「いつか天魔の黒ウサギ」の短編シリーズ第二弾。
4巻で新しい生徒会メンバーとなった碧水泉とセルジュ&ハスガ兄弟を加えてのドタバタ学園コメディ……ですがあとがきで本人達が言ってる通りセルジュ&ハスガ兄弟の影薄ッ!!!ぶっちゃけ3人増えたといえど「こういう3人が増えた」と把握さえしていれば本編読まずにも楽しめる感じでした。
ドラマガに掲載された3本+描き下ろしのどれも面白かったけど、個人的に面白かったのは生徒会がちょっと不純な理由で学園七不思議の捜査をする「真夏の夜の七不思議キラー」。ご無体な月光の活躍もヒメアと月光の水面下火花ばちばちも面白かったけど何より凄かったのは「7つめの七不思議」の真実。月光は本当に努力家だなあ!!月光と○○○○○という思わぬ組み合わせに物凄いニヤニヤする。
生徒会役員全員がイジメ(?)を受ける「秘密の女子トイレ」も面白かった。意に介さないどころかむしろ願ったり敵ったりだといわんばかりの生徒会長様やら、人徳(?)で交わしてしまう大兎も面白かったけど、最後の碧水泉とイジメのきっかけになった女子生徒のやりとりが凄く良かったです。
書き下ろし「放課後ノート」はセルジュ&ハスガ兄弟を除く生徒会役員全員で銭湯に行くお話。マイペースでフリーダムな居候・安藤美雷に振り回される月光も可愛いんだけどラストの月光デレやべえええええ!!!最終ページの挿絵も加えて威力倍増な月光デレでした。これまでも彼がわかりづらいデレを発揮した事はあったけどここまで素直に自分の感情を表現する月光は初めてで、とてもときめいた。
しかし、短編で暴露された碧水泉の秘密含め、そろそろいい加減に本編の続きが気になってきたんだけど、刊行ペース速い上に短編のほうが余程魅力的にキャラ動いてるからなかなかあっちに取り掛かれないんだよなあ……アニメ化も決まった事だし、8巻が出る頃までには頑張って追いつきたい
いつか天魔の黒ウサギ 紅月光の生徒会室2
著
鏡 貴也絵
榎宮 祐ラブコメ溢れる楽しい高校生活をクリエイトする、宮阪高校生徒会室。その、生途会長様からのありがたいお言葉です!「はっ。クズどもがラブコメという顔か。馬鹿も休み休み言え」「って、なんでそんなに俺様なんだよ!」いつもの通り俺様生徒会長・紅月光が大暴走。彼の完璧な統治に全校生徒がひれ伏す―ハズが、同棲中の14歳悪魔娘はいくら言っても部屋を片付けないし、美少女魔女はいっつもバカ男とイチャイチャする。おまけに超マイペース娘・碧水泉が書記として生徒会に乱入!俺様生徒会長に最大の危機が訪れるっ、のか!?学園リバース・ファンタジー、青春が迷走する高校編。 (「BOOK」データベースより)