中学生時代に図書室で読んだ本なのですが、急に読みたくなって買いそろえて再読。読み返したら見事なまでに内容忘れてて愕然としました…。お転婆姫の瑠璃姫が破天荒な行動で周囲を振り回したり、いつのまにやら宮中を揺るがす陰謀に巻き込まれたりするお話です。
とりあえず高彬かこいいよ高彬。
絵に描いたような生真面目なヘタレ男子なのですが、破天荒で(この時代的には)変人な瑠璃姫のことを一途に思い続ける姿が可愛らしいです。そして、ただのヘタレかと思わせておいて意外にキレモノなところがたまらない。後半のエピソードでは鷹男においしい所をかっ浚われた感が否めませんが…。
吉野君一筋だった瑠璃姫をようやく振り向かせ、いざ結婚!と思ったら、様々なアクシデントが発生してタイミングよく事を成し遂げられない…という経緯には思わずニヤニヤする。二人ともしっかりと両想いで何度も何度も良い雰囲気になってるのに、毎回何かしらの理由で邪魔されて関係を先に勧められないもどかしさがとても素敵。気の利かない高彬に憤慨して、本人が帰った後で「ひょっとしてやりすぎちゃったかしら…」なんて悶々とする瑠璃姫の姿がまた愛らしいのです。
ラストでは二人の間に更に爆弾が投下され、暫くは「この二人結局いつ結婚できるの!」でニヤニヤしまくれそう。次巻を読むのがとても楽しみです。
コメント
通りすがりの者です
なんて素敵にジャパネスク懐かしいです。私は男性ですが姉が昔よく読んでいまして、私もちょっと借りて読んでいるうちにハマリました。ジャパネスク以外にもクララ白書・アグネス白書に雑居時代などもまだどこかにしまってあると思うんですが、どこにやったか思い出せません。
先生去年亡くなったんですよね。冬のディーン夏のナタリーの続刊が読みたかったなぁ。
いらっしゃいませ!コメントありがとうございます。
そして返信が遅くなって申し訳ありません……。
ジャパネスク、面白かったです!その他の氷室先生の作品も中学時代に図書室で夢中になって読んだ記憶があるのですが、内容あまり覚えてないんですよね…機会があれば読み返したいです。
自分の中学時代に好きだった作家さんを挙げろといわれれば間違いなく5指に入るような人だったので、去年の訃報には本当に驚きました。もう新しい作品が読めないのが残念でなりません。