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小説版機動戦士ガンダムSEED1〜5

   
原作
矢立 肇、富野 由悠季

C.E.70、ザフト軍と地球連合軍との戦端が開かれてから十一ヶ月―中立国オーブのコロニー・ヘリオポリスの少年キラ・ヤマトは、地球軍が開発した五機の新型MSを狙うザフトの奪取作戦に巻き込まれる。彼の前で次々と奪われゆくMS。残された最後の一機、X105ストライクガンダムにキラが乗り込んだとき、その運命は急加速を始める―大人気TVシリーズを完全小説化!少年たちの悲しみを抱いて立ちあがれ、ガンダム。 (「BOOK」データベースより)

生来のオタク趣味にのっとって今更読んでみました小説版。
ストーリー自体はアニメのノベライズにはありがちというかなんというか
物凄いアニメに忠実で、アニメで充分ストーリーを理解できる人は要らないかも。

私の場合重要設定バレの話を片っ端から見落としてしまっている上
アニメを見た限りでは全く各メカの凄さが判らなかったので
ストーリーを理解するうえで物凄い助かりました。
特にフリーダムがなんで凄いのかーとか。
しかし皆良くアニメだけでメカの設定理解できますね…(笑)

アニメ版は全体的に説明不足っぽい感じがする上
途中から反戦を意識しすぎたのか
各キャラの台詞が電波じみてきてちょっと理解し辛かった私ですが
小説版は各キャラの動きなどが手にとるようにわかるためそれなりに楽しめました。
アニメ理解できなかったのは単純に
ムゥとラウのキラ正体とか、重要部分見てないからかもしれないけど。

キャラクター小説としては、アニメでほのめかされたカップリング
全てに美味しいシチュエーションがあるため、
萌えを補充する為に読むのもありかと。
やおいカップリングまでカバーしてるあたりはどうかと思いますけど。
3巻はアスキラ・アスニコ好きの人にはたまらない感じです。
というか3巻のオーブあたりのアスランとキラは腐女子の贔屓目差し置いても
ホモにしか見えません。

誉めてばかりもアレなのでひとつだけツッコミを入れると
1巻で倒される描写も無くあっさり散ったミゲルが、
3巻以降やたら名前が出てくるのはどうかと。
てか、1巻時点ではミゲルよりラスティの方が悼まれてるのに。
脇役だから別に1巻で出さなかったらその後も名前出さなくていいのになあ。
オロールとか5巻でいきなり名前出てきて「!?」って感じだし。
というかオロールって同人でしか存在を確認できてないんですが
どこで出てきて、どこで死んだのか誰か教えてくれませんか。

オススメは最終巻のナタルの最期。泣けます。
そして脇役ですがイザークが非常に美味しいキャラになってます。
フレイは揺れ動く心理描写がちゃんとされているし、個人的には嫌いじゃないですが
アニメよりもずっとサイが可哀相だなとか思いました。

各巻解説には監督やスタッフ他主演声優さんの解説も入ってたりするので
好きな方はそこだけよんでみても良いかも。

現在DESTINYのアニメが佳境に向かい始めた御蔭で
どんどん前作理解出来ないと判らない展開になってるので
そろそろストーリーが判らないDESTINYからのファンの方は読んでみても宜しいかと。
いきなりL4のメンデルとか出されてもわからないよ、ね…。


「私の好きな」ライトノベル・オールタイムベスト・75(草稿)

ラノベオールタイムベスト100の話題を見かけてからずっと「自分のオールタイムベスト100を作りたい」と思っていたのですがいつもの調子で紹介入りで記事化すると地獄のように長い記事になるので体力があれば夏コミで本にしようかな……と思っていたのですが、そのうち普通に「自分のオールタイムベスト100」の流れが界隈に来たので取り急ぎ出します。コミケで紹介本……というのは割と真面目に考えているのでもし覚えていたら夏コミ1日目のFC小説島をチェックしてみてくださいね(まだ本が出るとは言ってない)

なお、100タイトル選ぶつもりで85まで選んだところで「これは無理に100にするよりもここから少し削ってまとめたほうが正しいな……」という気持ちになってきたので75に削って出します。夏コミで本当に本にするなら改めて100にするかもしれないし50くらいまで更に削って出すかもしれない。そして好きな順・刊行順ではなくだいたい私が読んだ年代順です。

1990年代

1:神坂一「スレイヤーズ」「このジャンル」を認識した始まりの一作
2:山本剛「魔導物語」良きノベライズ
3:神坂一「闇の運命を背負う者」
4:新井素子「グリーン・レクイエム」続編の「緑幻想」が特に好き。
5:あかほりさとる「セイバーマリオネットJ」
6:久美沙織「MOTHER2 ギーグの逆襲」MOTHERがBROTHERになってしまう。
7:北条風奈「小説TWINSIGNAL」シンガポール行きたくなる!!!2巻が特に好き。
8:神坂一「ロスト・ユニバース」
9:庄司卓「倒凶十将伝」

