“なかじま ゆか” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:なかじま ゆか (12 件 / 2 ページ)

甘城ブリリアントパーク8

 

まもなく甘城高校の文化祭!地上界の学生たちが繰り広げる祭典にラティファは興味津々で、西也もクラスの喫茶店のマネージャーを引き受けたりと意外にやる気満々?しかし、いすずは西也の残した意味深なメッセージが気がかりで悶々としていた。そんな折、西也から物件の内覧にと誘われる(まさか自分との同棲を考えているのでは?)―だがそんなわけもなく、訪れたのは廃墟と化した遊園地跡だった―。そこで明らかになる甘ブリの未来の姿とは!?そして、奇妙な現象に巻き込まれた西也といすずは、ふたりっきりでラブホに一泊することに!!甘ブリは、そして彼と彼女の関係はどこへ向かう!? (「BOOK」データベースより)

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 学校でもパークでもどこか様子のおかしい西也を心配するいすず。そんなさなかに西也から不動産物件の下見に誘われる。そこで待っていたのは廃墟となったテーマパークで…?というお話。

 ラブコメ的にはいすず回。というか、いろいろあってラブホでどぎまぎする西也といすず可愛すぎるし、いい空気だったところを中断されて色々“我慢”してる西也がDT男子高校生すぎてクソ可愛い。っていうかこの手のイケメン系ラノベ主人公がここまで赤裸々に男子高校生らしい性欲に満ち溢れた本音をぶちまけることってあっただろうか!ご褒美ですありがとうございます!!!!!

 ストーリー本編としては、可児江西也、迷走するの回。300万人を呼びこむのが無理ならいっそ甘城企画との契約自体をなしにしてしまえ、という“逃げの一手”を打とうとするんだけど、どこまでも前向きな一手ではないのが伝わってくるというか、そもそも6巻で300万人呼びこむ事がラティファの呪いを解く鍵みたいな話出てなかったっけ?

 移転を見据えて訪れた廃墟遊園地でのひとつの出逢いと、そこで示唆されたあまりにもおぞましい『成れの果て』の姿にぞっとする。加齢による衰えの話もそうだけど、自分の体力・人材含めていつまでも同じではいられないというのは本当に年をとってみないとわからない話で、それを想定できない西也はよくも悪くもまだ“子供”なんだなあと。語られる未来予想図が実際にあまりにも「どこにでもありそうな話」でぞっとするし、もう読んでくだけでしんどい。アラサーには刺さる話だった……。

 そんな「地獄」を体験しながらも思いを同じくする仲間に出会ったこと、そして『アニムス』や『消滅(モノス)』について深く知れたことは僥倖だったのか。遺された想いを背負い再び立ち上がる西也の姿が印象的でした。

 6巻くらいから表面化していた「甘ブリに300万人呼びこむ」という不可能に近い先の見えない命題に一区切りの回答を見出した終わり方だったのと、学校でのあれこれ含め一件落着して本当によかった。7巻もドタバタやってたけど、西也だけ明らかに様子がおかしかったからなあ。明るい展望も少しだけ見えてきて、次はドタバタ話のほうも楽しみにしてます!



 ところで余談ですが甘ブリのメディアミックスがアニメ・コミカライズどちらも原作の途中でif分岐して原作とは別展開で終わりそうで凄くメディアミックス追ってない人に布教したい。

B01CZALACY アニメでは1巻終盤に西也が小火騒ぎを起こす前の所で分岐するけど、コミカライズは6巻途中の栗栖との対峙前で話が分岐したので、どういう終わり方をするか今からとても楽しみなのです。どちらも分岐条件に「事情をモッフルに話す」が入ってるのがいろいろな意味で面白いと思うんだけど、原作ではまだまだ王統の魔法の話なんかはモッフルには伏せられているのでまだまだこじれるんだろうな。モッフルがいつその辺の事情を知ることになるのか、とても楽しみです。

甘ブリのアニメDVD6巻は「甘ふも」時空からやってきた栗栖氏と西也(+いすず)の掛け合いコメンタリーも最高に良いよね(狂ってて)

 

甘城ブリリアントパーク7

 

