[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇 ライダーに手傷を負わされ実力を発揮できないセイバーを、妄執に取り憑かれたキャスターが襲う。その一方で、誇り高い騎士王であるセイバーと目的のために手段を選ばない切嗣との間には埋めようの無い深い溝が生まれつつあった。そんな中、征服王イスカンダルは同じ「王」たる英雄王ギルガメッシュとセイバーとの間で、異例な“闘争”を始めるが…? |
イスカンダルのキャラも良いですが、ツッコミ役にしてマスターである半熟魔術師・ウェイバーがまたいい。1巻では単なる自分の実力を知らないヘタレという印象だったのに、少しずつ成長していっているなあと実感させられます。イスカンダルとの凸凹コンビが凄く良い影響を与えているなあ、と。本当に救いの無いコンビが多いため、この2人は見ていて和むというかほっとさせられます。逆に彼の師匠であるロード・エルメロイはほんと踏んだり蹴ったりでかわいそうですが。
イスカンダルが仕掛けた異例の「闘争」。三種三様の王としての生き様を考えると意見が食い違って当然ですが、一理あるからこそセイバーは認められないという部分もあるのかも。この辺は後に士郎が手を焼かされる部分で、この時点のセイバーがその意見を聞き入れることが無い事も知っているから、なんだか切ないです。
そしてメインストーリーではないので忘れそうですが、何気に今回は女性陣が頑張ってます。アイリスフィール&舞弥の関係やランサー一派の三角関係など。この辺がどうなっていくか、続編が楽しみです。