[著]甲田 学人 [絵]三日月 かける かつて蒼衣達が解決した「人魚姫」の泡禍に巻き込まれ、その身に断章を宿した少女・海部野千恵のお見舞いに出かけた神狩屋と蒼衣。一人留守番をしていた雪乃だが、再び起きた童話の予言を受け、蒼衣達の元に向かう。そこでロッジに所属する保持者の少年から泡禍にかかわる相談を受けて… |
いえ、普段が可愛くないわけでは全くないのですが。なんだかんだといって蒼衣が気になってるんだろうとしか思えない描写がちょろちょろ見受けられてニヤニヤしてしまう。いつか、彼女も1ミリでも蒼衣にデレる日が来るのでしょうか…いや、そもそも考えれば泡禍に遭う前の雪乃さんはアレなわけで、まさかのデレデレ展開とか…いやまさかそんな。
かつての泡禍の生き残りである千恵が再登場。いつか再登場するであろうとは思っていたけど、予想以上に痛々しいその姿に心が痛みます。しかし、「人魚姫」で登場した時よりもぐっと精神的に安定して、なんか良いキャラになったなあ。
良くも悪くも「いつも通りの」「グリム」なのですが、今回の怪奇はどちらかというと前作Missingを思い出させる、背筋の凍るような恐怖再び。踏切での事故とか、ラストのアレとか、かなりキツかったです。電車の人身は特にちょくちょく発生する路線を日常的に使ってるだけにうわぁ、みたいな……。まだまだ一筋縄ではいかなそうなこの状況、解決編が楽しみです。
「最近のグリムたいしたことないから昼飯食べながら読んじゃうもんね!」とかいって油断してたら、ラストの「例の場面」でローストチキンサンドをリバースしそうになりました。
よりによって 肉を食べた時に そんな
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電撃文庫・11月の感想1
■甲田 学人×三日月 かける『断章のグリム? なでしこ・上』 ★★★☆☆
七月初め。金森 琴里が自殺した。自分を責め、琴里の机の上に置かれた花瓶の前で落ち込む恋人の石田 臣は...