エレメンタリオに隠された乙女の秘密って!?西也が下した運命の決断も、キャストたちはつゆ知らず。でも、前例のない動員数達成に燃える乙女たちが、甘ブリにはいる!雨も風も、腐れも炎上も乗り越えて、ヒロインたちは甘ブリに新たな輝きをもたらせるか?(公式サイトより)

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 アクアワーリオ改め「エレメンタリオ」の四精霊を中心とした短編巻。さりげなく四精霊のアトラクションの表記が統一されてたり、アニメで出てきたツッコミへのフォロー的なエピソードも多かったり、メイプルサモナーの方のキャラクターを拾ってきたりと各メディアミックスを踏まえてさらに世界感が広がった印象で、楽しかった。前巻から登場の鉄ひげ&ドロッ子さんみたいにアニメから生まれたキャラクターや設定が逆輸入されて原作作品世界に溶け込んでるの、面白いなあ。

「火の精霊なんだけど仕事から帰ってきたら自宅が炎上してた件」
 自宅が炎上(物理)したサーラマが、キャスト達の家にお世話になるお話。サーラマがミュースのこと好きすぎる……後のミュースの話でミュースがダメ人間ほっとけないタイプという話もありましたし、もう二人でゴールインすればいいとおもいます。あと、いすずのお風呂にツッコミ入ったので盛大に噴いた。シルフィーは唯我独尊キャラかと思いきや、かまってちゃんキャラだったんだな……。

 なお、ミュースの寝顔動画はアニメ14話(BD7巻に収録された未放送回)に話が続いてるので未視聴のかたはこの機会に見たらいいと思います。京アニ全力の作画でしどけないミュースの寝顔が見れます(さりげないステマ)。

「腐ってばっかりじゃないんですよ?」
 多方面に有能だけどそんな自分を表に出せないコボリーの、腐ってないちょっとした人助けのお話。その前のサーラマの話でのコボリーの修羅場エピソードとか、コボリーの私服がアナスイだとか、このお話で出てくるコボリーの得意分野とか全体的に同種をチクチクやられてるかんじやばかったです。PCとデザイン周りは特になんかこう、独学である程度詳しくなるひと多いよな……。

「普段ない組み合わせ」
 モッフルvsアーシェの本心が見えそうで見えない大人同士の駆け引きにすごいニヤニヤして、ミュースの複雑な乙女心にもニヤニヤするお話。っていうかほんとオフのアーシェさんのキャラの変わり方が凄く良いなあ。ワニピーがいろんな意味で不憫なのですが、やっぱりミュースにはサーラマとゴールインして頂きたいです(2回目)。

「しるふぃー・ちゃんねる!わくわくレビュー」
 シルフィーが通販でゲットしたもののレビューをしちゃうよ☆というお話なんですけどエレメンタリオの3人どころかパークの重鎮を巻き込んだ乱痴気騒ぎがどうかんがえても危ないオクスリやっちゃった雰囲気で、これギリッッッギリ(アウト)じゃないですか!?前巻のマッキーくらいのギリギリ感あふれる一発ネタでしたが、副作用とはいえ欝入って首吊ろうとする西也も結構ギリギリ(アウト)感ある……。

 しかし、最後の西也といすずのやりとりのなんともいえない不穏さが……嵐の前の静けさって感じで次巻どうなるのかが気になって仕方ない。というかもう少し巻数かけてキャラクター掘り下げるのかと思ったらもう本編動くのか。

 

甘城ブリリアントパーク6

 

甘ブリに夏がやって来た!パークは、プール開きにパレードの準備にと大忙し!しかし、今年度の動員目標は昨年の実績を遥かに超える「300万人」という無茶な数で、天高くそびえるハードルに西也は頭を悩ませていた…。そこに突如、空からスーパースター登場。最王手デジマーランドの世界的マスコットである彼は、甘ブリに救いの手を差し伸べると言うがその条件とは―?さらに、ちょうどその頃、支配人ラティファの様子が何かおかしいとの報告が入る―。甘ブリに、再び転機が訪れようとしていた。この局面を切り抜けるため、西也が下した大胆な“決断”とはいったい―!? 「BOOK」データベースより)

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 リニューアルで動員数を大きく上げた甘ブリに突然やってきた人気テーマパーク「デジマーランド」の大スター「マッキー」。甘城企画に突きつけられた300万人という無茶な動員数の話も知っている彼は、デジマーランドの傘下に入れと提案する。しかし、その提案は大半のキャストはリストラされてしまうような不利なもので……というお話。

