嘘つきは姫君のはじまり 見習い姫の災難 | 今日もだらだら、読書日記。

嘘つきは姫君のはじまり 見習い姫の災難

[著]松田 志乃ぶ [絵]四位 広猫

ひょんなことから、仕えていた姫君・馨子として後宮に上がる事になってしまった宮子。馨子と有子の二人からのお姫様修行を受けさせられ、悲鳴を上げる毎日の彼女は、冷泉院邸に篭ったまま後宮に戻ろうとしない桐壺の更衣を後宮に連れ戻すよう説得するという役目を申し付けられる。ところが、訪れた先でまた事件が…!?
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主君の姫と何故か入れ替わるハメになっちゃった乳姉妹の女房・宮子が周りの人に振り回されたり事件に巻き込まれたりしつつラブもあるよ!な平安ミステリー第二弾。

今回は1巻よりもミステリー風味が強かった印象?桐壺の更衣を説得するだけのはずだったのにどんどん謎が増えていって事件が混迷する中、万能キャラのメイン探偵役であるところの馨子が途中で一時的に退場して、事件解決に時間制限が加わるところがスリル満点だった気がします。トリックとか事件の謎とかは全然わからなかったので、明かされていくトリックにひたすら関心するのみ。

そして新キャラにして次郎君の兄・蛍の宮が最高!!!なんという、良いツンデレ皇子……意地悪皇子と見せかけておいてちょくちょく他人想い、弟想いな一面を覗かせるのでニヤニヤが止まりません。一方、お人よしでちょっと天然だけど頭の回転は悪くない次郎君もしっかり宮子のピンチを救ったりかっこいいところを見せてくれて、宮子への甘?いセリフにこちらまでときめいてしまいました。後半の蛍の宮と次郎君がだんだん打ち解けていくシーンがまた美味しい!

しかし、個人的には主人公の正式なお相手であるはずの真幸があまりにも空気なのが引っかかって、キャラクターはとにかく恋愛部分ではいまいち楽しめなかったり……周囲が有能すぎる中、宮子と真幸だけがある意味「普通の人間」という感じで、そんな周囲に振り回される二人の姿を見るのが楽しい、という一面もあるのですが、個人的にはやはり真幸にももうちょっと良い所を見せてほしい感じ。ていうかこのままだと普通に後宮入って次郎君とくっついちゃいなよ!!!とか思ってしまうよ…!ヘタレ萌えは、やはり普段のヘタレな一面とは一線を画した有能ポイントをどこかで持ち合わせてこそ、真の萌えを発揮すると思うのです。

次巻はロマンス多めな展開になるようなので、そろそろ真幸の活躍に期待したい。一応源氏の武者なんだから、戦闘で役に立つとか、そのくらいの頑張りは見せてほしい。…でも次は、サブタイからして露骨に舞台が後宮なんだよなあ…どうみても東宮のターンな予感が…。