病弱な王女・シレイネの身代わりとして隣国の毒龍公・クロウに嫁いだフェル。サクっと円満離婚して大金ゲット★のつもりだったのにクロウは緊急事態で口にしてしまった神誓をタテに絶対に離婚しない、と言い出した。円満離婚と報酬を掛けて、彼女はクロウの口にした勝負に乗ることにする。ところが、そんな中、孤児院の院長先生が祖国の使者としてやってきて……!?
壁ドン!!!!!これは良い壁ドン!!!!
すっかりフェルにメロメロ状態なのに、好き過ぎて残念の兆候まで見せているのに『シレイネ王女』に対しては一貫してドSな俺様を貫くクロウが好み過ぎて辛い。序盤の“賭け”の話しですっかり彼女の操作方法を把握して掌で転がしてる俺様っぷりにもニヤニヤしましたが、自由な彼女の翼を折って閉じ込めてしまいたいくらい好きなのに、彼女に嫌われる事を怖れて大それた行動に取れない、屈折した好意と強烈な独占欲が合わさった葛藤から来る壁ドン展開がもう美味しくて美味しくて……。
フェルがお金よりも何よりも大切にしている“家族”であるガウェイン先生が現れて、このままでは戦争になるかもと言われた挙句……の展開でうってかわって取り乱すフェルが可愛すぎる。だけど、その大事な“家族”を救う為と覚悟を決めたフェルはやっぱり男前でかっこよかった。今回もしっかりとクライマックスシーンでは魅せてくれました。ほんと、こんなに読んでいて爽快感のあるヒロインも珍しい。
恋に不慣れな彼女が不器用ながらも少しずつクロウのわかり辛い態度の裏にある本当の気持ちを感じ、惹かれていく様子がもうほんとうにもどかしくてたまらないんですが、フェルとシレイネの関係にもなんか色々ありそうだし、まだまだ二人が禍根なく結ばれるには問題が山積みという感じでこれをどうやってハッピーエンドにもっていくのかが本当に楽しみです。
っていうか最後に出てきたあのひとが予想以上に……こう…!!
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空色パンデミック Short Stories
学校にやってきても頻繁に空想病発作に見舞われ、別人になってしまう結衣。めんどうくさいから極力関わらないようにしようとしてるのに、景はなんども彼女の発作の“登場人物”にされてしまい……というお話。「空色パンデミック」シリーズの短編集です。
最後の話を除いて、1巻のクライマックスで結衣が劇場型になる前のお話。特定作品をベースにした空想病発作なのでとりあえず皆でキャラになりきってお話を完結させなきゃ!!という展開なのですが、結衣のもともとの性格や周囲との人間関係を合わせて少しずつ話が脱線していくのが面白い。だいたいどの話でも最終的に青井を踏まえた三角関係になってしまうのにニヤニヤ。あと森崎がどの話でもハイスペックな活躍しすぎでふきだす。
1編目のベースになった「耳をすませば」、3編目のベースになった「メタルギアソリッド3」はよく知らないので話の展開をいっしょになって追いかけるしかなかったんだけど、2編目の「新世紀エヴァンゲリオン」は色々な意味で思いいれのある作品だったので原作展開とズレていくのもふまえてとてもニヤニヤしながら読んでた。別作品の要素や派生作品も踏まえつつアレンジを加えているのがまた面白くて。っていうか「新劇」ネタまで絡ませてオチをつけてくるのが巧妙すぎる。コックピット代わりに使ってた筐体は“戦場の絆”ネタかな?
本編は割と早い段階で結衣が劇場型になってしまい、かなり重たい展開が続いてそちらはそちらで好きなんだけど、こういう軽い話がもうちょっと読みたいなあと思っていたのでとても面白かったです。むしろこのネタでもう一冊短編出してほしかった気がするけど流石に期間的に厳しいか…
オレを二つ名(そのな)で呼ばないで!
宝島社様より献本をいただきました!