 前々からあった「300万人」の問題も片付かないまま突きつけられた難題。一度切りの制約がなくなった「魔法」を濫用して妥協点を探っていくが事態は悪くなるばかりで、余裕を見失っていく西也の姿の心労を考えると胃が痛くなる。4巻くらいからそれとなく余裕のない西也の様子は描かれ続けてきましたが、年間動員数300万人という数字がどれだけ無茶ぶりかわかると本当にこれはきついよなあ。しかも、その裏でラティファが倒れ、記憶を再び失い……とどこまでも追い詰められていく展開が凄かった。

 取り扱うテーマが変わっても、やはり「フルメタ」の賀東さんなんだなと思わせる急展開でとても面白かった!特に自らを見失いかけていた西也がラティファからそんな自分を突きつけられる展開にはとてもゾクゾクする。客を楽しむために自ら楽しむ、とかつて言った西也が自らの楽しむ心を再び取り戻した姿に思わずにやりとしました。

 再び物語本編自体は再びひとだんらく。魔法の件やラティファの記憶の件、そして西也の周囲のラブコメ展開も加速してきていろいろな意味で今後どう転んでいくのか楽しみなお話でした。っていうかラティファといすずはとにかくミュースそっちなの!?四精霊とはフラグ立たないとばかり思っていたのに……!!

 しかしなんといっても正直今回一番うれしかったのは1巻以来の登場となるあの男の再登場でしたね!!マッキーやらあの人やらにひたすら追い詰められていく可児江さんの姿がド受けすぎて妄想がとまらないわけですが(以上コボリー並感)、まさかの深夜の密会と大橋での直接対決展開転がるしか無い。

 っていうかその台詞、正直原作既読でその2人で腐った妄想をしたことがあるかたなら一度くらいは妄想した流れの台詞だとおもうんですがありがとうございますありがとうございますめちゃくちゃご褒美です……。

「ああ……ええと……『スタジアムのフェンスを這いつたうのは大変だったでしょう』と……」
 その伝言を聞いたとたん、西也の目が真っ暗になった。

 

甘城ブリリアントパーク メープルサモナー3

 

「甘ブリ」転覆を狙うポ連軍大佐・ニャーソンの経営するおみやげ屋。今日もここでは作戦会議が開かれるはずなのだが―大佐の統率力はすでに限界を迎えていた。自分の精鋭部隊を揃えたつもりが、バイトの東司のハーレムをアシストしただけ。栄光を取り戻す(?)ためには、このおみやげ屋を甘ブリ一番の店に作り替えるしかない!はるの、リリ、杏子、ノエルの4人娘を徹底的に売り出すのだ!!PV撮影、四精霊との女子会、テロリストの襲撃他の作戦を乗り越えて、大躍進へ突き進め!?(「BOOK」データベースより)

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 甘城ブリリアントパーク内のとあるおみやげ屋を舞台に繰り広げられるスピンオフ小説完結編。

 家庭の事情で甘ブリの常連になっている少女とニャーソンの出会いを描く「ニャーソンと少女」が凄く良かった。こういうゲストの誰かを特別扱いするようなお話って多分甘ブリ本編では出来なくて、パークのルールの中で動かなくても良い存在であるニャーソン大佐だけが見せることが出来る「夢」なんだろうな。ある意味甘ブリ本編5巻の「リアリティ・バイツ」の対極に位置するお話。このスピンオフでも異質な、正統派に良い話なのですが、こういうたぐいのお話が甘ブリ本編では出来ないことまで踏まえて、とても印象的な1編でした。

 その他にもヒロインズが四精霊と女子会を催す話やトリケンがホイップアンティークのPV作成に付き合わされるお話、ニャーソンと東司がルブルムの試練場で醜い蹴落とし合いをする話など本編に呼応してる感じのお話が多かったです。

 しかし正直ヒロインズと四精霊の女子会の話はキャラが崩壊しすぎて誰だよってあたりまで含めて「無茶しやがって……」という感じが……1巻からずっといってますが本編キャラ絡ませるならぜひとも西也との絡みが見たかったのですが、西也といすずが登場しないのは一種意識的だったんだろうなあ。

