[著]藤原 祐 [絵]椋本 夏夜
姫島姫・君島直子を狙った一件から暫く、平穏な毎日を送っていた晶達。しかし、屋上で殊子や蜜に言われた何気ない一言が晶の心を揺さぶる。そして同時に、少しずつ「非日常」の方が居心地良くなっていく自分に戸惑う晶。しかもそこに、明らかに怪しげな双子の転校生が現れて…
「私達はね…変わりつつあるんじゃない、終りつつあるんだよ」姫島姫・君島直子を狙った一件から暫く、平穏な毎日を送っていた晶達。しかし、屋上で殊子や蜜に言われた何気ない一言が晶の心を揺さぶる。そして同時に、少しずつ「非日常」の方が居心地良くなっていく自分に戸惑う晶。しかもそこに、明らかに怪しげな双子の転校生が現れて…
という殊子の一言が印象的。
どんどん「日常」に馴染んでいく硝子とは対象的に今まで否定してきた「非日常」の方へ、自分でも気付かないうちに踏み込んでいってしまう晶。確かに硝子が「変化する」ことによって虚界渦が解放され、今回のような結果になったわけだから確かに“終りつつある”という表現は正しいんだなあと感じました。晶にとっては猛烈に皮肉な結末なのではないかと。
そして人知れず蜜たんハァハァ。
義手を巡っての硝子とのやりとりでの意外性たっぷりなドジっ子ぶりに思わず萌えた!!(*´д`)=3
今回の魅せ場はなんといっても晶の告白(訣別)と硝子の虚界渦開放だとおもいますが、どうしようもなくこの作品らしい告白の仕方で、確かに芹菜にとっては残酷なんだけど大好きです。
しかし本当にこの虚界渦の能力って残酷だよなあ…。
無限回廊の過去最大級の浸食によって、すっかり構図が「非日常」側に書き換えられてしまった感が拭えないですが、やはり気になるのは今後の良司&芹菜の動向でしょうか。良司についてはなんかどさくさに紛れて最終決戦の頃には自軍に居たりしそうだけど(笑)真実を知ってしまった芹菜がどちら側に動くかが個人的には楽しみです。
コメント
レジンキャストミルク 5/藤原祐
レジンキャストミルク〈5〉藤原 祐 メディアワークス 2006-09by G-Tools 【夏休みが終わり。束の間の平穏を取り戻した晶たちの前に、双子の転校生がやってきた。何故か晶に妙に懐いてくるふたりの出現は、硝子や芹菜に波紋を投げ掛けていく。】 ・・・・・・あれ夏休みは?..
レジンキャストミルク5
毎度の事ながら、藤原さんの小説読むとテンション上がるんですね。波長がモロに合ってる、みたいな。今回も例に漏れず終始ハイテンションでした。後半とか2、3回ほど身悶えしてましたが何か。
レジンキャストミルク〈5〉
レジンキャストミルク〈5〉
著者 藤原祐
イラスト 椋本夏夜
レーベル 電撃文庫
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