ラノベ読みのイラストサイトが少ない理由を自分なりに考えてみた | 今日もだらだら、読書日記。

ラノベ読みのイラストサイトが少ない理由を自分なりに考えてみた

ラノベ読みのイラストサイトが少ないのは何でなんだぜ?(ウィンドバード::Recreationさん)
ライトノベルは二次創作イラストのための資料が少ない(後天性無気力症候群さん)

↑の記事に関して、ヘタレ同人絵描きの立場から、「ライトノベル系よろず」イラストサイトが増えない理由を検証してみる。ちなみに「ライトノベル系特定作品」へのファンサイトは割愛してます。実際にそういうサイトであればある程度の数存在するようだし、上記のエントリで論じられているのはそういうのじゃない気がするので。

1)時間的余裕がない?
現在毎月、なんだかよくわからない程沢山のレーベルから毎月沢山の本が出ているライトノベル業界だけに、追いかけるだけでいっぱいいっぱいです。多くのラノベ感想サイトさんが読まれている本だけに絞っても、毎月かなりの冊数を追いかけることになるでしょう。積読が増えてしまった場合、ますます「絵を描くより読まなきゃ!」と言う気分に陥ってしまって絵を描かなくなる事請け合い。感想サイトと並行してやってる場合は特に、1枚のCGを描く時間で2?3冊分の感想を書ける(自分の場合)事を考えてしまうと…

ただし、これについては結局は時間の作り方の問題であると推測されるので、「ラノベ系イラストサイトが生まれ辛い」という要因ではあっても、決定的な要因ではないように思えます。手の早い人、本を読むのが早い人がサイトを運営すればこの点は問題にならないはずです。

2)資料が少ない?
ウィンドバードさんのブクマコメント等で「資料が少ない」というのを指摘されていますが、多くのラノベレーベルの場合、文庫のカラー挿絵等でメインとなる登場人物がカラー絵で掲載されるため、コミックス買いをすると表紙しかカラー資料の無いマンガジャンルよりは絵を描くための「資料」はある程度多く持たれていると判断できます(これについては一部例外レーベルあり。ビーンズとか。)

ただし、後天性無気力症候群さんで言及されているとおり、キャラクターの細部、表情、動きについてはどうしても漫画やアニメ等に一日の長が出ます。ラノベで動的な絵を描く場合、ある程度描く側が挿絵画家の描写していない部分を想像して描く必要があるのです。そのため、二次創作をする上ではハードルが高くなります。

ただ、世の中にはPVに描かれた数枚のイラスト・動画と、公式で書かれた数少ない設定資料のみで同人が成立しているジャンルもあるにはあるので、これも決定的な理由ではないように思えます。

3)ジャンルとしての幅が広すぎる?
1と似たような原因になってますが、個人的に最大の要因として推したいのはコレ。

2の項でも書きましたが、ライトノベル系でイラストを描くためには挿絵画家の描写していない「挿絵の隙間」を想像する必要があります。これを行うためにはそれなりに作品に対して一定以上の愛着を持つ必要性が、多くの人には生まれます。漫画やゲーム系によくある「よろずイラストサイト」のようなサイトさんが手を出すには、絵を描くためのハードルが若干高く設定されてしまっているのです。

また、「ライトノベルジャンルのイラストサイト」というと扱っているサイトの数が小さい所為で凄く狭いジャンルのように感じますが、中に包括される作品群は膨大で、様々な作品群が含まれる事となります。シリーズ数で言えば3桁、4桁は下らないでしょう。同人イラストの「1ジャンル」として認定するには、些か広すぎるようにも感じます。

4)「ライトノベル雑誌」の購読者が少ない?
たとえば漫画系をよろずに取り扱うサイトでも、ある程度の傾向があります。特に謙虚なのは雑誌ごとで見た区分で「ジャンプ系」「マガジン系」「ガンガン系」といったような傾向でくくられているサイトが多く、特にマイナー作品のイラストを探す際はそういった作品の総合イラストサイトを探すのが一番やりやすい気がします。

こういうサイトを作っている人々は当然その雑誌を講読している・もしくは以前購読していた人々です。1回当たりに読む量は普通の漫画本と同じくらいで、沢山の漫画を手にすることが出来るため、その中でその週気に入った作品のイラストを…という傾向が多いようです。

これに対して、ライトノベルを読む人々は「特定のレーベルに依存する」という傾向自体があまり見られません。殆どの人が各レーベルを(ある程度好き嫌いがあっても)それなりにバランスよく読んでいる「単行本派」であり、感想サイトを巡回する限り「電撃文庫マガジン」「ドラゴンマガジン」や「ザ・スニーカー」「キャラの!」を毎月購読している人は(漫画雑誌を講読している人の割合に比べると)かなり少数であるように感じられます。こういった傾向も「ライトノベル総合」のイラストサイトが少ない傾向に拍車をかけているのではないでしょうか。

あと、特定作品のファンサイトと「ライトノベル読み」のサイトが殆ど繋がらないのも、やはりその辺に理由があるような気が。「特定作品に依存する」特定作品ファンサイトと、「特定作品・レーベルへの依存が殆ど無い」ラノベ読みのサイトの違いというのでしょうか。なんとなくそんな雰囲気を感じます。


とりあえずぐだぐだになってしまいましたが、思いつく理由はこんな感じです。
良かったら誰か後を受けてまとめてあげてください…。

あと、小説系特定作品ファンサイトと言うと未アニメ化作品だと「戯言シリーズ」「Missing」あたりが多い気がします。pixiv見てると定期的に「禁書目録」「文学少女」のイラストも見かけますね。

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