 結局ヒロインの誰とくっつくこともなくの完結だったけど、どんなに女の子に囲まれても絶対にハーレムにはなれない本編主人公の西也と対極的な存在として描かれているので、敢えて結論を出さないハーレムエンドで良かったんじゃないかと。結構終盤はグダグダ感漂い始めてましたが、軽いノリで楽しめて面白かったです。

 

甘城ブリリアントパーク メープルサモナー2

 

「甘ブリ」転覆を狙うポ連軍大佐・ニャーソンの経営するおみやげ屋。いまここで、史上最大の諜報作戦が開始される―!手始めに捕縛されたのは、仮想敵国出身の少女・リリ。この世間知らずで、かなりオタクなとんでもお嬢様を、二重スパイとして育成するというのだ!?さらに、待望の援軍が登場!ポ連の友好国から百戦錬磨の凄腕軍人が派遣される!!だが、現れたのは一見すると中学生くらいの小柄な美少女で―?常識外の破壊工作員と共に、「甘ブリ」を今度こそ打倒せよ!?(「BOOK」データベースより)

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ハーレムメンバーがどんどん増えるよ!

 天然ボケ系メイン(?)ヒロイン、自称婚約者系幼馴染み、なんか色々自分の世界に入っちゃってるオタク系お嬢様女子、「くっ殺せ」という言葉が似合う軍人系ツンデレ女子を迎えて東司ハーレムの形成が止まらない。なんかこういうタイプのハーレムラブコメ久しぶりに読んだ気がするし、甘ブリの世界からこんな王道を行くハーレムラノベが発生するとは色々な意味で凄い…。

 賀東先生の解説で出てくる西也と東司の絡みが面白そうすぎるので是非そういう短編が読みたい。女の子に囲まれてても全くハーレム感ないフラグブレイカー・西也とリア充フラグ建築士・東司の対決超みたい。

 ヒロインたちの東司争奪戦が加速する中、ニャーソンがあいもかわらず滑りまくったり、本編マスコット三人衆がそれとなくいい味だしてたりとなんだかんだで面白かったです。あんまり好きなタイプの話ではないんだけど、原作ありのスピンオフとしてヤマもオチもなく軽いノリで読めるのは大きいかな……。

 

甘城ブリリアントパーク メープルサモナー1

 

「甘城ブリリアントパーク」そこは魔法の王国メープルランドからやって来た本物の妖精たちが働く遊園地。キャストたちは、傾いた経営を立て直すため、日夜奮闘していた。ところが―甘ブリの隅っこにあるおみやげ屋。そこは、仮想敵国の転覆を狙う魔法の共産主義国家“ポ連”の前線基地となっていた!!ポ連軍の成金大佐ニャーソンや、下っ端軍人・紅衣はるの、ただのバイト宗方東司の目的とは、モッフルを打倒し、ニャーソンをNo.1マスコットにすること!?ムチャな任務を与えられてしまった破壊工作員たちの物語がいまはじまる―!?(「BOOK」データベースより)

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 「甘城ブリリアントパーク」のスピンオフ小説です。ごくフツーの男子高校生・宗方東司はある日突然、魔法の国のひとつ“ポ連”からやってきたニャーソン大佐に拉致られてしまう。そして、甘城ブリリアントパーク内「エトセトランド」に居を構えるおみやげ店「ホイップアンティーク」でバイトとして働く事に。親の七光りと財力だけはあるがまるで役に立たない魔法の国の妖精・ニャーソン大佐やその部下の天然娘・はるのに振り回されて…!?というお話。

 なんか普通のラブコメだ!!!ニャーソンが空回りしたり、はるのと東司が割とナチュラルにいちゃついてたり、幼馴染みの少女が現れて東司の取り合い始まったり……と、なんというかお約束な展開の連続にふおおお、となる。

 主人公である東司のキャラが良い意味で本編主人公の西也とは正反対で、顔面偏差値は高いが尊大な態度と俺様ぶりで片っ端から女子とのフラグをぶち壊していく西也に対し、顔面こそ普通っぽいけど着実にフラグを建築していく東司のリア充感すごい。本編メンバーはモッフル・ティラミー・マカロンのマスコット3人衆のみだったけど、正直いすずや西也との絡みがみたかったですというかこれは絶対に西也とウマが合わない(確信)

