[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇 狂気に駆られ暴走するキャスターを前にして、ライダーはセイバー・ランサーとの共同戦線を持ちかける。しかし、その裏で漁夫の利を狙う者達の影が暗躍する?!とある事件を切っ掛けにセイバーと衛宮切嗣は決定的に対立し、他のマスター達も多くが己のサーヴァントとの間にすれ違いを起こしていた。徐々にサーヴァントやマスターが倒れていく中、言峰綺礼は今まで向き合う事を避けていた自らの本質と否応無しに対峙させられることになり… |
すいません何よりも解説に爆笑しました確かに今回のギル様ってばとっても誘い受けーーー!!!ギル様といえば私服ギル様とホロウに登場する子ギルの可愛さは尋常じゃなく、トラぶる花札のギル様はアホの子っぽくてとてもよいですが、Zeroのギル様は実に妖艶な魅力があると思います。まさに誘い受けですねギル様!そんなん聞いてないですかそうですか。
…と、あやうくギル様萌え語りで感想が終了してしまうところでしたが、ストーリーも佳境に入って少しずつ色々な所から破綻の足音が響いてきました。特にキャスターを前にして皆が協力してあれだけ熱い闘いを繰り広げた直後、あんな展開になるとは…本当に容赦がないです第四次聖杯戦争。
各ペアを始めとした色々な人々のすれ違いが鮮明に描かれていてその辺が凄く印象的。どちらも心底、桜の事を思っての行為であるのに、だからこそすれ違ってぶつかってしまった雁夜と時臣。すれ違いが悲しすぎる惨劇を呼んでしまう、ランサーとロード・エルメロイ。切嗣のやり方を認められないセイバーとそんな彼女に憎悪にも近い感情を抱く切嗣。何か明らかに過去の因縁がありそうなバーサーカーとセイバー。そして時臣と折が合わないので綺礼を誘惑しまくってみる唯我独尊ギル様。特に雁夜と時臣の桜に対する考え方の違いはどちらももう少し話し合えば解決しそうな問題なのになあ…とか思ってしまってほんと哀しい。
唯一の清涼剤はやはりイスカンダルとウェイバーなのですが、この二人も不安要素が無いと言えなくも無く…でもやっぱゲームの初回限定版をゲットしてエバる征服王とか最高。しかし、ほんとこの二人のコンビは大好きなんで、ウェイバーには死なないでほしいですね。ランサーの最期が痛々しかっただけに、切実にそう思います。
あと何気にキャスターと龍之介のやりとりがツボでした。残虐非道ぶりは登場キャラクターの中でも群を抜くわけですが、もうほんと色々な意味で純粋なヤツらでなんだか最期まで憎めないコンビでした。龍之介に至ってはなんか可愛いなとすら思えてしまったりw
最終巻は冬コミ発行予定だそうで、ここからどうやって決着をつけてくれるのか、本当に今年の冬コミが楽しみです(今度こそ企業スペースいけるといいなあ…)