劉輝株大暴落(ストップ安/最安値絶賛更新中)の巻き
すでに読了済の人たちから噂には聞いてましたが、もうなんというか、秀麗や他の人の頑張りを片っ端から台無しにしていく劉輝がマジヘタレすぎる……もちろん、敵となる人たちがあまりにも一枚上手で…というのはあるのだけど、もう少ししっかりできないものなのか。これまではまだ「わかってないから仕方ない」みたいな部分があったけど、自らの言動が事態をさらに悪化させるであろう事を予感しながらもその場の流れに流されてしまう劉輝は、本当にヘタレとしかいいようが……
序盤に普通に乙女ゲーしてた頃の秀麗贔屓が今になってこんなにも大きく、取り返しのつかない過ちとして浮かび上がってくるとは……そしてその後もどんどん自ら再起の目を潰して行っていたという事実が、胸に痛い。彼らの行動が間違っていたとは思わないけど、もう少しうまく立ちまわっていれば…みたいなのはあるよなあ。気がつけば周囲は四面楚歌、こちらには切れる手札もなく、なすすべもなく翻弄されていく劉輝達が本気で哀れ。物語は最終章に突入ということですが、なんかもうバッドエンドしか道がないんじゃないかと思われてしょうがない。この道は本当にあの、1巻で示されたような輝かしい未来へとつながっているのだろうか。
普通の人間でも過労死しておかしくないような激務を続けてきた秀麗が、回復のために担ぎ込まれた縹家で僅かな静養の時間を得て、様々な選択肢を持ちながらも最後まで王の為の官吏であろうとする姿がかっこいいのですが、その努力をブチ壊しにしようとしているのが、その王本人というのがなんだかなあ…味方のはずの人たちにどんどん足元をすくわれていくのがなんともやるせないです。
次こそ、次こそはいい加減劉輝には本気出して踏ん張って欲しい……。