私立神賀茂学園では、入学した生徒達すべてに「二つ名」を登録させ、その名前に合わせた異能を引き出すことができる。天才科学者・神賀茂御神によって開発された“二つ名システム(エリアス・ホルダー)”の実験校の適正審査を見事パスして入学した新だが、幼なじみの瑞穂に恥ずかしすぎる二つ名で登録されてしまった。新しい二つ名を獲得する為に学園で行われるタグマッチ“黄金杯”に出場することになるが…というお話。
学園内限定の箱庭的な異能力空間で繰り広げられる異能バトル。基本設定からして某試験召喚システムで教室設備の取り合いしてる某ラノベを思い出すけど、あちらよりも異能メインで、似たような題材でも違う事をやってる感じ。ラブコメは薄いというよりも既に幼なじみと夫婦状態+主人公が無差別フラグメイカーなので相対的に薄まってるという感じかなあ。
何気にパロネタが世代直撃で辛い。絶体無的ナイジンオーがアラサー世代直撃過ぎて腹筋が攣った。そして瑞穂の“猫執事”はギリギリセーフかなとおもっていたけど挿絵まで含めるとギリギリセウトすぎた。でも猫執事が可愛すぎて一匹ください。
重い設定にせず、割と軽いノリで高校生達がワイワイ戦ってる姿がとても面白かった!それでいて、一見使えない『二つ名』を得てしまった新が周囲からヒントを得て少しずつ能力を使いこなしていく姿や、友人たちの為に身体を張って頑張る姿もすごくよかったです。終盤は若干隠し能力ネタのオンパレードすぎてふいたけど。
個人的にはヒロイン固定+フラグ立てによる大量増力な展開だけどちゃんと主人公以外の男子にも活躍と見せ場があったのが凄く嬉しい。特にナイジンオーさん(笑)のこれからの活躍に期待してます!!
男子高校生のハレルヤ!
「そう、そこがポイントよ。あなた方は美少女であり男子でもある!」「理事長、日本語がおかしいです!」壮大な勘違いから、男であるにもかかわらず女子校に通うことになってしまった僕―山田真理(15)♂。しかもそんな間違いは僕だけかと思いきや、剣道バカの祐紀、男性恐怖症の桜という二人の男子もなぜか一緒に女子高生として通学中!?そこへ前代未聞の極秘任務が発令。「男女共学化の為、美少女にもてあそばれてきなさい」―って、どゆこと!?それに、桜…君は僕と同じ男子を名乗ってるけど、本当は―!?淑女の園で男子三匹が大暴走。GA文庫大賞受賞のノンストップ女子校潜入コメディ、スタート。 (「BOOK」データベースより)
名門女子校にまちがって入学してしまった真理(と書いて「しんり」と読む)。他の女装男子二人とともに来年度からの学園共学化を目指す為、PTAの反対派筆頭の娘を説得して来いと学園長から言われるが……というお話。女装男子と性別不詳のバカどもが繰り広げる学園ドタバタ劇です。
ガチで性別が行方不明すぎてふいた。桜はなんとなくわかってたけど、祐紀のアレは割とガチで自分が思いこんでるだけなんじゃないのって思ってしまった。調べたら実際にある症例なんだな……。
あらすじから「男だと隠して女の中に潜り込んだ男子達のエロ★ハプニング」とか「女の子だと思われたまま百合趣味のお姉様に弄ばれて云々」みたいなのを想像すると色々違うかもしれない。割と女装ネタ隠れてないしね……個人的にその辺(女のフリして潜入して云々的なハプニング)は次巻以降、もうちょっと頑張ってくれてもいいとは思った。
むしろ、真っ当に女の子の中に放り出された男子高校生が苦戦しながらも青春していくみたいなドタバタっぷりを描いてるというか、アウェーすぎる環境の中で一切怪しまれない事に男子の矜持を傷つけられつつも大暴れする様が面白かった。特に、祐紀のターンが別のラノベすぎていいシーンなのに爆笑。真理と桜の微妙なラブコメ具合と、祐紀と萌子の複雑な幼なじみ関係も大変美味しかったです。
ところで、イラスト以上に全体的な装丁・デザイン部分で全力で露骨に俺妹をオマージュしようという意思が見受けられるんだけど、いったいどういう効果を狙ってそういうことをしたんです?そこ気になっちゃって、物語と全く別の場所で消化不良。なんか発売前にパクリの汚名という悪評流されてイメージを落としただけな気がするんだけど…
おこぼれ姫と円卓の騎士
「オトキュン!」のパラレル番外編が面白かったので。2人の兄を差し置いて、王女であるレティーツィアに次期王位が転がり込んできた。彼女は自分が王になることは"知っていた"が、2人の兄とのパワーバランスを保とうとしていたため、即位の際に必要となる専属騎士団「円卓の騎士」を持っておらず、優秀な人材は兄2人が持っていってしまっている。手初めとしてどちらの勢力にも属していない優秀な騎士・デュークに声をかけるが…というお話。
二人の優秀な兄達の方が王に向いているのではないかと葛藤しながらも、血を流さない、自分の出来る精一杯の国作りをしようと努力するレティがかっこいい!ある特殊な能力を持つが故に一人で抱え込んでしまうところがある彼女が、最初は「居てさえくれれば」などと思っていたデュークに心を開いていくのも良かったです。