2000年代

10:時雨沢恵一「キノの旅」
11:中村恵里加「ダブルブリッド」オールタイムベストスリーには余裕で入る
12:椎野美由貴「バイトでウィザード」
13:甲田学人「Missing」
14:神野オキナ「シックス・ボルト」
15:杉原智則「頭蓋骨のホーリーグレイル」
16:有沢まみず「インフィニティ・ゼロ」
17:鈴木鈴「吸血鬼のおしごと」
18:木ノ歌詠「カラっぽの僕に、君はうたう。 フォルマント・ブルー」
19:川上稔「AHEADシリーズ 終わりのクロニクル」電子書籍化待ってる…
20:賀東招二「フルメタル・パニック!」
21:岩井恭平「消閑の挑戦者」
22:岩井恭平「ムシウタ」
23:三上延「シャドウテイカー」このへんの三上延作品セット買い。
24:後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」この本があったから18年待てたんだとおもう
25:藤原祐「レジンキャストミルク」殊子先輩が好きだ
26:風見周「殺×愛 ─きるらぶ─」
27:高殿円「カーリー」
28:土橋真二郎「扉の外」
29:喬林知「まるマシリーズ」三男派
30:虚淵玄「Fate/Zero」
31:林トモアキ「戦闘城塞マスラヲ」
32:井上堅二「バカとテストと召喚獣」
33:水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」
34:菊池たけし「アリアンロッド・リプレイ・ルージュ」TRPGリプレイの中ではこれが一番好き。
35:神坂一「ドアーズ まぜこぜ修繕屋」神坂一挙げすぎってそろそろ思ってるよね。わかるよ。
36:小野上明夜「死神姫の再婚」
37:葵せきな「碧陽学園生徒会シリーズ」正式名称を使うめんどくせえオタク
38:田口仙年堂「吉永さん家のガーゴイル」最後の名乗りのカタルシスよ
39:平坂読「ラノベ部」平坂先生のリレー小説描写は神
40:田口仙年堂「魔王城」電子書籍化して!!!!!!!!
41:杉井光「さよならピアノソナタ」火目の巫女とどっちにするか悩んだ
42:田尾典丈「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」
43:うえお久光「紫色のクオリア」
44:壱月龍一「ラ・のべつまくなし」
45:渡島健康「魔王様げ〜む!」

2010年代

46:本田誠「空色パンデミック」こっちも電子書籍化して!!!!!!!!
47:あざの耕平「東京レイヴンズ」
48:海羽超史郎「STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐」続編「比翼連理のアンダーリン」が特に好き
49:柳実冬貴「Re(アールイー): バカは世界を救えるか?」
50:森 美紗乃「奥様は貴腐人 旦那様はボイスマイスター」
51:かじいたかし「僕の妹は漢字が読める」異色の萌えディストピアSF
52:和ヶ原聡司「はたらく魔王さま!」
53:大樹連司「ボンクラーズ、ドントクライ」甘酸っぱくてほろ苦い青春の三角形。
54:夕鷺かのう「(仮)花嫁のやんごとなき事情」
55:渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
56:榎宮祐「ノーゲーム・ノーライフ」
57:賀東招二「甘城ブリリアントパーク」続きが読みたい……
58:壁井 ユカコ(GoRA)「K -Lost Small World-」男二人の依存関係とすれ違いと
59:ツカサ「銃皇無尽のファフニール」
60:羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
61:望公太「最強喰いのダークヒーロー」
62:speakeasy(さがら総・橘公司・渡航)「クオリディア・コード」前日譚も本編も全部違う味わいがある
63:望公太「ラノベのプロ!」良い幼馴染ラノベだった
64:瀧ことは「腐男子先生!!!!!」書籍版完結してよかった……
65:師走トオル「ファイフステル・サーガ」
66:瘤久保慎司「錆喰いビスコ」3巻までしか読んでないんだけどその3冊がメチャクチャに好き
67:衣笠彰梧「ようこそ実力至上主義の教室へ」

2020年〜

68:二月公「声優ラジオのウラオモテ」
69:七夕さとり「悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」
70:有象利路「サキュバスとニート」このへんの有象利路作品も著者セット枠。
71:紫大悟「魔王2099」
72:七斗七「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」
73:鏡 貴也「伝説の勇者の伝説」令和になってから読んだ。
74:南野 海風「魔術師クノンは見えている」
75:とくめい「アラサーがVTuberになった話。」


ラメント II. ふたつの月

[著]後藤 リウ [原作]淵井 鏑(ニトロプラス) [絵]柳原 澪

なんとか呪いを解き、祭りの準備でにぎわう藍閃に戻ってきたコノエ達。しかし、すべてが終わったわけではなかった。戦いの度に起きるライの変貌、執拗にアサトを追う吉良の村の者達、そして再びコノエの前に現れる4人の悪魔。リークスは3人に不吉な予言を残す。ふたつの月が重なる時、彼らを待ち受けるものとは……!?
   個人的お気に入り度数
BLゲーム「Lamento」のノベライズ第二弾にして完結編。第一巻から重い展開が続く物語でしたが、2巻になってますます展開が重たいぜ…

