[著]入間 人間 [絵]左 些細な出来事をきっかけに記憶と現実の整合性が取れなくなったマユが破綻した。彼女を「直す」ため、僕は彼女を壊した誘拐犯が住んでいた家…—要するに元我が家へと向かう。まだ、僕はまーちゃんを騙し足りないから。その「元我が家」は大江という人の所有物になっており大改装を受けていて…なぜか伏見まで付いてきてて…ついでに殺人事件まで起きて…!? |
相変わらず「嘘だけど」だらけで真実の把握が難しく、回りくどい語り口は健在。今回は「すべての事象を逆に覚えている」というゲストキャラクターの登場でますます読者を混乱の極みに突き落としてくださいます。あ?やっぱりこの回りくどい文体だけは好きになれないなぁ。これが売りだといわれると文句のしようもないのですが。今回は短いのでなんとか耐えられたという感じが……
まーちゃんの電波とヤンデレをミックスしたような素っ頓狂な行動はあらすじで語られている通りの理由でほとんど無く、その代りに代理ヒロイン(?)の座を勝ち取った伏見柚々は行動こそ電波入ってるもののとても普通の人間らしい行動を見せてくれて、ある種このシリーズ的には新鮮。しかもマユがいないのを良いことにしっかりいい雰囲気になっちゃいます。マジでこれ、マユに知られたら血の雨が降りそうです……。
一方、そんなヒロインの分を取り返すかのように大江家の皆様が良い具合に壊れていらっしゃる。大江家の長男・貴弘さんが両親に紹介される場面ではうっかり「ああ、いつもの"みーまー"だ!」と安心してしまったり。唯一まともだと思っていた桃花さんからもサラっと物凄い発言が飛び出したり。父親の耕三さんは……あの滅茶苦茶なキャラは元からなのか、それとも殺人事件でテンパってるだけなのかが気になるところ。…とはいえ、母親に主犯がありそうとはいえ、あの子供たちの親という時点で、マトモとも言い難い気が。みーくんとの成り立ってない会話には緑茶噴いた。
次回はこの事件の解決編のようですが、どうなることやら。誰もが犯人になりえそうなのが怖い。個人的には茜さんの煙に巻かれまくりのさかさま発言がキーになってそうな気がするけど…。
コメント
お初です^^
以前から拝見させていただいてたんですが,今回は「コメントせねば!!」と激しく感じたものでw
現在“みーまー”シリーズ三巻を読んでる所なんですが,僕もこの回りくどい口調はホントに好きになれません。面倒臭い言い回しなんて使うなっ!って感じですよまったく。
でも,ストーリーは好きなので続き買っちゃうんですよねぇ。。
四巻でも伏見登場するんですね。個人的に好きなキャラなので楽しみです。
それでは。あ,またいずれコメントするかもですw
陽太さんいらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
3巻はシリーズの中でも一番読み辛く感じたお話でした…物語は面白いですし、混ぜっ返すようなあの文体が味であると言えば味なのですが…やはり読み辛いのはつらいですね。
5巻、6巻までいくと多少読みやすくなったように感じましたので3巻・4巻がいろいろな意味でキモだと思います。
ちなみに伏見は4巻・5巻ではヒロイン顔負けの大活躍なので伏見好きでしたら期待して良いのではないかと?。