[著]ひかわ 玲子 [絵]近衛 乙嗣 連れ去られた宙良を救出する為、神々の住まうヴァルハラへ向かう事を決意したアキラ達。ところが思わぬ足止めをくらい、アキラの目の前には宙良を連れ去ったトール神が現れる!アキラ達は無事元の世界に戻る事が出来るのか!? |
アキラ達の悲願である「元の世界に戻る」という目的も達成できた…と言っていいのか大きく疑問が残るし、何より彼等・彼女達の身の中には神々が眠ったまま。自ら眠りについた宙良のフィンリルや起きる気配のなさげなその他の神々はとにかく、トールとロキはまだお互いが鬩ぎあっている状態なわけで、あの終わり方だとすぐにでもひと悶着起きても不思議じゃないように思える。一見ハッピーエンドっぽく見えなくもない終わり方だけど、まじめに考えるとコンビニだけ復活して、誰も自分の家や家族が復活してない(ネタバレ)っぽいあたりとか、だいぶ酷い。まあそれが「イマドキの高校生っぽい」といえばそうなんでしょうけど…。
ラスボスはご健在だし、身内にも不安の種は残ったままだし、結局目的は達せられたとは言いがたいし、主人公達は潜在能力の存在だけ示唆されてあと投げっぱなしだし……なんだこの猛烈な消化不良感。
うーん、実は私が「最終巻」だとおもっていたのがそもそもの間違いで、実は続きがあるのでしょうか。…でもキャラの!での連載は少なくても終わったくさいし、後書きを見る限りどうみても本編はこれで一区切りっぽいよなあ…これで本当に終わりだとしたら、残念でなりません。
なんていうか、この巻でよかったと思えたのは鎖に繋がれる宙良の挿絵がエロかった所くらいです。挿絵といえば、オーディン&ワルキューレがまんまヴァルキリープロ●ァイルのオーディン&ヴァルキリーに見えたのはツッコミ禁止でしょうか。まあラスボスとはいえ一種のモブみたいなもんだし、もうそんな細かいところに拘ってはいけないのか…