初恋の相手との婚儀の直前に、ビアラン王国の第一王子・アルバルトによって攫われてしまったマルフォーネ王国の王女・ルセリア。アルバルトは初恋の相手は自分だと主張し、ルセリアを自らの宮殿に幽閉してしまう。しかし、彼女には大きな秘密が隠されていて……!?というお話。
ただひたすらヒステリックにそして頑なにアルバルトを拒んでいたルセリアがある場面から唐突にデレるので「!?」となった。なんか物語の必要上強引にデレた感じがするというか、割りと真面目にルセリアがアルバルトにデレる要素が見当たらない。いえ、物語で描写されてない部分で色々と彼の良いところに触れる何かがあったのでしょうが、その辺の描写がちょっと足りない。物語の本線の方も伏線の張り方が露骨で話の先が見えてしまう。(ていうか“パーフェクトファントム”て……)
一度デレた後は「ツンってなんだっけ……」状態だし、アルバルトも初期の鬼畜具合と終盤のデレデレっぷりがどうも繋がらなくて、そういう二人の気持ちの変化を見たかった私としては凄く残念でした。いう事を聞かないルセリアをアルバルトが父親のハーレムに放置する展開とか、個人的にはとても酷くて良かったと思ってたら。
前半は結構面白いなあと思っていただけに、どうしてこうなった。