メインはあの手この手でデュークを自分の「騎士」にしようとするレティの猛攻としきりにそれを拒否るデュークの追いかけっこ的展開でそちらももちろん美味しいのですが、個人的にはレティと彼女の兄・フリートヘルム様との不器用な関係にとてもニヤニヤする。なんだかんだでお互い本気で嫌い合っているわけではなさそうなのに王位をめぐり三つ巴状態でバランスを取ってきた影響か顔を合わせれば軽口の応酬。なんとか仲良くしようと話題を振るもお互いの政治的立場やらこれまでの関係性やらが祟ってすれ違い……みたいな展開が美味しい。
「オトキュン」の短編は結構普通にデュークとレティが…という感じだったので、予想以上にラブ薄味でびっくりした(むしろ今のところ殆どラブはフラグすら見当たらない)けど、大変主従関係やら兄妹関係的に美味しかったです。これから彼女たちがどういう関係になっていくのか、とてもたのしみ。
はたらく魔王さま! 6
真奥の働くマグロナルドが“マッグカフェ”の機能をふまえてリニューアルオープン。そんな中、千穂が恵美と鈴乃に概念送受を習いたいと申し出て……というお話。久しぶりにマグロナルド従業員な真奥が見られたなとおもったんですがこのラノベ改めて、物凄いマクドナルド賛美ラノベですよね……アニメ化の際はマクドナルトとのコラボ企画を是非お願いしたい。
あくまで「いっしょに戦いたい」ではなく、「自分が足を引っ張った時に最低限の予防線を張りたい」という千穂が高校生とは思えないほど大人だ……皆に護って貰うしかないこの状況って結構本人の気持ちとしては辛い状況ではないかと思うんですが、自分のできる事と出来ない事を冷静に見定めて、精一杯努力する姿がとてもかっこよかった。終盤のタンカもかっこよすぎたし、そろそろ異世界で宗教が立ち上がってもおかしくないレベル。
千穂もかっこよかったけど、なんだかんだであまり底を見せない真奥が語る「新しい世界征服」の姿も面白い。フリーターしてるのはただ生活に困ってとかそういうのじゃないんですね。いやそういう面も重々あると思うけど。力ごなしに征服するのではなく、エンテ・イスラに経済の概念を持ち込むことで新たな秩序を作ろうとする姿がかっこいい。そしてちゃっかり恵美と鈴乃まで巻き込んじゃうしたたかさにニヤニヤがとまらない!!
それにしても、サリエルが愛に一直線すぎて腹筋が辛い。この人もう木崎店長目当てに寝返りそうな勢いじゃないですかww
薄氷あられ、今日からアニメ部はじめました。
宝島社様より献本をいただきました!
マンガを描くのが好きな主人公は、隣の席の目立たない女の子に弱みを握られて彼女の作ろうとしていたアニメ部に引きずり込まれる羽目に。そしてその隣の席の少女・薄氷あられ、実は物凄い美少女だった!! というお話。
ラノベ界では珍しい、アニメーターネタのラノベということでアニメ制作に関する裏話とか1つの作品を皆で作る青春的な要素を物凄く期待していたのですが、どちらかというとラブコメ比重の方が強かった。その割りにヒロインが余りにもヒドインでちっとも萌えられな……げふっげふっ。アニメ制作的な意味でもラブコメ的な意味でも、登場人物全員がなぜか敵ポジションのはずの生徒会長の踏み台にされているのはどういうことなんです?
各所で見せるアニメ制作ならでは創作ネタや裏話的な解説が凄く面白かったので余計「どうしてこうなった」ってなる……。特に自分が漫画描いてるからというのもありますけど、似ているようで全然違う「漫画制作」と「アニメ制作」の違いみたいなのが凄く面白かったので、もっとその辺を描写してほしかった。
なんかイマイチ全体的に、アニメ制作に対する部員達の情熱や苦労が伝わってこなくて、空回りしてる様子しか描写されてなくて、しかもピンチになったら安易に外部に頼ってしまい、その外部があっさりと彼らの苦労を解決してしまうという感じでなんか盛り上がらない。生徒会長がスーパーオールマイティなのはわかりましたがオールマイティすぎて、もうちょっと他のメンツが彼女を出し抜くような展開が見たかったなあ。せっかく最大の敵が味方になるという展開なのに、ライバルだからこそ知ってる彼らの強さにに対する信頼と心強さとか、そういうのが全然ない。っていうかアニメ部と漫画研究会の対立構造ってつきつめるとただの姉妹喧嘩じゃないですかやだー……。
そういうラノベじゃないのよ、大事なのは生徒会長のデレなのよっていわれたらぐぅの音もでないんですけど……正直ヒロインは論外だけど生徒会長にも可愛さを見出せなかったので単純に合わなかったんだろうなあ。
ROBOTICS;NOTES プロジェクト・プレアデス
