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……絶句(上)

……絶句(下)

[著]新井 素子 [絵]吾妻 ひでお
早川書房
1987-04
 
すごい久しぶりにアマゾンの古本で買ったまま放置していた新井素子さんの本に手をつけてみる。

この「……絶句」には私なりの思いいれってもんがありまして。
新井さんの本にハマったばかりの中学生時代、近所の小さな書店で見かけたことがあるのです。そこの本屋は新刊の品揃えは微妙だけど、売れ残った昔の本が何気に置いてあるようなところで。そこに売れ残った「……絶句」が上下2冊放置されてました。

「うわ?面白そう」と手にとってみたものの、中学生の小遣いで1000円の出費はかなり痛く…いつか買いに行こうと心に決めて書店を去って、買いに行く前に書店が潰れてしまった訳です。その後どんな書店や古本屋でも見かけなかったのでアマゾンの中古でゲットできたときは嬉しかったなあ。

と、そんな昔話は置いておいてストーリーの感想。
主人公が作者と同じ名前の「新井素子」、実体化してしまう登場人物たち。実体化した小説「絶句」の粗筋を読んだだけでは割とありがちというか、最強キャラばっかり出てくるありがちな「面白くなさそうな」ストーリーなんだけど、兎に角抜け出てきちゃった登場人物たちが個性的過ぎで、最高です(笑)

急に作者(この作品の主人公の「新井素子」では無い方の新井素子)を交えての座談会始まっちゃったりいきなり作者の都合で一人称から三人称に変わっちゃったりと、かなり本来の「小説」としては文壇の方々には叩かれちゃいそうな強引なネタも多いのですが。やっぱりあの新井素子の「代表作」って帯に書かれちゃうような作品ではあるという説得力があります。やっぱり、素子さんの小説は本当に面白いです。

個人的にはあもーるとライオンの会話シーンが凄く好き。
というかあもーるがかなり可愛くて好みですっ(><)

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