牧瀬紅莉栖視点から見た、もうひとつの「シュタインズゲート」ノベライズ第二巻。物語の折り返し地点を過ぎた辺りまで。
前半のキモであるDメール実験にまつわる各エピソードを鈴羽の父親追跡に関するエピソード以外全部すっとばすという、前巻以上にアニメかゲームで「本編全ての内容を知っている」ことを前提とした大胆な構成。確かにあれは岡部の視点だからこそ全てを語ることが出来た物語であって、紅莉栖や他のキャラの視点から見たらこうなってる筈なんですよね……
それにしても、その代わりに描かれる紅莉栖が各ラボメンに向ける視点がくすぐったくて仕方ない。っていうかこの助手、完全にデレッデレじゃないですかーーー!!!ルカ子の女らしさに嫉妬したり、タイムリープ前の自分自身にヤキモチを焼いたり、自分の恋心に気づいて七転八倒したりと自分の気持ちを持て余す助手が可愛すぎるんだけど、岡部の中二病ポーズをさりげなく「かっこいいから困る」とかいいだしちゃったり、とにかく紅莉栖視点から描かれる岡部がいい男すぎてかっこよすぎてヤバイ。ベタ惚れすぎる。そして思わず2chにスレ立てしちゃう助手ってそれなんて二次創作ですか。もういっそ安価スレにしたらよかったのに!!
あと、父親との繋がりが今回も多く描かれているのが印象深い。「マイフォーク」にそんな深いエピソードがあったとは思わなかったんだけど、それ以上にびっくりしたのは屋上での父親との電話の理由だったなあと。まさかそんな理由で電話をしていたとは。岡部と牧瀬父の共通点はゲーム本編でもそれとなくかたられて来てるんだけど、改めてこの物語を読み返すと助手どんだけファザコンなんだって思うほどに父親と岡部を比較する描写が多くてとてもニヤニヤするのでした。
もうなんかひたすら助手可愛いよ助手なノベライズになってきてるんだけど、いよいよ物語は佳境に入ってたぶん最後の1冊、岡部が世界線を越えた時の助手とかがどういった形で描かれるのかが楽しみすぎます。