とある魔術の禁書目録(インデックス) 16 | 今日もだらだら、読書日記。

とある魔術の禁書目録(インデックス) 16

[著]鎌池 和馬 [絵]灰村 キヨタカ

ローマ正教『神の右席』の一人・後方のアックアからイギリス清教と学園都市に上条当麻の右腕を狙うという内容の果たし状が届き、イギリス清教は天草十字凄教の面々を当麻の護衛として派遣する。当麻に憧れる十字凄教の少女・五和に甲斐甲斐しく家事を手伝ってもらい、幸せいっぱいの当麻だったが…
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アニメ化も決まった禁書シリーズ17冊目。今回はおしぼり少女・五和と天草十字凄教の面々が大活躍!なお話でした。大盛り上がりの学園サイドとは対照的に、11巻・14巻とここのところ(個人的に)微妙な展開が続いていた魔術サイドですが、今回はその元を取るように熱い展開が目白押し!

圧倒的な実力を持ち、世界に20人もいない“聖人”でありながら同時に“神の右席”としての力を併せ持つ天才・後方のアックアに当麻が無力化され、同じ“聖人”であり彼らの“女教皇”である神裂の支援も絶望的……という状況で十字凄教の面々が奮闘します。今回一気にヒロイン候補の1人として名を連ねてきた五和の奮闘も注目ですが、個人的にはそれ以上に教皇代理・建宮のさりげない活躍にニヤニヤしっぱなしでした。わざと当麻に憧れる五和をボディガードにつけて、それを付回してニヤニヤと見守ってみたり、弱気になった五和を励ましたり、最終的に“彼女”を教皇に戻す為暗躍したり……と美味しい所持って行きまくり。普段あんまり目立ちませんが、凄く良い脇役だと思うのです。前回の浜面といい今回の建宮といい、最近脇役の活躍が素晴らしいなぁ…。

本編と並行して明かされる後方のアックアの過去話がめちゃくちゃ熱い。ゲストキャラながらとても良い熱さを持つキャラでした。自由に立場を変えられる“傭兵”としての立場から様々な人を救おうとする姿勢に、自分だからこそ出来る事をするため、遂に自らの戦う理由(魔法名)を明かすシーンでは胸が震える。その後の生死が不明扱いなのは、後々味方として再登場するフラグなのでは…とか密かに思ってしまうのですが、どうなんでしょう。最終バトル付近でそんな展開になったら燃えすぎるのですが。

そして出番は少なめながら、当麻の記憶喪失を知って揺れる御琴さんが可愛すぎます。自分を救ってくれた出来事を忘れられていない事にほっとしたり、瀕死の状態でそれでも戦いに赴こうとする当麻とのやり取りの後の破壊力満点の挿絵でひたすらキュンキュンした!!しかし対して、一方のインデックスの出番の薄さは……そろそろ物語り本線にも絡んでくるようですし、一応メインヒロインである筈の彼女の活躍にも期待したいところです。
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コメント

  1. 通りすがり より:

    まだ読み始めだけど、スフィンクスの緊張っぷりが可愛い

  2. [感想][★★★☆☆][鎌池和馬]「とある魔術の禁書目録(インデックス)16」

    「彼らを『弱い』と決めつけ、その実力を信じられなかった自分が。心のどこかで彼らを見下し、背中を預けられなかった自分が。そうしてすぐ近くにあるはずの力を放置し、未熟な腕にも拘らずたった一人で戦い続け、敵に大きな隙を見せてしまったこの自分が!この傲慢が、『守