前巻と比較してバトル比重高めの2冊目。1巻の時点で多めだった迷宮の中の街で住人たちのお悩み解決みたいな話が好きだったのでちょっと残念なんだけど、序盤に挟まれる街でのお話が好きだったので満足です。特に、魔道具お披露目会の話好きだなあ…。
立派なハンターを目指すラッミスと共に階層の調査に向かった所、予想外のアクシデントが起き、一人で階層ボスに立ち向かう羽目になったり、下の階層の迷宮内にとり残されるハメに!?という展開で、これまでの生活で手に入れたポイントを限界まで使って階層ボスや新たなる敵に立ち向かう自動販売機、マジかっこいい!しかし、これまでも様々な形態の自動販売機の姿に目を丸くしてきたけど、ダンボール自動販売機その発想はなかった。実際に商品売れるところまでは頑張らなかったけど私も小さい頃に作った記憶あるな……。
ラッミスたちとはぐれて一人で迷宮の中で遭難するあたりは、せっかく意思疎通の図れる相手に遭遇してもなかなか察して貰えなかったりで、改めてラッミスのありがたさを痛感する。と言うか改めて移動も意思の疎通も出来ない自動販売機で異世界の存在と意思疎通を図ることの大変さを感じるというか、ある意味1巻の序盤はどれだけイージーゲームだったのか!
それにしても、商品販売だけじゃなくて敵を倒すことでポイントが入ると判明した以上、今後もバトル比重上がりそうな流れだなあ……様々な特殊な加護を尻目に自動販売機としての正統進化を獲る主人公が歪みなくて惚れるけど、できれば絶妙なコミュニケーションの不自由さが面白いので念話みたいな機能はできれば後回しにして欲しい。
あと改めて、世界観にゲームっぽさを感じさせる異世界の姿が印象的でした。時間湧きのボスとかまさにMMORPGっぽい。