「俺達の関係は“闘牙”と“賛牙”だから」といってなかなか本心を口に出せない(というか、本人たちも自覚していない)ライとコノエが微笑ましい。そんなこと言いつつ他の相手と仲良くしているのを見ると無意識に嫉妬してしまったり、さりげなくお互いを思いやるような行動を取ってしまう姿にはニヤニヤしてしまいます。ライはツンデレ攻……に見せかけた天然攻だと見た。物語は最初から最後までとても重たいので、素直になれない二人のやりとりやアサトを交えた三角関係なドタバタ騒ぎが唯一の息抜き場所。

最初は「お前は俺の“賛牙”だ」といわれる事に何ともいえないモヤモヤした憤りを感じていたコノエが、クライマックスで同じ台詞を聞いて全く反対の感情を沸き起す場面が、明確に変化した二人の関係を現しているようで大好き。しかし、元々がそういうゲームだから…とはいえ、最後の方はもう完全に出来上がっておられたなあ…。

ただ、二人の心のつながりを全面に押し出して描写されているので男同士で出来上がっていても割と私は違和感を感じなかったです。ライ、コノエ、アサトと共にそれぞれ異なった事情から両親の愛を満足に受けられなかった境遇という共通点を強調しているのも上手かったかも。慣れもあるのかもしれませんが、元々女性が殆ど居ないという設定の世界観もあり、1巻を読んだときよりも元がBL設定だった事に対する違和感は少なくなっていたように感じました。終盤で、ライとコノエが……のシーンはよもやこのまま本番突入か!?と色めき立ちましたが。

原作ゲームは未プレイなのでそちらとの比較はできませんが、十二分に楽しませて貰いました。結末は結構アレンジが入っているようなので、原作ゲームプレイ済みの人やちょっと気になっている…という人にもオススメ。

うーむしかし、やはりこういう作品はカップリング的にツボに来るポイントがないと最後の最後でノリきれない部分があって、なんかもどかしい。個人的にはライ×コノエもいいけど、いっそコノエ×ライっぽい展開になったら物凄いドツボに来たのではないかと思う自分がいる。
……マニアックですねそうですね。


ラメント I. はじまりの歌

[著]後藤 リウ [原作]淵井 鏑(ニトロプラス) [絵]柳原 澪

《虚ろ》と呼ばれる呪いと《失軀》と呼ばれる奇病が蔓延し、世界に住む多くの《猫》達が飢えに脅かされる中、火楼の集落では生贄と称して同族喰らいを定期的に容認することで秩序を保っていた。そんな村に住む青年・コノエはある日、“世界に禍をもたらす者”と伝えられている姿そのままに耳や尻尾の色が変化してしまい、村を出ることになるのだが…
   個人的お気に入り度数
「咎狗の血」でBLゲー同人界ブームを築いた(と私が勝手に思っている)Nitro+CHiRALのBLゲーム「Lamento」のノベライズ。原作が18禁BLなのにスニーカー、しかも書いてるのが「ガンダムSEED」のノベライズの後藤リウさん!と言われたら、とりあえず腐ラノベ読みとしては買うしかないじゃないか。やはり後藤さんは腐の人だったんですね!(超笑顔)
いや、だって、運命の小説版とか明らかにアスシ……ゲフンゲフン(失礼しました)

原作がBLゲーだけあって極端に女性の割合が低く、時々元が18禁BLだったんだなあと思わせるような設定が顔を覗かせる以外、基本的に普通に男性が読んでも楽しめる作品になってます。まあ時々コノエが女性だったら完璧なのにと思わなくもないですがその辺は言ったら野暮というものです。ライやアサトがいくらなんでもコノエ好き過ぎだろー!というのにも突っ込んではいけません。というか、ライがそこまでコノエに執着する理由がイマイチ判らなくて違和感感じてみたりはしますが、きっとこの辺で本来ボーイズでラブな展開があって、その辺がサックリ割愛されたのだろうと予想。あときっと終盤の試練のとことか悪夢の辺りはエロスな描写があったんだろうなどと妄想してみたり!

物語は基本的に。初っ端から村を追われ、その後も関わった人々が敵になったり容赦なく殺されたりするのでとにかく容赦がない。敵の能力や能力の発現シーンもえげつない。この素敵なまでの容赦なさは思わず某「Fate/Zero」を思い出しました。流石だぜニトロプラス…。

その一方、サブタイトルにもあるとおり『歌』が戦闘中、一つの鍵となっているこの物語。様々な歌い手が物語りに登場しますが彼らが歌うシーンはとにかく幻想的で素敵でした(敵の歌はえげつないけど!)。自らの内から“歌”を引き出すという設定が中々好みだー。いやあしかしコノエはこの“歌”という設定も含めて実にポジションがヒロインですね!!

ライやアサトにも隠された過去がありそうだし、続編が楽しみ。ニトロは好きだけどBLゲーはなあ…と思っているニトロプラスファンの男性の方はこの機会に如何でしょうか?


