自分と顔がそっくりな王女・シレイネの身代わりで隣国の“毒龍公”クロウの元に嫁いだ庶民の娘・フェル。さくっと離婚して大金ゲットの筈がなかなか離婚できないばかりか、今度は新婚旅行に行く羽目になってしまって!?なシリーズ第3巻。
穢して!!!しまおうか!!!(床ドンッ)
巻を追うごとに独占欲が先走り、どこかの怪物王子様とは別の方向に残念な方向に進化していくクロウがフェルを手のひらの上でころがしてる様子が相変わらずもうすきすぎてたまりません穢してしまおうか!!!(挨拶)序盤のひざまくらでもうしんだと思いましたが、ラストの「穢してしまおうか」の破壊力で床が抜ける床ドン!!!
徐々にクロウへの気持ちを無自覚に募らせてきたフェルが可愛くて可愛くて……。離婚するという最終目的は揺らがないにせよ「離婚するにしても嫌われたいわけじゃない」と思ってたり、愛の言葉を掛けられてもそれが自分ではなく本来はシレイネが受け取るべき言葉だ…と考えてしまったりで、もう完全に気づかないのは本人だけ状態なのが可愛くてかわいくて!!
しかし、そんな女の子らしい一面を覗かせながらも旦那様の無実を証明する為に奔走する行動力はさすがでした。色々彼女のバックグラウンドにもなにかありそうな気配なんだけど、それはそれとして、やっぱり身近な人のために一生懸命になれる行動力こそが彼女の最大の魅力ですよね。ほんと、可愛いなあ。
次巻、いよいよフェルが自分の気持ちを自覚したところで遂にラスボスの風格すら漂わすあの人が動き出すのか!?色々な意味で続きが楽しみです。