人喰い転移者の異世界復讐譚 〜無能はスキル『捕食』で成り上がる〜 | 今日もだらだら、読書日記。

人喰い転移者の異世界復讐譚 〜無能はスキル『捕食』で成り上がる〜

作者: kiki

 『捕食』――それは他者を喰らい、能力を奪うスキル。クラス転移に巻き込まれた白詰 岬は、凄惨ないじめで全てを奪われ、異世界召喚の失敗で性別すら奪われ、挙句の果てに何のスキルも与えられず”無能”のレッテルを貼られてしまう。しかし、自らの持つスキル『捕食』の存在に気づいた時、その運命は一変した。力を手に入れ復讐鬼と化した岬は、自分を虐げてきたクラスメイトたちを次々と陥れ、捕食していくのだった――
 ※復讐へ至る過程の描写もあるため、いじめ、グロ、性的暴力、寝取られ、胸糞描写などが含まれております。苦手な方は注意。

本編完結済。転移した異世界で「捕食」して相手の能力を取り込むという能力を手に入れたいじめられっ子がクラスメイト全員、ひいては一国を滅ぼす復讐者となるお話。

序盤のドロドロとした虐め展開と容赦ない復讐展開が凄くしんどく、そこから一転して主人公の理性のタカが外れてからはもう葛藤とか特になくバンバン殺していく展開が凄い。あと「捕食」というのが文字とおり『食べる』スキルなので描写がきついし、普通にチートなんですけども主人公のチートに合わせて周囲もインフレしていくので俺TUEE感は低く、特に異能を手に入れたクラスメイト達との戦いは割と苦戦することが多かった印象。

逆に倫理観は際限なくデフレしていく。特に異世界で出会った3人目のヒロイン・エルレアが篭絡されるまでの展開は、読んでるこっちまで倫理観が揺らいでいくような感覚が最高に良かったですね…。終盤は普通に燃える展開でしたが、あれだけ豪快に成し遂げておいて一国滅ぼしても最終的に全くお咎め無しみたいな展開に持って行ったのには色んな意味ですごいな。初志貫徹でヒロイン2人以外のクラスメイトと教師全員に復讐を果たす展開はなかなか読み応えがあったけど、最終決戦手前でじっくりと残りのクラスメイトの虐殺やりはじめたのはちょっとテンポの悪さ感じました。

スキルが義体というかロボットものっぽい雰囲気だったのでイラストつきの書籍で見たかった感はある。アレとかコレとか書籍化してるしいけるでしょ〜という気持ちなんですけど書籍化されてないみたいなので、やはりこういうのは難易度が高いのか。

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