 着実に作中の女の子達とフラグを立てていく東司に対し、ひたすら無能さを曝け出す感じのニャーソン大佐が毎度毎度空回るのもお約束の面白さがありました。短い短編が沢山入っている形式なので、気分転換に軽く読むにはちょうどよいかんじ。甘ブリ本編があってこその物語だけど、色々な意味で面白かったです。

 

甘城ブリリアントパーク5

 

高校生なのに遊園地の支配人代行・可児江西也は悩んでいた。アトラクションの改装で集客が伸びてきたまではよかったが、もう一押し目玉となる企画が欲しい。何かないかと考えていると、ファンサービスのつもりで作った中城椎菜が歌ったCDがコアファンにバカ売れしているとの情報が入ったのだった。…これしかない!アイドルをプロデュースするのだ!そうして、甘ブリ初のアイドル(?)ユニット、『タスクフォースABC』が誕生することに!しかし、アイドル業界はライバルが多く、それを生業とする猛者が集う魑魅網魎の世界。果たして、甘ブリを救うべく西也の奇策は成功するのか―!?(「BOOK」データベースより)

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 ティラミー総攻でおねがいします(迫真)

 「『鋼鉄のミッチ』その後」が!すごくよかった!!特に挿絵のワイシャツ1枚前はだけで縄拘束+首輪と鎖な西也はぜひともアニメで見たかったですというか特別編が擬人化回だってわたし信じてるから…!!あとコボリー先生の新刊は何日目の何ホールで買えますか。

 3巻から引き続きパーク内外で起きるエピソードを収録した中編・短編詰め合わせなシリーズ第5巻。そろそろ本編の進展はまだか

 バイト3人組の最後のひとり、AVさんこと安達映子さんの家庭の事情にこちらも家庭の事情でおおわらわなマカロンが巻き込まれる『安達映子も大人じゃない』、これまで妄想でしかなかったマスコットトリオ擬人化を現実のものとするミラクルアイテム「鋼鉄のミッチ」がまじ素晴らしいありがとうございますありがとうございますもとい、トリオの中でも唯一の結婚経験者(バツイチ)であるマカロンの父親ぶりに思わずにやりとさせられるお話でした。人間・妖精の姿と次々に入れ替わるドタバタぶりもさることながら、後半だんだん素が出てきちゃうハラハラ感がめまぐるしい。しかし、マカロン人間版の容姿、このいかにも芸術系出の面倒くさい男っぽい感じの外見凄いこれはあるわ……って思った。

 しかしいろいろな意味で凄かったのがモッフルのアトラクションリニューアルをめぐるあれこれを描いた『リアリティ・バイツ』。コア層向けにリニューアルしたせいで人気は高くなったけどそのせいで待ち時間がえらいことになってしまったモッフルのアトラクションをめぐり、西也からの要請でアトラクションの再リニューアルの決断を迫られる話。万人が絶対に納得出来るようなアイデアなんてあるわけなく、どちらかを切り捨てなければいけないモッフルの苦悩が胸に痛かった。途中のエピソードを踏まえて、それでも辛い決断を下すモッフルと、不完全燃焼感が燻るラストがとても良かった。1巻のラストもそうだったように、あくまでご都合主義の奇跡を許さない展開がとても良かったです。

 それにしても、バイト3人組・マスコットトリオの物語もひと通り終わったしそろそろ次は本編が動くかな?アニメも文句なしに面白かったし今後の展開が楽しみです。

 個人的には栗栖隆也の再登場待ってる、超まってる。

 

甘城ブリリアントパーク4

 

東京西部の遊園地「甘城ブリリアントパーク」で、高校生にもかかわらず支配人代行をしている可児江西也は悩んでいた。以前よりも集客は伸びてきたが、目標としている人数には全く足りない。ダメダメ遊園地を建て直すには、ゲストが喜ぶアトラクションの改装が今すぐ必要なのだっ!『お菓子ハウス』はメルヘンテイストからアクションに!『フラワー・アドベンチャー』はお花畑から血まみれに、…って、血まみれ!?なんでホラーになってるの!!待てよ、流血沙汰といえば、まさか面接の時に大量出血していた、あの女が原因か―!?遊園地を救うだけじゃなく、こんな難題あんまりだぁぁぁ!! (「BOOK」データベースより)

