このライトノベルの男子の友情がやばい!2010 | 今日もだらだら、読書日記。

このライトノベルの男子の友情がやばい!2010

年も暮れたところで以前からやるやる詐欺を繰り返していた「この悪友がやばい」やってみます。
ライトノベル作品で「この男子2人の関係はヤバい!!」と思った作品をつらつらと挙げていきます。うっかりノミネートしていたら20作品くらい候補が出てしまったので、1回5件くらいずつでのんびりやっていこうかとおもいます。

というわけで第一回テーマは「2010年やばかった友情萌えラノベ」です。
毎年恒例の「今年読んだラノベ【腐女子向け】」と「この悪友/親友がウマい」ノミネート作品がもろかぶりしてしまったため、代わりとさせていただきたくおもいます。

【選考基準】
 ・2010年中に当ブログで感想の書かれた作品
 ・腐女子向布教エントリでもあるため、女性向けレーベル・少女文庫、女性向読者高そうな作品は除外

それでは、覚悟の出来た人のみどうぞー。

普通の
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第5位:矢文学&北見圭介「ラ・のべつまくなし」
だからあのときは、正直なところすこし吃驚したのだ。
『お前のラノベ──型にはまらずに書いた小説を、読んでみてえなって』
未来の担当からの先回りな進言──圭介はそう言った。決めたことを遠まわしに曲げてまでかけてくれた久方ぶりの助言に、学はそれ以上抗う気を起こせなかったのだ。純文学ではなく、ライトノベルを書く。本来ならばそこにもっと生じてもよかったはずの葛藤ごと、あの無遠慮な薄ら笑いで丸め込まれてしまったような気分だった。
若くして作家の道を志して現役ライトノベル作家として売れっ子になった学と、編集者を目指す圭介。萌えイラストにトラウマを持つ「二次元アレルギー」である学が純文学からライトノベルへと転向する事を決めたときのやりとり。

「ラ・のべつまくなし」は学&明日葉の初々しいバカップル具合がとにかく美味しい床掃除ラノベなのですが、男子の絡みも美味しかった!学と圭介の蜜月な「親友」具合は、もうとにかく腐女子である学の彼女・明日葉や担当編集の西野も思わず転がってしまうような勢いなのですが、2巻のこの辺のやりとりが一番ヤバいと思いました!なんだかんだといいながら西野に圭介の事を話す学の惚気っぷりやばい。様々な事で思い悩む学をさりげなく立ち直らせる為に動くのが圭介、というのも大変美味しいです。あと明日葉の妄想が俺得すぎていいぞいいぞもっとやれー!!

個人的には、学と露梨先生の関係性も美味しかったです。多分あれ、1年後には良い飲み友達というかライバル作家というか悪友になってるぜ間違いなく……

第4位:佐々成政&柴田勝家 「境界線上のホライゾン」
「貴様だって、俺の死後、羽柴に反旗翻して自害するんだぜ?それも、羽柴と、利家の戦士団によって、な。利家、たまに考え込んでんだから解ってやっとけ、小物なりにな」
「俺はもう、ホント、死んでもしょうがねえとこあるんで」
だから、
「トシには言ってるッスよ。来るんだったら最大限盛り上げて来いって。──羽柴とか他の連中には見せねえ盛り上げで、俺と相対しろって」
「か──若い若い、青くせぇ──。こんなポーズで“俺に相対しろ”ってくせぇ──!」
「歴史再現」と呼ばれる旧世界の歴史を「繰り返して」いる世界。現在、共に戦っている掛け替えのない『戦友』達も近い将来敵同士となることが「歴史再現」によって決まっていて……そんな世界を象徴するような、男ども二人のやりとり。

歴史を再現するにしても上手く解釈を広げて死を回避したりすることが出来るわけですが、友人を殺さなければいけないと気に病む利家や羽柴に対して「どうせ死ぬならその前に一花咲かせて見せよう」という二人のやりとりがまぶしいです。いつもはバカばっかりやってる成政と妻ボケしてる勝家の口からこんな台詞がでてきたらもう…!!