新機動戦記ガンダムW 下 Endless Waltz

[著]隅沢 克之 [原作]矢立 肇 [原作]富野 由悠季
[絵]あさぎ 桜 [絵]高乗 陽子 [絵]仲 盛文


リリーナを救出するためにX18999コロニーに進入したヒイロとデュオだが、ガンダムを持たない二人は次第に苦戦を強いられていく。更にそこに、アルトロンガンダムに乗った五飛が戦いを挑んできて…
   個人的お気に入り度数
「新機動戦記ガンダムW エンドレスワルツ」のノベライズ後編。上巻の時程グダグダではありませんが、やっぱりキャラクターの過去話を挿入しすぎてテンポ悪くなっているような気がしてしょうがなかったりします。しかも、正直なところ本編よりも過去話の方が俄然面白かったりするから困る。

結局、五飛がなんでマリーメイアの側に居るのかイマイチよくわかんなかったりするのは私の理解力が足りないからなのでしょうか。映像が中心のアニメだったらある程度誤魔化せそうな所なんだけど、文字にしてしまうとイマイチ物足りないものがあったりします。後最後のリリーナのセリフ、解釈次第ではアニメ本編の結論を覆しかねないような気がしなくも…。うーん、なんか難しい事言われて煙に巻かれたような印象がぬぐえません。

「エンドレス・ワルツ」本編は各キャラクターの過去を語るために作られたオマケ、と割り切った方が楽しめそう。下巻でも五飛が自分のガンダムを「ナタク」と呼ぶことになった理由やカトルがマグアナック隊とであったエピソード等が収録されており、その辺は非常に面白かったです。五飛のエピソードには彼の意外な過去にはしんみりさせられたし、オトコマエなカトル様(笑)が無骨なマグアナック隊を手なずける(違います)エピソードも素敵でした。

元々映像だけでストーリーが補完出来ている作品だろうとおもうので、OVA版を一度映像で見てから読み直せば、本編を映像で補完できるから各キャラクターの過去話に集中できて良いのかもしれませんねー。

同じガンダムのノベライズだと、私の中では後藤リウ版「機動戦士ガンダムSEED」シリーズがあまりにも神すぎたので、比較して評価が低めになってしまったのは否めないかも。面白いことは面白かったんですけど。リウ版は神。


2006年に読んだ本まとめ その2

昨日の記事の続きです。
どちらから読んでも大丈夫ですが、記事へのリンクははっておきますね。

2006年に読んだ本まとめ その1

■ 笑った


ネコのおとネコのおと (※リレー小説/富士見書房)
2006年最大の馬鹿小説企画。物凄い勢いで脱線するストーリーや、後ろの先生に丸投げとかいう阿呆な展開も非常に秀逸なのですが、やはり注目すべきは富士見ミステリー文庫の自虐ネタ。電撃を目の仇にしてみたり、ミステリー文庫なのに「読者は富士ミスにミステリーなんか求めてない」と言い切るその姿勢が素敵です。腹抱えて笑わせていただきました。特にラスト2篇はネコミミメイドの吉田先生が非常に熱い展開を魅せてくれましたw

撲殺天使ドクロちゃんです撲殺天使ドクロちゃんです (※トリビュートノベル/メディアワークス)
ドクロちゃん知らなくても好きな作家さんが数人居れば楽しめると思います。いつのまにかリレー小説的になってきたり、やる気の無い楽屋オチが突然やってきたり、ディズ●ーやドラ■もんが乱入したりと無茶苦茶な内容。一人だけいつも通りのほのラブやって浮きに浮いてるハセガワ先生や、一人世界が間違ってるCLAMP先生も素敵です。しかし個人的に一番ウケたのはやはり「後書きノリ」な時雨沢先生。若本声のドクロちゃん…!

9S〈ないんえす?〉SS9S〈ないんえす?〉SS (葉山 透〔著〕/メディアワークス)
本編も架橋に入り、シリアス展開目白押しなナインエスシリーズの短編集。正直「れじみる。」とどっちにするかギリギリまで悩みましたがレジンキャストミルクは別項で取り上げたのでコチラに。ていうかどっちもお料理話が偉いツボで!どっちも似たような展開なだけに選べない…!完璧キャラとして描かれるヒロイン・由宇の意外な欠点が垣間見える珠玉の短編集です。特にこの話ではその「完璧」な部分が物凄く逆効果になった感じだけど。


■ ノベライズ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5 選ばれた未来
   (後藤 リウ[著] /矢立肇、富野由悠季[原作]/角川書店)
説明が足りな過ぎるアニメの副読本としては最高の一品。穴だらけの原作アニメの納得行かない部分を全て美味い事補完してくれたことは、一人の種ファンとして感謝の念に絶えません。ていうかコレを読むたび、どれだけ本来の種キャラが魅力的で、その魅力をアニメが表現しきれてないか思い知って切なくなるんですがね。キラではなくシンがちゃんと主人公してるところもポイント高し。

