[著]榊 一郎 [絵]水上 カオリ |
っていうのも、最大の理由は書いてる人が「捨てプリ」の榊一郎で、挿絵が水上カオリさんだったことに他なりませんが。
最初の暗い展開、物語に登場する暗い過去を持ったキャラクター達と相反して
ストーリー全体がもつ雰囲気はタイトルの通り暖かく、優しいものでした。
近未来物ということで、舞台になる病院の雰囲気がもっと近未来的な物だったらこうはならなかったんでしょうが
看護ロボットが兎型だったり、ナース服もレトロなものだったり、
更に挿絵の水上さんのイラストがその雰囲気を高めてくれていると思います。
全体に流れる雰囲気と違い、ストーリー全体は物凄く重く、暗いです。
この辺をそう感じさせず、さらりと読ませてしまうところが榊さんの凄いところかな、なんて思ったり。
(「スクラップドプリンセス」もそんなところがあったような)
スクラップドプリンセスシリーズとの一番の相違点はやっぱり「強力な力を持った味方」が出てこない事のように思えます。
でも捨てプリシリーズでも結構「民間人の無力さ」みたいなのが出てくることが多いので
それが大きくクローズアップされてる感じが。
個人的にこの人のストーリーはかなり好きです。
で、まあそれはそれとして、一番気になったこと。
クロック・ワーカーズの設定、もろに「捨てプリ」の粛清使じゃん!!!
違うのは最後のクロック・ワーカーズの一言くらい?あれなかったらかなりそのまんまのような。