[著]鈴木 鈴 [絵]片瀬 優 |
「吸血鬼のおしごと」シリーズの番外編。
挿絵の片瀬優さんとの共著扱いで、1/4ほど片瀬さんの漫画が入ってます。
個人的には共著とかそういうせこい手使わないで
小説なら小説、漫画なら漫画で出して欲しかったなというのは兎に角。
(なんとなくだけど、小説を読むつもりで本を開いて初っ端漫画って挫けませんか…。)
小説の構成は輌月と上弦が出会った時の過去話と舞・レレナ・亮二達が繰り広げるバタバタな短編いくつか。
やっぱり「おしごとシリーズ」といったら後者のどたばたコメディの方がそれらしいです。
あの鬱な最終話の後にコレを読むとなんともいえない切なさ・空しさに見舞われますが。
あ?…やっぱりこのノリのまま続いて欲しかったなあ。
上弦と輌月の話も、単体ではかなり好きな部類に入ります。
…そう、こういうダーク系伝奇ファンタジーなノリは従来の「おしごと」とは別でやって欲しかったんだよ!
全く違う短編として読むと凄くどちらの雰囲気も好きなので。
例えばスレイ●ーズやフ●メタみたいに伝奇系ダークシリアスな本編と、
それの外伝的おちゃらけノリのどたばたコメディ短編シリーズで出してくれるとか。
兎に角あのほのぼの作風がいきなりダーク痛い系に変わったのが気に食わないだけであって。
いや、あのラストはやっぱりどうしてもいただけないけど!!(泣)
個人的にはあの最終話の補完話やってほしかったんですけどね。レレナのその後が気になるから。
ただ、後書きでの作者さんの恐縮っぷりをみるとやはりあの最終回は作者的にも触れないで!なのかなとか。
なんか、凄く、きっと、7巻のラストについて色々言われたんだなって感じの恐縮っぷりだったので(笑)
「おしごと」好きなら前半後半、どちらの雰囲気が好きだとしても買って損はない内容かと思います。