「次は僕が優勝します!」自作ロボットを闘わせるROBO‐BAN。その優勝者・天川碧衣にそう宣言したものの、日高昴は失意の底にいた。中学校で起こしたトラブルにより、父にロボット製作を禁止されてしまったのだ。尊敬する父に逆らえず、進学した高校の「ロボ部」にも失望する日々。しかし、碧衣のロボットへの熱意と「決着をつけよう」という言葉に、昴は彼女との再戦を決意する!大人気ゲーム『ROBOTICS;NOTES』より日高昴の情熱を描くノベライズ登場。 (「BOOK」データベースより)
科学アドベンチャーシリーズ第三弾「ROBOTICS;NOTES」の登場人物・日高昴を主人公にしたスピンオフ前日譚。スニーカーのノベライズは原作プレイ前提でしたが、こちらは前日譚ということもあり原作未読者でも楽しめるお話です。
ホビーロボを一緒に製作していた親友との決別、父親からのロボット製作禁止……と、一介の高校生としては絶望的な挫折を味わった昴が、ライバルの少女・天川碧衣の言葉に奮起し、周囲からの協力を受けて再び「ROBO-BAN」で優勝する為に立ち上がる姿がアツい。ギリギリの後の無い状態から身を削って優勝を目指す姿は、奇しくも昴がバカにしていた先輩・瀬乃宮あき穂が後に辿る道にも重なっているようで……なんていうか、やっぱ似たもの同士だよなあ、あの二人。
そして、ゲームをやった時点では色々な意味でネタすぎた“ミスター・プレアデス”誕生の経緯にニヤニヤせざるをえなかった。確かに、あの発想は昴自身からはでてこなさそうだし、テレビ局が全てをお膳立てするのは頑張りすぎだよなあ……とは思ってた!恥ずかしい台詞がいえなくて噛み噛みだった昴が、段々周囲のテンションもあいまってノリノリになっていくのが微笑ましい。ゲーム版の「ミスター・プレアデス」を思い出すとますます微笑ましい。そして、大ピンチになった彼のもとに駆けつけたあの人の姿に胸が熱くなった。
頑なに自分の中に閉じこもっていた昴が周囲の協力を経て、次第に良い方へ良い方へと変わっていき、ライバルとの“約束”とかけがえのない友人達を手に入れる、大変良い青春物語でした。クールに見えて実は熱血!な昴のキャラも物凄く良かったです。
ただ、物語がこれ単体なら文句なしに面白いんだけど、これを「ロボティクス・ノーツ本編の前日譚」といわれてしまうとちょい違和感がある。一応最終的に、「その後も親密な関係を維持したわけではない」みたいな軽い捕捉があったけどこれだけの絆を築いた仲間がいるのであれば、本編で昴が完全にぼっち扱いなの違和感あるよなーと……なんというか、後付け設定臭が強いというか、一見繋がっているようで本編に繋がりきれていない感じがある。
ヒロイン毎に完全に展開と解決方法が違う個別ルートが存在したカオスヘッドや世界線分岐にかこつけて好き勝手物語を枝分かれさせられたシュタインズゲートと違い、世界線もルートも1本しかないロボティクスノーツはその辺難しいんだろうなあ…。
ROBOTICS;NOTES 1 キルバラッド・アノテーション
科学アドベンチャーシリーズ第三弾「ROBOTICS;NOTES」の物語をヒロインの一人・神代フラウの視点から追うノベライズ。角川スニーカーのノベライズでは定番ですが原作を知っているの前提+原作の隙間を補完するタイプのノベライズになっていますので原作未プレイのかたはご注意ください。(特にこの物語の場合、フラウは物語の途中から現れる設定のため序盤のシナリオはかなりすっとばして描かれてます)
フラウ視点のメディアミックスはウルトラジャンプではじまったコミカライズの第一話も読んだんだけど、地文でじっくり心理描写の入れられるノベライズのほうがしっくり来る気がする。原作でも「ツイぽ」や彼女自身の発言でぽろぽろ露出していた腐萌え語りがだだもれになっているのはもちろん、典型的な非コミュオタな彼女が@ちゃんねる用語で覆い隠している本音がだだもれ状態になっているのが楽しくてたまらない。ロボ部の中で一番自由奔放な発言をしているようにみせかけて、単に他人とコミュニケーションとるのが苦手なだけだったり、結構うろたえたりしているのが可愛くて堪らない。
海翔視点からはなかなか見えてこない、母や『ガンヴァレル』や『キルバラ』への強い思い入れが透けて見えるのも良かった。「キルバラのリーダーボード5位」というのは自分が作り上げた大切な作品にどれだけ思い入れを持っているのかの証というわけで。母の手がかりを追うための人脈作りといいながら必死にその繋がりを維持しようとして、どうしたらよいかわからなくて内心テンパる姿が可愛すぎました。
しかし、一番このノベライズで面白いなあとおもったのは原作でも登場する「ツイぽ」の扱い。ゲームと同じフラウの発言に、ゲーム中では見えることの無いフラウのフォロワーからの反応(主にフラウのサークル仲間からのレス)がついて海翔のそれとは全く違うTLになっているのが面白かったです。