DEATH NOTEDEATHNOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺害事件 (西尾 維新[著]/大場 つぐみ・小畑 健[原作]/集英社)
あれだけ個性的なキャラクターを殆ど違和感無しに描いてしまう所からまず凄いです。そして全編から漂う、西尾さんのLへの愛(笑)。ナオミとLの軽妙な会話には思わずニヤニヤしてしまいます。そしてラストの“原作を知れば知るほどハマってしまう”トリックはまさに流石としかいいようがありません。

ノエルと白亜の悪夢アリアンロッドリプレイ ルージュ: ノエルと白亜の悪夢 (菊池 たけし著 / F.E.A.R.著/富士見書房)
とりあえず雰囲気掴みということで借りた一冊なのに、よもやここまでドはまりしてしまうとは…。TRPGの楽しさが伝わってくるような、楽しさ満載の2巻までと打って変わってドシリアス展開の3巻では、手に汗握りながら最後まで一気に読み進めてしまいました。みっしょん06を読み終わったときの喪失感ときたらもう…。ノベライズに入るかどうか微妙だけど、面白かった!


■ 心に残った名場面・迷場面

メイド刑事(デカ) 2メイド刑事(デカ) 2 (早見 裕司著/GA文庫)
「でも、あの炎の中から、どうやって?」
「理屈じゃないんです」


炎に包まれても至近距離で爆発受けても、御主人様への忠誠心さえあれば燃え盛る豪火だって熱くないんです!!問い掛けられても華麗にスルーがメイド刑事の心意気!!

ムシウタbug 4th.ムシウタbug 4th. 夢並ぶ箱舟 (岩井 恭平〔著〕/角川書店)
「なんで“さくら”が襲われてるのか、事情は知らねぇが——」
「とりあえず、どっちもくたばってクダサイ


最近のbugシリーズは霞王のためにあるといって過言ではないと思います!はすっぱ不良言葉と半端な外国お嬢様言葉の乱れうちに萌え!(笑)

グロリアスドーン 1グロリアスドーン 1 (庄司 卓著/ホビージャパン)
「ちょ、待て。恵子、恵子!当たってる!当たってる!」
「うるさい!当ててんのよ!有り難く思いなさい!」
「当ててる…」


シリアスなクライマックスでこのセリフが来るとは夢にも思わなかったです。っていうかこれどこのタカy(殴)ドリル発言も非常にいかしてました。

極北からの声極北からの声 (賀東 招二著/富士見書房)
そして——おお、神よ。
艦の医務室でぼろぼろのぬいぐるみを抱いていた優しい幼な子の瞳は、無垢なる輝きを完全に失い、無感動な殺人者のそれへと変貌していた。


とりあえずカシムの存在そのものに10000万票くらい入れてしまいそうです。2006年最萌え大賞。カシム可愛いよカシム!!!


それでは、改めて今年も宜しくお願い致します。


同人系女子をラノベにはめようと考える試み

元ネタ:ちょいオタ娘を攻略するためのライトノベルはこれだ! (ウィンドバード::Recreation)

自分の周りでは割合真面目な本は読むけど「ライトノベルを読んでいる」という同人オタ娘は少ない。人気どころ(キノ、マ王、戯言等)や昔の作品(スレイヤーズ&オーフェン)を読んでいたという人は良く聞くけれど、それ以上の未アニメ化マイナー作品にまで手を伸ばしているのは殆ど居ない気がします。

というわけで、同じ同人オタ娘として人気作品からどうやって同人オタ娘をマイナーラノベに引っ張っていくかいくつかのパターンに自分なりに考えて見ました。
といっても自分はお世辞にも世間のラノベサイトの人ほどラノベを読んでいるとは言えないので(しかも読んでいるのは微妙どころばかり…)、もし良かったらどなたか適当に補足していただけると喜びます。特に同じ同人娘ラノベラーの皆様!

熱血作品系で釣るのもやりたいんですが、周囲に同じベクトルの熱血キャラ萌えな友達があまり居ないのでイマイチ具体的な案が浮かびません。とりあえず私なら9S→フルメタ→禁書→終わりのクロニクルというルートでいくかも(最後明らかに厳しい)

1)キノの旅→しにがみのバラッド。
(とにかく同系統で攻める:→アリソン→リリアとトレイズ→半分の月が昇る空)
(ここから別の人気挿絵画家に繋げる:→バイトでウィザード(研修生編)→バイトでウィザード(長編)→ダブルブリッド)
(人気作品につられがちなオタ娘向け:→涼宮ハルヒの憂鬱→灼眼のシャナ)

とりあえず元々本を読むのが得意ではないオタ娘を人気作品と挿絵で釣ってみるルート。

キノの旅としにがみのバラッドは文句なしに女性受けしている作品だと思うので、そこから挿絵つながりで釣っていく。ウィンドバードさんのエントリでも同じルートが紹介されてますが、「ポストガール」とかは読んだことないので、とりあえずストーリー的には短編系で釣ってみた。「半分の月は?」は未読なので合ってるかどうかよくわからないですが。
バイトでウィザードに繋げるルートはいきなり作品の傾向が変わるので相手がバイトやダブルブリッドが苦手な系統かどうか確認取らないと厳しいかも。「ダブルブリッド」は大分ハードルが高いです。
ハルヒに繋げるルートはアニメを見せてから原作に繋げるのが吉?

