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真・運命のタロット8上 《吊るされた男》、そして…

[著]皆川 ゆか [絵]乱魔 猫吉

頼子を拉致した鴻桂グループが行おうとしていたのは、“肉体を持たない超能力者”を意図的に作り出す実験だった。その実験体として囚われた頼子を救い出すためミッドウェイ海峡に向かった大河達の前に、頼子を抱いた《魔法使い》が現れるが、そこで大河は《魔法使い》の思わぬ姿を見ることに…!?
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“吊るされた男”、そして…—真・運命のタロット〈8上〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)
謎が謎を呼ぶ「カイン編」3冊目。というか、重ッ……とにかく物語が重ッ……そして爛れてるというよりももう、生々しい。前巻は重いなりに《悪魔》と《戦車》の凸凹コンビとか、どこかしら息をつく場所があったのですが。

ここまできて《悪魔》ちゃん下克上だと!?
例のシーンを読んで思わず既刊を読み直しましたがそうか、《悪魔》って両性具有だったんだよね……ひょっとしてタロットに転写される前の彼女の正体って“妹”じゃなくて……ゲフンゲフン。こ、ここここここでまさかの兄×弟フラグ!!!

それにしても、ラスト4巻にしてまた話がわからなくなってきたなあ。《魔法使い》の異変は、ひょっとして過去と未来の《魔法使い》が完全に合一することで《皇帝》になるっていうのを示唆してるのか?あと《星》コンビがライコと《世界》に関係があるっぽいこと言ってたけどなんなんだろう。っていうか二人の会話が微妙に死亡フラグっぽいのが気になる。《戦車》と《力》は人間時代、元恋人同士だった?残り3冊で、全てとは言わずとも物語りに関わってくる謎だけでも解明されるのかしら。

あと、“ミナモトヨリコ”の行動があまりにも後ろ向きなのがちょっと気になる。「女教皇」ラストのなんだかんだいって前向きっぽい発言をしてた彼女の立ち位置を考えると、どこかちぐはぐな印象を受けるんだよなあ。カインとの間にあったことを加えて考えても何かおかしい気がする。大河も言うとおり、“運命のタロット”シリーズの彼女と現在の彼女が繋がらない。ヨハネスブルグで見つかってカインに保護されるまでの間に何かがあった?それとも保護されてから、カインに(肉体関係以外の意味で)何かされたのか?不可解な動きを見せる田村桂子と《死神》の仕業とか?それとも、坂崎の呪いがじわじわと彼女を侵食していったということなのか…。正直、何事にも後ろ向き・受動的で他人に責任転嫁してばかりの今回の頼子には正直かなりイラっとするものがあったり…思考パターンが田村桂子っぽいのがとても気になるといえば気になるんだけど…あの問答を聞いてると、普通にリンダがいい人に見えてくるから不思議だ。

何はともあれ主人公コンビ不在(精神的な意味で)のままあと3冊。そろそろ“ライコ”や《女教皇》と《魔法使い》の主人公コンビの活躍が見たいぞ!と思ったり。謎だらけの「カイン編」がどのような形で終着に向かうのか楽しみです。

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