境界線上のホライゾンは分厚さとか色々な意味で信者補正がないと手が出せない一冊ですが、3巻の男子達のやりとりが半端なかったので是非くじけないで読んでほしいです。トーリの生き様とか里見家のごたごたなんかも美味しいんです……ていうか戦国時代モノがこんなに持てはやされる世の中ならこれが流行ってもいいんじゃないかー!?

第3位:土御門春虎&阿刀冬児「東京レイヴンズ」
きょとんとする春虎に、冬児は「バカ虎」と苦笑する。
「鬼にも遭ったが、お前らにも会えた。俺はそれで、満足だってこと」
冬児は、彼には珍しい、少年のような素直な口ぶりで言った。
春虎は目を瞬かせ、悪友を見上げた。それから、意地悪く笑い、
「はあ?どうした冬児?お前今晩ひと晩で、一生分の『青春』やってねえ?」
1巻の頃から悪友具合がヤバかった「東京レイヴンズ」ですが、3巻の悪友っぷりやばい本気でやばいマジでやばかった!!!元ヤンで霊災に巻き込まれた事により大きな「トラウマ」を抱え込んだ冬児と、そんな冬児の本当は優しいところを見抜き、信頼する春虎が冬児にかけた「呪い」の言葉に胸が熱くなりました。そしてその春虎の信頼を受けて、これまで逃げ回り見なかったことにしていただけだった自らの「トラウマ」を「力」へと変える冬児の思いがやばい。

しかし、春虎&冬児の主人公コンビも美味しかったですが鏡・大友・小暮の大人組も美味しかった!!犬猿の仲の鏡&大友が小暮の前だけでは結託して小暮に噛み付くのが可愛くて仕方がない。

第1位:佐藤光一&秋雨心路「Re:バカは世界を救えるか?」
感情が冷めていく。姉の姿が薄れていく。自分の姿が大きくなる。いや、元の大きさに戻っていく。
黒い布を羽織った、自分の姿を見て、心路は現実を思い出した。
そして闇の中で、心路は──
「浸ってんじゃねぇぞ──このシスコン野郎が──ッ!」
現実世界で唯一負の感情を抱くことのできる、好敵手の声をはっきりと聴いた。
ただの中二病主人公な異能バトル作品だとおもってた「Re:バカ」、2巻から一気に男子萌え率が上がってやばいまじやばい。劣化コピーを作る能力を得た光一と、他人の異能を完全コピーできる<能力泥棒>こと秋雨心路の「好敵手」な関係が美味しくてたまらない。

3巻ではお互いに「あいいれない」といいながらなんだかんだで息のあっている二人のコンビネーションを見ることが出来るのが大変に美味しく、ごろごろと床掃除をする羽目になりました。ネメシス『贋作工房』のアンチテーゼによって感情が徐々に薄れていく心路の感情を唯一揺さぶるのが好敵手の光一、という構図が美味しすぎます!!

第1位:都筑武紀&真田正樹「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」
……………いたじゃないか!『エターナル イノセンス』の主人公が。
今、目の前にあるのは得体の知れない、事態。これを承認するのは、賭けかもしれない。
だけど──。
「信じるぞ、親友!!」
俺はキーボードの『Y』を力強く押し込んだ。
「途中から男子萌えが上がってやばいマジやばい」というとどうにも外せないのがギャルゲヱ。3巻までただのハーレムラブコメだったのに、4巻から男子萌えラノベに化けるなんて卑怯。

『エターナルイノセンス』というギャルゲーのヒロイン達を現実世界に投影させた主人公・正紀と本来の主人公であり本来投影されないはずだった正樹。本来のゲームのとおり「1人のヒロインを愛しぬく」という正樹と「全員に愛されているなら全員の期待にこたえたい」と願う正紀が考え方の違いにより激突するDisc4も大変美味しいのですが、それ以降物語のトリックスターとして度々物語に裏で活躍する正樹が美味しくて仕方ありません。特にDisc6で理恵を救う為、別々の場所で奮闘する2人の姿に胸が熱くなる。

どうみても女子受けするラノベのパッケージ&あらすじじゃないので本当に女子読者少ない気がするこのシリーズなんですが、4巻以降の展開まじでやばいので、是非読んでみてほしい…!!



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