断章のグリム2 ヘンゼルとグレーテル | 今日もだらだら、読書日記。

断章のグリム2 ヘンゼルとグレーテル

オンライン書店ビーケーワン:断章のグリム 2
オンライン書店ビーケーワン:断章のグリム 2
断章のグリム 2

発売:2006.7
発行:メディアワークス
[著]甲田 学人 [絵]三日月 かける
いやグロテスク以外の何者でもないとおもう。<甲田さんの作品
1巻の「ホラーじゃないよ!メルヒェンだよ!」以上の衝撃だよ。
きっと甲田学人氏と私達で「グロテスク」の考え方が違うんだろうけど、あまりにも無謀な発言だと思うけどなあ…。

と思って、「グロテスク」で検索してみた。
グロテスクの意味、語源、由来を解説。気味が悪く異様な印象を与えるものを指す。15世紀のローマで発見された古代模様に由来する語。

つまり、甲田さんの定義している「グロ」は生理的嫌悪を及ぼす表現というよりは
人として「奇怪」という方向なのでしょうか。確かにそれなら今回の作品が「スプーン一杯のグロテスク」というのも頷けます。

…いや、まあ、多分世の中の人は本来の意味のグロじゃなくて「生理的嫌悪を及ぼす」意味でグログロいってるんだと思うんだけど…。
こういう場合、今回のような最早現実にはありえない描写よりも、「現実に起こりそうな」リストカットシーン(夜魔の「薄刃奇憚」など)やMissingで怪奇に取り付かれた少女が自分の目に硝子の破片を突き刺すシーンの方がキくと思うんだよね。


すいません、大分話がそれました。
しかし、どのブログ感想でも皆このあとがき発言について触れてるのが笑えるw

今回の感想は…うーん、なんか今までより全然感情移入できない、というか…イマイチ話に挽きこまれない。どこがどうというわけでもないんですが…。だからこそ「夜魔」も「Missing」も「断章のグリム」の1巻も怖いながらに大好きだったんだけどなあ。
ご本人が「グロテスク」をわざと意識して書かれた所為か、あまりにも現実離れした光景に移入できない。移入する暇も無く気が付いたら終わってた…というカンジで少し残念です。
童話の解釈とかは相変わらず面白いと思いました。
とりあえず、次巻ではグロとか気にしなくていいからいつものノリを、おっかなびっくりしつつ期待…してます…よ?(笑)
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コメント

  1. 断章のグリム(2)

    過度の期待がかかっていた前巻と比して、やや冷静に読めた。 それで感じたのが 「断章のグリムは偉大な先代を超えられない二代目」 という印象。

  2. 小説系 より:

    ちょいグロ/断章のグリム?? ヘンゼルとグレーテル

    TOPページに戻る タイトル:断章のグリム?? ヘンゼルとグレーテル著者:甲田学人

  3. 断章のグリム (2) ヘンゼルとグレーテル

    断章のグリム (2) ヘンゼルとグレーテル

    著者 甲田学人
    イラスト 三日月かける
    レーベル 電撃文庫



     そんなに恐くはないよねぇ。

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