2)(西尾版デスノート)→戯言シリーズ
(ファウスト系:→その他の西尾作品→空の境界)
(低温主人公責め:→Missing・夜魔→レジンキャストミルク→殺×愛)
(低温展開責め:→ブギーポップ→桜庭一樹作品)
(薀蓄大好きな人向け:→Missing・夜魔→文学少女)

戯言とか、元々文章を読むのが好きなオタ娘を薀蓄や低温主人公で釣ってみるルート。

戯言→Missingは実際友人に勧めて成功してるので結構高確率でハマってくれます。あとMissingは空目と俊也でカップリング作る人が多いようなので腐女子にも人気。やったことないですが桜庭作品もうけそうな予感。あと元々戯言が好きなオタ娘は多いですが、知らないなら敢えて現在話題性のある西尾デスノから行ってみるのがよいかなーとか。ちなみにこのルートのオタ娘には「ダブルブリッド」の評判も割合悪くなかった(少なくても4巻までは)。あと成田作品がウケてましたね。
ファウスト系は詳しくないのでとりあえず有名どころということで空の境界につなげてみましたが実際どのくらい読者が被るんだろう。

3)今日からマ王!←→少年陰陽師
(男コンビが大活躍:→イリーガルテクニカ)
(ひたすら人気同人作家系で釣る:→さよならトロイメライ→ランブリングカレイド→最後の夏に見上げた空は→ヒドラ)
(腐女子に人気な漫画家で釣る:→カスタムチャイルド→キーリ)
(マ王からコミカル系攻め:→スレイヤーズ!(第二部以外)→バイトでウィザード短編→涼宮ハルヒ)
続・コミカル系攻/劇薬編→学園キノ→キノの旅→ドクロちゃんです→ドクロちゃん)

完全な腐女子をかなり強引にラノベ道に落とそうルート。
このルートだと始めが「機動戦士ガンダムSEEDノベライズ→イリーガルテクニカ→」と後藤リウでつなげていくのもアリかも。ついでに間に平井つながりでファフナーを入れて、沖方作品につなげるという手も。特にSEEDはストーリーに不満持ってる人が多いから読ませやすいですw
人気同人作家で攻めるのは大分厳しいな…トロイメライは未読なのでランブリング・カレイドとどちらから先に読ませればいいのか判らないです。

劇薬編はパロディ大好きな腐女子達に捧ぐ。色々と素人にはお奨めできない。

番外編)今日からマ王!→フルメタル・パニック→スクラップド・プリンセス→涼宮ハルヒ→とらドラ!

角川・富士見の人気作品から徐々に電撃にハメていくルート…と見せかけて今流行りの男のツンデレで釣るルート
正確に言うとヴォルフラム→カシム(子供時代宗介)→相良宗介→シャノン→キョン→高須竜児という感じで。ただし事前に該当キャラがどのようにツンデレか熱く語っておく必要があります。
え、宗介は最強のツンデレですよ!?
かなめに対してのデレデレっぷりとか。

つまり最後はどうみても趣味です本当に有難うございました。



番外編2)マリア様がみてる→しずるさんシリーズ→カーリー→レジンキャストミルク

なんとまいじゃー推進委員会さんからTB頂いてしまったので追記。「マリみて」のような女子高ノリが大好きな百合姉妹達に贈る、コバルト系から電撃の深みまで誘ってさしあげるルート。

実は「カーリー」は絶対に同人オタ女子向けだと思っていたので入れるパターンを考えていたのですが『人気作品から繋げる』というコンセプトを考慮すると自分の読んだ作品でつなげられそうな人気作品がありませんでした…。むしろ絶対「マリみて」から繋げるべきなんだけど私が「マリみて」を未読という。

女の子2人の一歩間違えると妖しい友情関係を軸に、とりあえず「ブギーポップ」で有名な上遠野作品を読ませて後は挿絵つながり。椋本夏夜って結構こっち系好きな女子には受け良さそうだと思うんですがどうでしょう。「レジンキャストミルク」は人を選ぶので駄目そうだなと思ったら「Add」か「マテリアルナイト」あたりに繋ぐと良いかと。裏ルート名は「オタク女子はもっと椋本夏夜にハマるといいよルート」。


いつのまにやら色々なところから言及戴いてて嬉しいやら恥ずかしいやら。
「彩雲国物語」と「ウィザーズブレイン」「お・り・が・み」は近いうち必ず読んでみようと思います。

ところで…凄い今更ですが、元にした記事への言及リンクを忘れていた事に気が付きました_| ̄|○
いえ、一応記事リンク自体は微妙にあったのですが肝心の記事への言及がないとか…ネタ記事初心者で申し訳ないです_| ̄|○


