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文庫版「空の境界(中)」+映画版4?5章感想

[著]奈須 きのこ [絵]武内 崇

2年間の昏睡状態から奇跡的に目覚めた式。しかしもう一人の自分であった「織」は失われ、代わりに万物の綻びを視ることができる“直視の魔眼”を手に入れてしまう。自らの生の実感を得られないまま病院で過ごしていた彼女の元に、一人の女性が現れて…
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映画版に合わせて読んでる「空の境界」文庫版の映画版含めた感想第二弾。中巻では4?5章が収録されてます。
※映画版ネタバレが含まれる為、見ていない方はご注意ください。


4/伽藍の洞
2年間の昏睡から目覚めた式が橙子と出会う話。映画版だと式が2年間過ごした死の世界や夜に現れるものが視覚的に表現されているのが印象深かったです。目覚めたばかりの式が視界に納めた映像や橙子先生のルーン魔術の場面があったり、敵が○○○だったりして、全体的に幻想的というかファンタジー的な雰囲気。

小説版の方は……上巻で一番印象に残ってなかった3章「痛覚残留」以上に記憶が無い。覚えてないというか読んだこと自体は記憶しているんだけど抽象的な説明が多すぎて9割以上理解できてなかった。今読んだときも映画版が脳内に残っていなければこんなにすぱすぱ読めたかどうか。

4章・5章の間に「境界式」という、黒幕側のショートエピソードが入ります。5章で登場する荒耶宗蓮が式がこれまで戦った2人の少女と、「もう一人」に異能を与えた時の話。小説版だと残りの1人が誰であるか明らかにされていないのですが、映画版だと割りとあっさり推測できるようになってる。残りの話数を考えるとこの人がラスボスって事でいいのかな…?

ちなみに4章終わったあとの映画館の反応、高確率の人が「中田譲治きた!」と言い合ってて爆笑しました。TYPE-MOONといえば中田譲治、中田譲治といえばTYPE-MOONですよねわかります。

5/矛盾螺旋
1章「俯瞰風景」の後、親を殺して自分の住むマンションから逃げ出した少年・臙条巴と何故か一緒に暮らすことになった式が橙子の同窓であった魔術士・荒耶宗蓮の目論みに巻き込まれるというお話。小説版では2章「殺人考察(前)」と並んで唯一なんとなくでも話を覚えていた話(笑)螺旋階段と円形の建物を利用したトリックがインパクトあって、そこだけ覚えていたという。

読み直してみると……今までの5章の中で物語として一番好きかも。魔術戦とかもありますが、最初から最後まで巴のターン!ただ現実から逃げているだけだった巴が式との出会いをきっかけに少しずつ変わっていく過程が大好き。劇場版でも小説版でも、彼の最期には泣かずにはいられませんでした。巴自身のキャラクターも好きなのですが、式や幹也とのやりとりがまた物凄く好きだったりします。あと忘れてはいけない、橙子先生の本領発揮な魔術戦も大好きだったりしますが!

そしてバトル中心となる物語なだけに、映画版の映像がまた素敵でした。とにかく死体はグロいし、魔術戦では光や闇が飛び交う派手な攻防がやりとりされるしでひたすら眼を奪われる。そして何より一番印象的だったのは、螺旋に囚われた式の復活シーンでした。今までの中でも飛びぬけて尺の長い話で放映時間自体も大幅に伸びてましたが、物語が動き出した後はその尺の長さを感じさせない、息もつかせぬ展開が見事。

しかし、何より映画版5章で一番凄かったのはやはりエンディングに流れるテーマソング「Sprinter」ではないかと。映画を観に行く前にCD買って聞いたときはそこまでの名曲とは思わなかったのですが、映画を見た後のあのタイミングであの曲が流れるともう…!友達が横に居るのも構わずボロ泣き状態でした。映画見る前と見た後でこんなにも曲への印象が変わった曲というのは、これが初めてじゃないかなあ。あと6章の予告!!鮮花かわいいよ鮮花!!

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