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 3巻から引き続きパーク内外で起きるエピソードを収録した中編・短編詰め合わせなシリーズ第4巻。

 バイト3人組のひとり・伴藤美衣乃にかけられた呪い解呪のためにティラミーとパークの面々がひとはだ脱ぐ『伴藤美衣乃の特殊な事情』の、解呪の儀式が課程からオチから実にヒドい(褒めてる)身内ネタ楽屋裏ネタまでぶちこんだクイズ大会に次々と明かされるマスコットトリオ+西也のガッカリ話に腹筋を抉られます便所飯の破壊力ときたら!!!京アニがアニメで西也が便所飯してるところを描いてくれなかったのが本当に残念です!!(漫画版にはあった)

 そんな中で、パークのリニューアル案に対する西也の反応に対するいすずの反応(ややこしい)やら、ラティファの呪いに関する話など、今後への伏線なのかな?と思われるエッセンスがそれとなくつめ込まれていて、今後の展開に想像してはそわっとしてしまう。リニューアルに対する西也の反応は、次巻のモッフルの話への伏線とも思えてその辺踏まえて読み直すと楽しい。あと、西也が美衣乃に微妙な反応してたのは呪いのせいもあるんだろうけど一種の同族嫌悪だったんじゃないかなあと。溜め込んでしまうところとか結構似通ってるよね……。

 個人的に一番好きなのは西也のプライベートや家庭の事情が透けて見える『ファミリー・アフェア』。子役を辞めた事が原因で家族(特に母親との)仲が冷え込んだらしい事はこれまでも何度か描写されてきましたが、父親側の事情が明かされたのはこれがはじめて。

 未だ西也の中に大きな傷を残し、人格形成に大きな影響を与えたであろう両親との確執。二人と別居してもなお『比較的優先順位の高かった悩み事』であったはずの話を「どうでもいい」と鼻で笑えるようになったのはきっと彼の中でとても大きな変化であるはずで、パークと離れたことでその変化を感じ取れるというのが面白かったです。あとそれとなく描かれたオフでの様子にとてもニヤニヤする。

 アニメでまさかのトリを飾った『プロモーションビデオを撮ろう!』は文字で読んでも映像で見ても腹筋崩壊必須のヒドさ。なんどでもいいますが西也も脱ぐべきだったとおもいます。アニメでもいってたじゃない!ひとはだもふたはだも脱いでやるって!!!物理的にも脱ごうよ!!!

 それにしても、改めて読むと随所随所に挟まれるいすずのデレっぷりたまらないですね……すごいこう、じわじわと着実にフラグを積み上げてる感じたまりません。

 

甘城ブリリアントパーク3

 

高校生なのに遊園地の支配人代行・可児江西也は悩んでいた。当面の資金難からは脱したものの、集客を伸ばさなければ待っているのはゆるやかな廃園だけ。しょぼいと評判のパークを立て直すにはゲストが夢中になる新要素が必要だ!!そう夢と音楽が詰まったド派手でブリリアントなミュージカルショーが!!「消火班!消火班!どこ行ってるぴー!?消火班―!」…リハーサルをすればボヤ騒ぎ、新入りキャストへの執拗な可愛がりによる人材不足、さらには出席日数不足に伴う支配人代行留年危機問題など、トラブルが次から次へと頻発!やっぱりダメダメな「甘ブリ」を西也は三度救うことができるか!? (「BOOK」データベースより)

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 パーク内外でのドタバタ騒ぎをメインにした短編集。

 前巻で採用となったアルバイトの少女・中城椎菜の視点から描かれる「中城椎菜は逃げ出したい」が凄く良かった!引っ込み思案な女の子が軽い気持ちで遊園地のバイトをはじめたら、憧れていたマスコットどもがオヤジ丸出しだったり、とんでもないしごきを受ける羽目になったり、苦手な接客業で涙目になりながらなんとかパークの一員として成長していくお話で、等身大の女の子の視点から描かれる、妙な現実ぶりに夢をぶちこわされつつも、それでもやっぱりちょっと不思議な魔法の世界が凄く楽しい。これまで「甘ブリ」には変わり者しかいなかったからあんまり伝わってこなかった非日常感がビンビンに伝わってくるお話でした。

