[著]松田 志乃ぶ [絵]四位 広猫 乳姉妹の馨子の身代わりとなり、御匣殿として1年間後宮に上がることになった宮子。次郎君や桐壺の更衣親子と再会できたのはうれしいけれど、後宮には一筋縄ではいかない人たちばかり。しかも様々な人々の思惑が絡み合った結果、東宮妃候補である鳩子姫と『美女合わせ』の勝負を行うことになってしまって… |
女の子大好きな鳩子姫、とても九条家の血筋な藤壺の中宮、昼行灯(?)な宣耀殿の女御などなど、とにかく色々な意味でフリーダムな面々ばかりに囲まれてますます振り回されるばかりの宮子ですが、彼女たちの生き様を見て巻き込まれたなりに自分のできる事をしよう、と前向きに現在の自分の状況を受け止め始めた姿に思わずニヤリとする。個人的には、ラストの命婦との意外な告白のシーンが特に印象的でした。
そして、そんな宮子を真摯な思いで見守る一途な次郎君と明らかに気があるっぽいツンデレ蛍の宮の二人がかっこいいんだよなあ。特に今回は完全に次郎君のターン!!!という感じで、宮子をドキドキさせるその姿を見るたびにゴロゴロ悶え転がってしまいました。1巻で出たときには可愛い要員だとおもってたのに、恋する男の子の成長は早い。次郎君かっこいいよ次郎君……!!
…しかしその一方で真幸(略)あーもう、他のライバル男達がみんなみんな魅力的なだけに、イチャつき要員でヘタレ一辺倒の彼の存在が正直マジうざ(強制終了)舞台が後宮に移って出番そのものが減ってしまったからある程度仕方ないとは思うのですが、今のところ彼を魅力的だと思える要員が何もないんですよね…次巻ではもう少し、彼の活躍もありそうな感じの前フリがされているので、次巻で少しでも活躍してくれる事を祈ってます。
やっぱ、私の「ヘタレ萌え」は時々見せる有能な一面があってこその萌えなんだよなー。
ところで、今回のメインとなる文化系闘技大会とも言うべき「美女合わせ」の場面ですが、
参加する男子陣は帝だろうが東宮だろうが当然女装だよね!?とか、
蛍の宮は宴に参加するために女装させられるんだよね?とか、
九条家三兄弟が美女合わせを見るためにいそいそと女装して紛れ込むんだよね!?
とかそんな、御伽草子的展開を期待した私は間違ってますか?
参加する男子陣は帝だろうが東宮だろうが当然女装だよね!?とか、
蛍の宮は宴に参加するために女装させられるんだよね?とか、
九条家三兄弟が美女合わせを見るためにいそいそと女装して紛れ込むんだよね!?
とかそんな、御伽草子的展開を期待した私は間違ってますか?