砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 発売:2004.11 発行:富士見書房 [著]桜庭 一樹 [絵]むー posted with 簡単リンクくん at 2006. 5.26 |
「少女には?」とは違って、大人達がいい味出してる。特に担任の先生と主人公の兄。特に担任はある意味「大人になった主人公はこういう人間になるのかもしれない」というのを象徴しているような。先生の最後の独白にはしんみりしました。大人にしても別に何もしていない訳ではなく、ただちょっと何もかもが遅かっただけというのが判っただけでも少しは救いに思える。メインキャラクターは死なないけど「少女には向かない職業」の方が現実に対して救いが無いまま終わってしまったなあという印象だったので、こちらの方が好きかも。
「どうやら心配してくれていたようだった。社交界には、優しさもあった」
砂糖菓子のような甘い現実逃避の世界から戻ってきてみたら、案外現実だって二人が思っていたほど苦くは無かったんだよ、と。エピローグを読むと「もう少し二人が“現実”に目を向けていたら、このような事にはならなかったのではないか」と思ったりして。
でもこの後味の悪さというか後味の寂しさが桜庭一樹という人の作品なんだろうなあ、と思う。
それはそれとして、Mに目覚めてしまったクラスメイトの今後が心配です(笑)
コメント
こんにちは!サーフィンしてて見つけたこのサイト。読んでてとても面白かったですb
面白いところなどが分かり、今度読んでみたい作品が見つかりましたw
直木賞を取った桜庭一樹さんの作品は魅力にあふれていますので、ゴシックと言う本も一見する価値ありますよ≧w≦b
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
楽しんでいただけたようで幸いです^^
そしてオススメありがとうございます?。桜庭一樹さんの作品は好きなのになかなか手を出せないでいるので、オススメ戴いた「GOSICK」含め、そのうち手を出してみたいです。