とある魔術の禁書目録(インデックス) 15 | 今日もだらだら、読書日記。

とある魔術の禁書目録(インデックス) 15

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

アビニョン侵攻作戦のために治安部隊が不在の学園都市の裏では、闇の組織がそれぞれの目的の為、暗躍していた。その中の一つ、『グループ』のメンバーとなった一方通行は学園都市統括理事・親船最中の暗殺を食い止める為に向かった現場で『スクール』と呼ばれる組織と接触するが…!?
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一方通行や土御門が所属する『グループ』を中心に、『スクール』『アイテム』『ブロック』『メンバー』という4つのグループが登場し、お互いの利害関係の不一致からお互いを潰しあうという、ちょっぴりバトルロワイヤルな物語。御坂を除く「超能力者」のメンツもほぼ揃い踏みで、一部除いてほぼ90%科学で超能力なお話でした。14巻はちょっと…というかかなり不完全燃焼な印象だったのですが、その憂さを晴らすかのごとく面白かったです。しかし全体的に主人公が出ない巻の方が全体的に面白い気がするのはきのせいですk(強制終了)

凄い個人的な話なのですが、いつもこのシリーズを読むと新キャラを中心にしたゲストキャラクター達のグラフィックと名前・設定が中々一致せず、なかなか物語に集中できないという事が非常に多かったので、今回の章ごとに各組織のキャラクターをイラスト付きで載せていくという手法は凄くわかり易かったです。カラーページに掲載されているイラストはミニポスターサイズにされているせいでなかなか参照できないし、何よりページを戻す手間が無いのが凄く良い。キャラクターが膨大になってきたシリーズはぜひとも今後もこういう手法を検討して頂きたい。

そして『グループ』『アイテム』のメンバーの中心にして、彼らが学園都市の闇で戦う理由やその想いが見えてくるストーリーが素敵でした。グループの4人を始めとした能力者たちの物語は勿論ですが、元『スキルアウト』のリーダー・浜面が本当に輝いていた。当麻のような“幻想殺し”すら持たない、真の意味での“レベル0(無能力)”である浜面が大切な人のために命を掛けて“レベル5(超能力)”に立ち向かう様は本当に熱かったです。

この物語に「上条当麻」という本来の主人公は登場しないわけですが、物語に登場するキャラクターたちが当麻との出会いを経て、受けていった影響があらゆる場面で随所随所に見受けられるのが面白い。特に今回主役級の活躍をする事になる一方通行と浜面が上条から受けた影響はかなり顕著で、出番が無いにも関わらず「主人公」の存在を感じる事ができました。出番が無くてもちゃんと主人公してるっていうのは、ほんと凄いと思う。

そして忘れてはいけないのが一方通行と「打ち止め」の行方。ラストの「打ち止め」が本当に可愛いくて可愛くて…。今後どういう風な展開になるかはわからないけど、この2人には絶対に幸せになってほしいところです。
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コメント

  1. とある魔術の禁書目録(15) [鎌池和馬]



    とある魔術の禁書目録 第15巻
    (電撃文庫 か 12-16) (文庫)
    著者: 鎌池 和馬
    イラスト: 灰村キヨタカ

    文庫: 343ページ
    出版社: メディアワークス (2008/1/10)
    ISBN-10: 4840241457
    ISBN-13: 978-4840241458
    発売日: 2008/1/10


    【あらすじ...

  2. [ラノベ]とある魔術の禁書目録 15

    とある魔術の禁書目録 15 (15) (電撃文庫 か 12-16) 作者: 鎌池和馬 出版社/メーカー: メディアワークス 発売日: 2008/01/10 メディア: 文庫 「うあ、当麻がいないと本当に殺伐としていますなあ」 と思った15巻です。  もう、バーゲンセールなみに人が死んでいきますなあ

  3. ちょめ より:

    はじめまして
    ちょめといいます
    最近良い小説がないものかとぶらぶらしていてここを見つけました
    禁書目録はすでにもっているんですが、なんというかいいですね
    これからちょくちょく見にきたりすると思うのでよろしくおねがいします(?)
    あと『浜面が本当に輝いていた』の前あたりのスチルアウトですが正しくはスキルアウトです
    まあそんな小さなことは気にせず頑張ってください!!

  4. うらら より:

    ちょめさんいらっしゃいませ!コメントありがとうございます。
    慌てて原作を確認したのですが、確かに「スキルアウト」ですね。
    何故か「スチルアウト」と誤って覚えていたようで…早速訂正させて頂きました。
    ご指摘ありがとうございます!