蒼穹のファフナー [著]冲方 丁 [絵]平井 久司 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
以前友人に借りて一度だけ読んだことがあるのですが、当時はアニメ版を見る前で良く判らないまま読んでいたので自分で買って再読してみました(積読本の予備を鞄に入れるの忘れて帰宅中暇だったので…)
ストーリーはアニメの設定を下敷きに書かれたオリジナルのストーリーになっています。キャラクターもメイン以外のキャラはほとんど出てこないし人類軍も出てきません。またマークゼクスが永久欠番になってたり、甲洋や真矢に超能力的な力が備わっていたり、と細かい設定に違いがあります。
アニメでは何の活躍もせずに死んでしまった蔵前がかなり出張っている事(RIGHT of LEFTではメインキャラらしいですが…)に加えて翔子の話の比重が非常に大きいです。特に翔子は重要キャラの割にあまりキャラクターの掘り込みがされないまま逝ってしまった観があるので好きな人には必見かと。(小説版の翔子ちゃんは健気で天然でめちゃくちゃ可愛いです(笑))また、真矢がヒロインに格上げされてますねー。全体的に女の子の扱いがよくなってる印象。
逆にアニメと違って総士と一騎の絡みは殆ど無いのでそちらに萌えな腐女子さんには辛いかも?(前半は下手するとアニメ版よりも総士×一騎ですが)というか総一萌えしたいなら同氏の「ストーリー創作塾」が一番萌えられるかと!
この他、色々アニメでは深く語られていない設定や設備・各キャラクターの行動の真意や心情が丁寧に描かれていますのでアニメ版が好きだった人にはオススメです。メインキャラでも咲良達3人や乙姫は出てこないのでその辺が好きな人には微妙かもしれませんが…(いつかもう一作くらい出してその辺を補完して欲しいな?(笑))
■参考リンク
・「蒼穹のファフナー」初読感想