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物理の先生にあやまれっ! 弐号機

 
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世界七箇所に突如現れた謎の巨大ゴーレムAAE。そのパイロットとしての証である門章を持つ生徒が集う星立・真宮研究所附属AAE高校の初代星徒会長に就任したキューこと橋良九星は、AAEを操ることが出来ないが女子にはモテモテだ。同級生の椛、月緒、アムリネス、ナディアがキューのために副会長の座を争い、激しいバトルを繰り広げることに。高校生活は順調かに思えたがAAEを巡り先進各国が不穏な動きを見せ始める。そしてAAEの謎を知る天才科学者真宮ソフィー村本はキューに真実を打ち明けた…。 (「BOOK」データベースより)

最後8Pで何もかもだいなしすぎる!!!!

 元々ウィンドバードさんの「この打ち切りっぷりがすごい」という記事(リンク先結末ネタバレ注意)を読んで手に取ったので○ませエンドなことは知ってましたがここまでの急展開を見せるとは思いませんでした。っていうかもうこの終盤って打ち切り決まってから無理矢理オチつけるために書いたよね!?というか、色々な意味でこれは主人公に「特定の相手が居ない」「ありがちな鈍感主人公」であるからこそ許される状況だと思っていたのですが……!

 一部モヤっとする部分はあったとはいえ熱血ロボットモノとしては心惹かれるものが多かったので、もうちょっとお話が続いてくれれば面白くなった気がして残念。主人公が前戦で戦うポジションでなくあくまでサポート役っていうのは結構ロボットものとしては新鮮だったと思うし、脇役にも魅力のあるキャラが多かったのでもっとその辺の活躍を見たかった気もする。

 ていうか、1巻が思いのほか好きだったので2巻で予想以上にがっかりしてる自分に今気づいた。ヒロイン達となんやかんややってる裏で「日本門章組が一つのチームとしてまとまっていく」みたいな展開が好きだったのでスーパーヒロイン大戦と化してた2巻にはがっかりだったんだよ!1巻ラストの「なにもしない」の結論とか、自分の役割が主役でなく脇役であることを受け入れた上でその事に誇りを持てという父の教えとか、本当に好きだった。つまりヒロイン達と夜のスーパーロボット大戦をしている暇があったら主人公は青地先輩や竜之介と男の友情を深めるべきだったんだよ!!(最後で台無し)

 そもそも、もうちょっとタイトルとか表紙でロボットものであることをアピールしてくれないと、その手のファンは手にとらないよ。売る方向を間違えてるよ……ハーレム系ラブコメを期待して手に取ったらコレは多分きつい。個人的に、椛の暴力は色々な意味でギリギリ(アウト)だと思うの。(私はナディア嬢が好きです。軍隊系引きこもり少女とか最高すぎる)


物理の先生にあやまれっ!

 
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アキバに突如現れた巨大ゴーレム、通称“AAE”。その存在理由を知る日米ハーフの天才科学者ソフィーの下に、日本中から集められた21人の高校生達。キューこと橋良九星は“AAE”のパイロットとして名乗りを上げるが、黒髪に純白のリボンの美少女、綾瀬川椛にその座を奪われ…。世界の平和は彼らが守る。 (「BOOK」データベースより)

 世界の命運を握る事に恐怖しながらもなんとか謎のゴーレム「AAE」のパイロットとして名乗りを上げたら“パイロット候補”は自分以外にも沢山居た。正式パイロットである美少女・椛に反発しながらも、少しずつ彼女をサポートして全てのAAEが手を取り合う「世界平和」という自分の目標に向けて邁進する主人公と、巨大ロボットを操る各国の美少女達+αが繰り広げる熱血ロボットバトル系ハーレムラブコメ。

 熱血ロボットモノらしいアツさと、バラバラだった個性豊かなパイロット候補達が少しずつ仲間らしくなっていく課程、なんだかんだといいながら純粋でまっすぐ少年少女達が大人たちの様々な都合に振り回されるという時点でとても心が躍る。特に、パイロット候補がただ「脱落」するのではなく、それぞれの能力を生かしてサポートに付けるという設定がよかった。他のAAEが登場した以降は少しずつ一つの「チーム」としてまとまっていく主人公達にニヤニヤする。

 それにしても、一部隠してるつもりの設定がまるで隠しきれてなくて戸惑った。最後に明かされた「真宮博士の秘密」ってプロローグ時点から結構バレバレだったよね…?あと男装女子設定のドイツ娘がどうみても登場しょっぱなから女子にしか見えなかったのは多分挿絵のせいだけど、もうちょっと性別性を主張してもよかったと思いました。あと一般人にはぼんやりとしか見えないという設定上仕方ないんだけどAAEの挿絵はちゃんと見たかったなぁ!!せっかくのラノベでは希少なロボットモノ(?)なのに!

 次の巻で凄い打ち切られ方をすると聴いたのでそういう意味も含めて次巻が楽しみです。