[著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二 数ヶ月ぶりに現れた怪盗・百色はテレビを通して宣言する。「私にとって、門番などハリボテと同じようなものだ」。…この台詞に最強の門番として対抗意識を燃やすガーゴイル。一方、依頼を受けてとある研究所の研究データを盗みに来た百色は、「超能力者」を名乗る少女・梨々とであって… |
1巻から変わらず、小市民的な感覚が光ります。特にやたらと気遣い満載の怪盗百色とガーゴイルの対決が素敵すぎ。「ご近所の味方」ガーゴイルと「怪盗紳士」な百色の息ピッタリなタッグの姿に緑茶噴いた。そしてガーくんの方も吉永家の門番としてますます小市民的な方向で精進しています。ビームで洗濯物取り込んだり、癒しビーム出したり。…うん、確かに間違っては居ない。間違っては居ないが…!!!
そんな怪盗百色が超能力を持つと言う少女を研究所から連れ出してしまい…最初は嫌々だった百色がだんだん吉永家の皆さんに感化されたりしつつ最終的には梨々を護る為に戦う、という姿に胸が熱くなりました。そして最後のシーンでまた頬が緩む。血は繋がっていないけれどそれ以上に強い絆で結ばれた2人(+α)の姿がとてもよかったです。ていうかデュラハンかわいいよデュラハン。最後に出てきたキャラクターステータス(?)に胸がキュンとした!!
…しかし、個人的には挿絵の使い方だけはもうちょっとなんとかしてほしかったかも…文中の余白に、半端にキャラのカットとか載せなくていいからちゃんと1P使った挿絵をもっと入れてほしかった。あのイラストの使い方は猛烈に萎えるなあ…。