イリーガル・テクニカ 1 さまよえる賢者

[著]後藤 リウ [絵]伊藤 ベン

500人以上の人口密集を感知すると天から熾光(シアノライト)という破壊の光が降り注ぐという現象によって文明が壊滅した世界。人々は500人以下の小さな集落を作り、そこで生活することを余儀なくされていた。とある事情で帝国から逃亡し、廃墟に残された資材を売りさばく「索資者」をしながら
旅を続けているカイタとヴィンデは、ひょんな事から小国の危機を助けることに…。
 

文明の滅んだ世界で、文明を復活させようとする「帝国」に抗う人々の物語…
という骨組みから見ると割合オーソドックスな物語ですが、
500人以上の人口密集に反応して破壊が起きる、という設定がツボでした。
一つのところに500人以上集まってはいけないという事は
逆にまともに戦争しようとしたら相手勢力の人数を踏まえて
こちらの人数も検討しなきゃいけないということで、その辺の駆け引きが凄く面白い。
ロボットのデザインや表現もかっこよくて惚れ惚れします。

ヴィンデのキャラが非常に好きです。
カイタはどちらかというと表面的には戯言系の低体温主人公なのですが、
彼とは正反対で人がよく割合熱血漢なヴィンデとはお互いをフォローしあう
良いコンビになってます。
暗い過去を背負っているのにそれを気にもかけない豪快さに燃え。
スレイヤーズ!のガウリィを思い出す良いキャラですね。
また、二人を追い掛け回すオェインも良い味出してます。

まだまだ沢山の謎がありそうなので、続編が楽しみです?。


2006年上半期ライトノベルサイト杯

平和さんのブログで行われている2006年ライトノベルサイト杯に参加しつつ、上半期に読んだ小説を振り返ってみます。
(参加などに関する詳細は上記サイトさんをご参照ください。
 あと、こちらから外部ブログの投票が可能です。

前回の2005年ラノリン杯は考えているうちに投票し損ねてしまったので、
外部ブログの投票OKになったところでさっさと投票してしまおうという魂胆です!

…前回はホント、気がついたら終わってたし_| ̄|○

※タイトルクリックで以前当サイトで取り上げた時に書いた感想、
 書影クリックでBK1の該当作品ページへ飛びます。

ちなみに乗り遅れて寂しかったので勝手にやってみた前回分


オンライン書店ビーケーワン:燃えるワン・マン・フォース【06上期ラノベ投票/4829117931 】
燃えるワン・マン・フォース(賀東 招二著/富士見書房)

今まで雑魚扱いだった旧式メカで今まで自分達の使っていた最新鋭機に挑むという展開が激しく燃える。傭兵としての自分と現在の自分がせめぎあう中、無意識にかなめを求める宗介の姿に激しく燃える。
兎に角タイトル通り「燃える」一作です。もう大好き!


オンライン書店ビーケーワン:倒凶十将伝 巻之13【06上期ラノベ投票/4257768991 】
倒凶十将伝 巻之13(庄司 卓著/朝日ソノラマ)

とりあえず、作品に関する内容には多々ツッコミたい所がありましたが(特にラスト)、長年待った身としては最終巻が出ただけで御の字です。本当にありがとうございます。最終巻の話を聞いたときは真面目に感動の涙で前が見えなかったので一票入れさせて貰います。


オンライン書店ビーケーワン:機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5【06上期ラノベ投票/4044291128 】
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 5 選ばれた未来
(矢立 肇原作 / 富野 由悠季原作 / 後藤 リウ著/角川書店)

ノベライズは多分ライトノベル判定として微妙だと思うし、そっち系は票入らないと思うのですが敢えて入れます。アニメ版に不満があった人は今すぐ全巻買って来るべし!特に49話EDでのスタッフロールの順番を見て凹んだシン好きの人は是非。

色々と穴だらけのメインストーリーや、各キャラクターの心理を綺麗に補完してくれてます。


オンライン書店ビーケーワン:ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王【06上期ラノベ投票/4044288135 】
ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王(岩井 恭平〔著〕/角川書店)

「ムシウタ」シリーズ、というか岩井さんの作品は殆ど無条件で推しなのですが、特にこの巻は“はじまりの3匹”でさえ手玉にとってしまう二人の「魔王」がかっこよすぎでした。ラストは電車の中なのにボロ泣き。今期一番泣かされたラノベでした。


オンライン書店ビーケーワン:とある魔術の禁書目録(インデックス) 8【06上期ラノベ投票/4840232695 】
とある魔術の禁書目録8(鎌池 和馬〔著〕/メディアワークス)

「レジンキャストミルク4」にするか、「きるらぶ3」にするかで真面目に悩んだのですが、禁書目録は期間内に3冊出てるし票割れしそうだから黒子燃えとして1票いれとく。10巻のラストも激しく好きなのですが敢えて8で。
兎に角ポイントは黒子と御坂の女の友情(百合とか言ってはいけない)。お互いが依存しあう関係ではなく、お互いを支え合いたいと思う二人の関係に一票!



