺"を遂げた少女を巡り、彼女の友人グループの3人がそれぞれの思惑を持って時計塔に集まる…という話なのですが、各キャラクターの語りから浮かんでくる少女の人物像のブレやどんどん狂気的な方向に向けて進展するキャラクター達の思考が不気味で、最初はラブコメ的な雰囲気すら漂っていたのがどんどんホラーな雰囲気になっていくのが素敵。ただ、個人的な嗜好として終わり方が唯一(成田さんの補完を持ってしても)いまいちスッキリしなかったのが残念だったり。確かに、一応事件のきっかけや真相はわかって綺麗に終わってはいるんだけど、色々明らかにならない部分が気になってしょうがない…。しかし、有沢さんといい佐藤さんといい、今回はラブコメ作家にしてやられまくりだなぁ。

個人的には、「マヨイガハレルヒ」の続きが普通に読みたい。最後のぼやかし方がまたニクイんだっ…。


電撃コラボレーション  MW号の悲劇

[著]電撃文庫記念企画
(渡瀬草一郎、三雲岳斗、時雨沢恵一、有沢まみず、成田良悟、近藤信義、藤原祐、在原竹広、岩田洋季、谷川流、おかゆまさき)
[絵]エナミカツミ、とりしも
   個人的お気に入り度数
電撃文庫の記念コラボ企画第二弾は豪華客船「MW号」の沈没という共通の事件を元に、「タコ」「電撃」「30」の3つの単語を物語りに織り込むという縛りを加えたアンソロジー小説。

とりあえずカラーページのびんかんサラリーマンなんぞこれーーーっ!
電車の中でカラー表紙のページ開いて慌てて閉じたよ!!何このBL小説も真っ青のエロいカラー挿絵!!これはいつか「腐女子向けラノベ」エントリとか書いた時のオチとして使えという天啓か!!

例によって様々な解釈の短編が収録されていますが、単体での一番ツボにハマったのは有沢さんの「万年すだれ禿係長小保多喜八郎の冒険」。人生滑りまくり、「仕方ない」と溜息を吐きながら自殺しようと決意した一人の男が、死ぬ前に一花咲かせようとするお話なのですが……正直すだれ禿親父に感動させられる日が来るとは夢にも思わなかった。コボタかこいいよコボタ。先月のホラー話といい、このコラボシリーズでの有沢さんの輝きっぷりは半端じゃない。

あとはベタベタ王道なボーイミーツガールを描いた渡瀬さんの「残酷劇の夜」や、惨劇の起こる船ではなく、惨劇の最中のネット掲示板を舞台にした時雨沢さんの「MW号専用掲示板『ウィー・アー・オン・ボード!』」あたりがお気に入り。時雨沢さんは「キノの旅」本編を彷彿させる、強烈なブラックジョークだなあ…こういう時にネットなんか頼っちゃいけませんよってことですねわかります。三雲さんの「DIVE TO BLUE」と在原さんの「内藤君と水野君の場合」ははっちゃけすぎてて好き嫌いが分かれそうな感じ。特に在原さんは、なんかもう途中から作品そのものが親父ギャグ化しちゃってたからなあ…良い息抜きにはなりましたが、寒かった事も事実としか言いようがない。意図的に狙ってハズしたギャグをやって、そのハズしっぷりを楽しむ作風なのかなあという感じだけど、これを「ギャグ」と受け取れるかどうかは微妙なライン。

しかし、何より今回物凄かったのはこの設定も何もかもバラバラな物語群全てを1つの「群像劇」へと仕立て上げ、バッドエンドになった作品には追加でハッピーエンドオチまで付けてしまった成田さん。元々代表作である「バッカーノ!」からして群像劇なわけで、ある種得意分野だったのかもしれませんが、アンドロイドネタの藤原さんや異能要素バリバリでフリーダムまっしぐらな谷川さんの短編まで強引に1つの世界へと引き込んでしまったのは圧巻としかいいようがない。そして物語そのものも凄く良いのですよね。荒神さんと『魔法のランプ』一味がオトコマエすぎて胸が熱くなりました。すごい、この人凄すぎるよ……!!

そして巻末の「応答せよ!びんかんサラリーマン」噴いた。
びんかんサラリーマン強えええええーーーっ!!