[著]中里 融司 [絵]日向 悠二 |
個人的に「組織なんだけど実は学校のクラブ活動」とかはっちゃけた展開は面白いと思うんですが
主人公たちの「普通の人間じゃないっぷり」があまりにも壮絶すぎてびっくりさせられたのは確かなんですが
正直、作品からそこはかとなく漂う超日本人至上主義みたいなのが…・。
アメリカ人のすぐに他の民族の扮装に首を突っ込んじゃうようなおせっかいな考えが良いなんて思わないですし
ネオナチの人々の自民族至上主義もどうかと思うんですけどね、
この作品に出てくる人々の日本人至上主義っぽいのも相当だよ…
そして敵の節操のなさといったらないんです。
日本を神の元統一するだの他民族を「野蛮な白色人種」、ヒロインを「下等生物」など、散々下げずんでおきながら
どーして目指すのはムー大陸復興で使うのが神話オデュッセイアに出てくる巨人なの?
そこまで日本万歳するなら日本神話からネタ取って下さい。
主人公と「カスタムキューカルテッド」を結びつけるために、悪役をより悪役らしく書いたというのは多少あるとして
それにしてもあまり気分のよくなるものじゃなかったです。
そしてアメリカ軍との戦闘シーンは良くも悪くも「電撃的な」グロさが健在でした(笑)
なんだか、色々頭がクラクラした作品でした。
作品自体は面白いのに、この偏りまくった他民族排他思考が全てをダメにしている気がするよ…。
その他の部分は割りと面白かったです。多少テンポ悪いかな、とは思ったけど。
主人公達の設定も変わってて面白いし(麟ちゃんが特に可愛かった)
↑のような思考が気にならないならオススメの作品です。