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僕の妹は漢字が読める3

[著]かじい たかし  [絵]皆川 春樹

妹たちとともに、萌えに溢れた23世紀の日本に戻ってきたギン。作家デビューを目指し、今日も超実験的な小説の執筆に励むギンのもとに、今度はギンの「実妹」と名乗る謎の人物からメールが届く。どうやらその「実妹」は、ギンの出生の秘密を知っているらしいのだが…。いま、ギンを巡って義妹クロハと実妹の「真のいもうと対決」の幕が上がる。 (「BOOK」データベースより)

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 文字がひらがな・カタカナだけになって「萌え」文化全盛の23世紀で繰り広げられる妹系ラブコメ第三巻。前巻まででタイムトラベルネタが一応落ち着いたて(とはいえ色々未来の方に火種が残ってる感だけど)、今回は過去改変の影響で現れたギンの「実妹」がクロナと火花を散らすお話。

 相変わらずこの23世紀が酷い。各国首脳が二次元化してるのかとおもったら二次元になってるの日本だけだった!日本の首相(※二次元。皆の義妹。萌えキャラ)のを相手に最早恋愛シミュレーションしてる外国首脳の姿がシュールでたまらない。そしてその首相が萌えキャラだというのに典型的な日本の「善処します」「また今度」「考えときます」「答えはいつも“いいえです”」「遺憾の意」(By某国擬人化コメディ)精神全開すぎて爆笑。未来の日本ってマジフリーダムですね!!うっかり「萌え」で世界の覇権を握りそうだ。章間にちょくちょく挿入される23世紀の日本ネタがイチイチ馬鹿馬鹿し面白くてニヤニヤする。正直あまりラブコメには興味ないので一冊丸々23世紀の日本ネタで短編集出して欲しいです。あとオオダイラ先生は古語を歪曲して後世に伝えるのマジやめれ。ミルちゃんとのコンビ漫才がすっかりお決まりになってきたオオダイラ先生のフリーダムさに今回も完敗です……。

 今回のメインとなる実妹vs義妹の戦いも面白かったけど、個人的にはギンの人間としての成長が感慨深い。1巻の頃に自分の信じる「正当派文学」以外は認めない!とか言ってた痛い子具合はすっかりなりを潜めて、とても人間丸くなりましたよね。自分の文学が23世紀の萌え文化の中でも異質だというのを自覚したからかもしれないけれど。かつての自分が存在を否定していた近代文学で成功しようとしている妹の姿を羨ましく思いながらも素直に喜んで送り出し、そしてライバルとしてその背中を追いかけようとする姿がなかなかかっこよかったです。

 しかし、今回も思い切り次巻へのヒキを作っての終り方だったけど、出番が無くて空気になってるキャラが可哀想なのでそろそろ新キャラは打ち止めにしてもいいと思うんだ。最早「妹にあらずんばヒロインにあらず」な雰囲気になってきてユズさんの存在とは一体なんだったのか……

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