[著]矢島 さら [絵]奥村 大悟 かつて分たれた2つの世界は1つになり、世界は平穏を取り戻したかのように見えた。しかし技術格差がかつて分たれていた人々の間に軋轢を生む。「血の粛清」と呼ばれる事件で両親を奪われ、孤立していた少年エミルはとある事件をきっかけにマルタという少女と出会い、彼女に宿った精霊「ラタトスク」の騎士として共に旅に出ることになるが… |
というわけで原作ゲームは完全に未プレイなんですが、なんか露骨にゲームを忠実にノベライズしたっぽい、ぎこちない雰囲気が伝わってきてなんだかなあ…序盤でソーサラーリングの使い方とか魔物との契約の仕方を初めて覚えるシーンとか、猛烈にゲーム序盤のチュートリアルをそのまま文章化しましたー☆という感じでとても不自然に感じた。ゲームのノベライズってこういう部分や文章表現の乏しい戦闘描写の不自然さをどうやって埋めるかが作者さんの腕の見せどころなんだと思うのですが…うーん…これはちょっと。
物語自体はとても面白かったです。前作のエンディングでは見えなかった「世界の統合」による光と闇を描きつつ、前作主人公達とは対立する立場の人間からの視点で物語を描いているのが面白かった。まだ序盤でロイドの行動の真意とかは全く見えてこないんで、その辺も気になる。というかちょっぴり大人になった元熱血バカ主人公・ロイドの活躍にもとてもとても期待してたりする。昔と現在でちょっと落ち着いてたり、性格上のギャップが見えてきたりするととても萌えるのですが!
とりあえずエミルかわいいよエミル。ラタトスクモードのワイルドな変貌っぷりに萌えざるをえない。これは私が二重人格萌えと知っての狼藉か!!!(いえ、だからこそ手を出したんですけどね!?)ああ、この変貌ぶりはぜひゲームで直に聞いてみたい……。
10月に早速続編が予定されていて刊行ペースは速いようだし、漫画版の刊行予定とかも聞かないのでしばらくはこちらで追いかけるかなあ。余裕があったら続き買ってもいいかも、くらいで。
早くPS2に移植してください765様(身も蓋もない)