問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月 | 今日もだらだら、読書日記。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月

 

魔王連盟ウロボロスと対抗することになった“ノーネーム”。黒ウサギの素敵ウサ耳がなくなるという緊急事態のなか、十六夜VS殿下のギフトゲームが始まった!一千体を超える巨人族の攻撃で大混乱に陥る煌焔の都で、耀はウィラと共にマクスウェルの魔王に、飛鳥とジャックは混世魔王に戦いを挑む。そして“魔王”を名乗る者たちと正面対決する激しい戦乱の下―地下深く光も音も届かない地で、真の魔王の封印が解かれる―。 (「BOOK」データベースより)

 前巻の引きからの「魔王連盟」との戦い。味方の新しい能力やら隠された能力出し惜しみ無く出て来る総力戦からの……またなんという凶悪な引き!!!

 前巻あとがきでも予告されていたとおり、はじめて(一応過去話とかはあったけど)十六夜にスポットが当たる回。「ノーネーム」の中でも特出した能力を持つ十六夜が、強すぎるが故に周囲を頼る事が出来ないという「弱さ」。他の面々が全体的に他者を頼ることで強くなるような能力ばかりなだけに、その弱点が引き立きたたせていたように感じます。そんな十六夜の「弱さ」がはっきりと露呈してからの、十六夜の圧倒的な「強さ」では御しきれないほどの強敵の登場、という展開が容赦なくてアツい。

 能力を失ってしまった黒ウサギといい、最後の凶悪な引きといい、意味ありげなジンとリンのやりとりといい本当に続きが気になりすぎる。次巻が待ち遠しくてたまりません。

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