 あとがきでこの話が本編第一話になる予定だったって言われてますけどそっちのほうが良かったんじゃないでしょうかまじで……本編2巻まででイマイチ伝わってこなくて違和感を感じていた部分を綺麗に拭い去ってくれたお話だったので、もっと早くに読みたかった。

 同じ理由で「もっと早く読みたかった!」と思ったのが出席日数が足りない西也の変わりにパークの面々が彼の身代わりとして学校に通う「出席日数が足りない!」。先ほどの椎菜視点の話と含め、主人公である西也の学校での立ち位置や性格、そして身代わりになったパークの面々のキャラクターがよくわかるお話で、面白かった。モッフルがさりげなく椎菜に対して親バカむき出しにしてるのが凄い微笑ましい。だけどやっぱりナルシスト設定は無理あるとおもう(真顔)

 魔法の国の仕組みやモッフルの過去がちょっとだけ明らかになる「魔法の国へ行ってみよう」。ファンタジーな設定盛り込んできたかとおもえばその途端に現実的なネタぶちこんで台無しにしてくるこのバランス感覚は本当に楽しい。魔法の国の人身事故に爆笑した。色々な意味で次巻以降への期待が高まるお話でした。

 それにしても、妖精たちを人間バージョンで撮影できる「魔法のアプリ」の話は是非ともアニメでやってもらいたいですねっていうか個人的にマスコット3人組に無駄に豪華なボイスつけてくれるのをめっちゃ期待してるんですけど、3人ともオヤジイメージで想像してたのでティラミーとマカロンの人間バージョンで緑茶ふいた。どうしようこの見た目じゃあティラミーに代永ボイスついちゃう……!!!マカロンには小野Dとかきてもおかしくない!!!(ビクンビクン)

 あとこの見た目で確信したけどモッフル受けだわ。ど受けだわ。

 

甘城ブリリアントパーク2

 

「人が足りない!」東京西部の遊園地、「甘城ブリリアントパーク」の支配人代行に就任した高校生の可児江西也は、会議室で声を張り上げた。放火(!)までやらかして、潰れかけの遊園地を救ったことはよかった(よくない)のだが、問題は山積み。中でも深刻なのは『人員不足』。急いで人を募集してみたら、集まったのは珍妙な女の子ばかり。ある者は清純派の元○○女優、ある者はドジっ子な血まみれ女子高生、またある者はどうみても小学生。…こんな奴らと働くことなんてできるかぁぁぁぁぁ!!果たして、西也は再び「甘ブリ」を救うことができるのか!? (「BOOK」データベースより)

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 魔法の力や汚い手口を用いてなんとか閉鎖の危機を乗り切ったのも束の間、今後のノルマやら人員不足やら問題は山積み。とりあえず人員不足を解消すべく、スタッフ募集をしてみたが…?というお話。面接カラー口絵見て「すわっ、美少女大量登場のテコ入れはいっちゃったーー!?」と思ったら光速でモブキャラ落ちさせていて笑った。実に酷いもっとやれ。

 ラティファからもらった魔法を乱発してセコい脅迫から大企業への渡りをつけてくる西也がいろんな意味で凄い。笑ったけどこの乱発ぶりはあとで手痛いしっぺ返し食らいそうだ。交渉という場面においては最強のカードだけど、1人に1回しか使えないという使いどころの難しさが序盤こそ万能間あれど今後じわじわとクビを絞めていきそう。魔法の世界関係の伏線っぽい会話仕込みつつ思い切り3巻に続く展開だけどどうなるのか楽しみ。

 それにしても、1巻はラティファのけなげさ・可愛さにによによせざるを得ない展開だったけど今回はいすずの素直になれないツンデレっぷりにとてもによによしてしまった。特に、本音しか離せなくなってしまって不審者全開になってしまういすず可愛い。マスコットキャラたちの良いおっさんぶりも健在で楽しかったです。

 しかし、他のキャラクター達が魅力的な分、西也のナルシー設定が浮いてるどころか作者も時々思い出して書いてるよね状態の不自然さかげんなのはなんとかならないものか……普通に生真面目な自信家くらいでよかったのに(ってこれだとただの世間慣れした宗介になっちゃう気がしなくもない)