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銃皇無尽のファフニール1 ドラゴンズ・エデン

 

突如現れたドラゴンと総称される怪物たちにより、世界は一変した―。やがて人間の中に、ドラゴンの力を持った“D”と呼ばれる異能の少女たちが生まれる。存在を秘匿された唯一の男の“D”である少年・物部悠は、“D”の少女たちが集まる学園・ミッドガルに強制的に放り込まれ、学園生の少女イリスの裸を見てしまう。さらに生き別れの妹・深月と再会した悠は、この学園に入学することになり…!?「本当にどうしようもなくなったら、俺がイリスを―殺してやる」「信じて…いいの?」最強の暗殺者になるはずだった少年と、落ちこぼれの少女が繰り広げる、“たった一つの物語”が幕を開ける―!アンリミテッド学園バトルアクション!(「BOOK」データベースより)

 アニメ・コミカライズで大まかな流れは知っていたんだけど、おもった以上にカットされた部分が多くて驚いた。本来女しかいないはずの「D」という特殊能力者。男でただひとりその能力を持っていた主人公の物部悠は軍でとある特殊部隊の一員として生きていた。ところが、任務として「D」の少女達が集う学校に呼び寄せられ……というお話。

 兵器としての教育を受け、今にも心を押し潰されそうになっていた悠が、ヒロイン・イリスと出会い、恋に落ちる事で自分の“人間”としての部分をどうしようもなく思い知り、すんでのところで救われるという流れが、なんというか凄くうつくしかった。アニメやコミカライズではなんでもない場面のように描かれている二人の出逢いの場面にこんな大きな意味があったとはと、改めて胸が熱くなる。

 その一方で、イリスと彼女が生きるセカイを守るため、“人間”として培った絆を手放して竜を殺すための兵器になっていくのが切なくて、やるせない。あと本当に悠の義妹である深月の想いが切なくて……この1巻の終わり方、凄く好きです。手放したくないものをピンポイントで喪っていく感じ、物凄くぞわぞわする。

 しかし元々、コミカライズで悠を“悪竜”として教育した張本人・ロキ少佐があまりにもいかがわしくてうっかり原作にまで手を出したわけですが、コミカライズともアニメともまた違った意味でロキ少佐がいかがわしかった……。ニブル時代の話がどうよみなおしてもこの身囚われても心までは囚われない系ほもなんですがどういうことなんですか?悠が地文で少佐を呼ぶ時の呼称が“彼”なんですがマジどういうことなんですか?“私の悪竜(と書いてファフニールと読みます)”ってやらしくないですか?心までは囚われないしイリスと出会って救われたんですけど、ミッドガルにきた今もなお身体に染み着いてる昔の男との関係性みたいなのまじなんなんですか…だ、大丈夫講ラノだよ!(震え声)

 アニメはロキ少佐のねっとりとしたボイスが大変いやらしく、コミカライズに至っては開始3Pでいきなりほもがはじまる(曲解)のでほんとうにわけがわからない。コミカライズはほんと開始3Pがちょっといみわからないのでほんと読んでください!!→公式サイトに1話試し読みがあります

スレイプニルはロキ少佐と8人の美少年達なんですかね……。
(悠のスレイプニル時代の番外編ください)


リーディング・ブラッド 最強の血統

 

瞳に映る青き紋章=俺の嫁候補の徴【しるし】!? 『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! 』田尾典丈新作!!美しい彼女の瞳には "適性者の紋章 "があった――。相坐凪紗には使命がある。それは高校卒業までに嫁を探して子を成すこと!相坐家は "武士" の異能力で鬼神を封印している。その力を継承する子を数年内に作れなければ、いずれ鬼神が復活し、世界は滅びるだろう。嫁を探し必死でナンパを繰り返すも、失敗続きの凪紗の前に、ついに全ての理想を満たした少女・魅花が転校してきて……。世界のために素敵なお嫁さんを探す血統アクションコメディ開幕!

個人的お気に入り度数

 代々その異能力で「鬼神」を封印している「武士」という一族の分家の長子であるが故に、20歳までにその血を次代に伝えるための“適正者”との間に子を成さなければならない凪紗。モテモテな父や本家の兄に囲まれて、彼女なんてすぐに出来ると思っていたのにそのまま高校生になってしまう。内心焦っていた彼の前に適正者の女の子が転校してきて……というお話。

 主人公が鬼退治しながらヒロインたちといちゃこらいくぞー☆みたいな話かとおもったら、敵である「鬼」側にも色々複雑な事情が見えてくる。序盤でなんてことないと思っていた要素が後半への伏線へと繋がっていき、ひっくり返しにかかってくるのがとても面白かった。最初はあざとすぎるくらいにあざといラブコメぶりを発揮していて「!?」と思ったのですがそういえばギャルゲヱ1巻序盤もこんなかんじで露骨なあざとさかもしだしてましたね……っていうか割と細かい所から少しずつ繋がっていくのでネタバレに配慮するとものすごく感想書きにくい作品だこれ!!

 “適合者”の少女達はお嫁さん候補というだけでなく主人公の能力を引き出す事も出来るんだけど、能力を引き出すためにキス、という設定は色々な意味で大変美味しいですね!能力バトルの設定が明かされた辺りから俄然面白くなってきたというか男性の適合者からも能力を引き出せるのか、わたし、とても気になります。とりあえず事情知ってそうなあの人とキスするところからはじめようか!?

 この巻ではかなり蚊帳の外で放置プレイだった幼馴染も、どう考えても後で仲間(もしくは敵)になるフラグっぽいし、設定からしてどう考えても主人公ハーレム化しそうな気配の設定でしたが、毎巻主人公が新しいヒロインとフラグ立てる系ラブコメになっちゃうのかしら。色々な意味で次巻の展開がどうなるのか楽しみです。

 …しかし、「5000人に1人」しかいない適合者が日曜日に駅前で探したくらいでそんなに大量に見つかっていいんでしょうか。多分これ気にしちゃだめな部分ですけど物凄い気になりました。桁一つ減らしておいた方が無理なかったんじゃないかなあ…。