世俗から切り離された山寺・星宿寺。その寺で雑用をこなす兎の生成りの少女・秋乃は新しく入ってきた少女の世話を命じられる。蛟の生成りだという少女には色々秘密があるようで…?
満を持しての第二部開幕。ピンナップの女の子達可愛いなあっておもいながらひっくりかえしたら裏面の土御門主従に転がったわけですがなにあの春虎かっこいい!!!
1巻と同じような導入巻で今後の展開への下準備という感じの話なんだけど、メインの視点が渦中の春虎から夏目及び新キャラクターの秋乃に移ったせいで、彼の視点からなら色々見えていたであろう事が再び闇の中という感じで、物凄くもだもだする。さりげなく、今回出てこなかったキャラクター達のその後が透けて見えるのもニクい演出。
土御門夜光が作った過去の因縁や春虎の作った現在の因縁に陰陽庁の思惑が絡み合ってしょっぱなからものすごくアツい展開だった。陰陽庁側の動きもなかなか楽しかったけど、終盤のじじい(お寺のふたり+大友先生の相方の彼)どもにうっかり燃えた悔しい!
そして最後の秋乃の正体でまたびっくりさせられた。春夏秋冬の「秋」の登場、ということで今後のメインキャラクターになっていくのかな。それとも、春虎にとっての冬児のような、夏目にとって掛け替えのない友人となっていうのか。むしろ冬児ってそれだけ物語的に重要なキャラだったのか(いや確かに色々に匂わせている感じはあるけど)。2巻以降は今回出てこなかったキャラクター達もばんばんでてくるらしいので、そういう意味でもとても楽しみです。