次点(書名クリックで感想)

燃え展開
 ■レジンキャストミルク4
 ■殺×愛(きるらぶ)3
 ■とある魔術の禁書目録(インデックス) 10
 ■制覇するフィロソフィア

愛すべき馬鹿小説(笑)
 ■9S<ないんえす?>SS
 ■アストロ!乙女塾! 僕は生徒会長に恋をする



とりあえずこんなかんじでしょうか。4作品選ぶのは割合サッと決まったのですがラスト1つで猛烈に悩んだ…。
フルメタは今月宗介の過去を描いた外伝が出るとのことなのでそちらにも物凄い期待。Wikiでネタバレ読んだ限り物凄い自分好みの展開っぽいし(笑)種死にいれるのはきっと自分だけなんだろうなあ…。あと倒凶十将伝が完結したのが真面目に嬉しかったです。

優勝は「学校の階段」あたりじゃないかと勝手に予想してみますがどうなることやら、結果発表が非常に楽しみです。


ライトノベル読みに本当に聞いてみたい10の質問

ラノベ関係のレビューを漁っていたら発見したので回答してみます。
ちなみに配布元はこちら
そういえばこのサイトの「アニメ化して欲しくないラノベ」アンケートをどこかで発見して噴いた記憶がw

1.尊敬するライトノベル作家は?
 「AHEADシリーズ」の川上稔さん
 「ダブルブリッド」の中村恵理加さん
 あとラノベ分類か微妙だけど、新井素子さん。

2.あなたの人生に影響を与えたライトノベル作品は?
 「ダブルブリッド」かな。これがなければ“ラノベ”にはハマってなかったので。
 あと、更に大元を辿ると新井素子さんにたどり着きます。中学時代に読んだ「おしまいの日」が半端じゃなく衝撃でした。

3.読んだけど生理的に受け付けなかった、どうしても好きになれなかった作品は?
 「吸血鬼のおしごと」一択。
 序盤はほのぼのだったのに、何故あんな報われない終わり方になってしまったのか、未だに理解できない。明らかに報われ無さそうな作品(Missing、バイトでウィザード、ダブルブリッドなど)ならまだしも…。
 甲田学人氏の作品は描写が生理的に激しく受け付けないのに大好きとかいう、もう麻薬みたいな作品です。あと時々「あ?この作者さんとは意見があわねーなー」と思うことはあります(笑)

4.最も優れたノベライズ作品は?
 ・北条風奈の「ツインシグナル」
 ・後藤リウの「ガンダムSEED」(特にDESTINY)
 ・久美沙織の「MOTHER」
 とりあえずこの3つが自分的には最強ってことで。

5.あなたにとって優れたノベライズとはなんですか?
 やっぱ読む方としてはストーリーとして原作とはまた違った楽しみ方が出来る事が一番嬉しいです。後藤さんのSEEDはアニメに忠実な展開だったけどアニメが穴だらけだったので散々その補完の上手さに感嘆したし、久美さんのMOTHERは別物すぎていっそ素敵だった(笑)
 ただ、実際出版社の意図としては“原作”に繋げる為のノベライズが目的のはずだから、ノベライズが一人歩きするようでは駄目なんでしょうね。その点沖方さんの「蒼穹のファフナー」なんかは適度に話もちゃんと出来てて、でもわざと書いて無い隙間から原作に興味を持たせるつくりになってて、上手かったと思います。
 逆に北条さんの「ツインシグナル」のノベライズに関しては、単体作品としては最強級の評価つけたいんだけど、原作が小説版に取って食われるというまさに本末転倒な事態を引き起こしたので、いっそ同人誌で売ってればよかったんじゃなかろうかとも時々思う…。

6.ライトノベルに挿絵は必要だと思いますか?
 ある意味挿絵あってこそのラノベだと思ってます。
 そもそも自分のラノベの定義的には挿絵が必要不可欠なんですが…
 甲田さんの「夜魔」なんかは既にラノベの範疇ではないと思うの。

7.ライトノベルにあとがきは必要だと思いますか?
 人による。後書き読まないで済ませる作者さんも結構いるし。
 でも時雨沢さんの作品は後書きがないと購入意欲80%減。

8.書店で知らない作家のライトノベルを買う時の一番の基準は?
 とりあえず知らない作家さんの作品を発掘する時の基準としては…
 手にとらせる原動力はジャケ絵。
 その後カラー挿絵・そこに書かれている文章・粗筋を読んでピンときたら購入。最近はネットレビューも結構参考にします。

9.おかゆまさき著『撲殺天使ドクロちゃん』について一言
(作品を知らなければ「知らない」と答えて下さい)
 知らない。アニメイトでアニメOPの動画を眺めたくらい。

10.あなたにとってライトノベルとはなんですか?
 生きがい。
 通勤電車の中の強敵(と書いて“とも”と呼ぶ)

…なんというか、ノベライズに関する語りが異常に長くなってしまった気が…。