外伝optシリーズ1巻『薔薇のストリーム』と本編5巻『合わせ鏡のラビリンス』を収録した完全版第3巻。
『合わせ鏡のラビリンス』が4巻収録予定の『時計仕掛けのラビリンス』に続いているので、どうせならそこは1冊で読みたかったなあ…!って気持ちもなくはなかったのですが、opt1収録の『謀略のテレパシー』がさりげなく本編に絡んでくるからこの収録順じゃないとダメなんですよね。NESSの内部争いも本格化する中、テンツァー達がいよいよヨーコ達の正体に感づき始めたり、オールドタイマーがいよいよヨーコ達に絡んできて、ちょっとシリアス度の高い1冊でした。ただし『薔薇のストリーム』は除く。
なんだかんだで仲良くなっていくヨーコ達とレッドスナッパーズの皆様の姿にニヤニヤ。文化祭の準備をなし崩しに手伝わされる彼女達がとても可愛い。描き下ろしで普段とは違った姿を覗かせるロートや『薔薇のストリーム』でのあの人たちとの絡みなどなど、なんだかんだでレッドスナッパーズがとても可愛い1冊でした。そしてさりげなくゼンガーに協力する裏で、自らの行動に疑問を感じ始めるシルヴィが印象的。
しかし、全体的にシリアスな話が続く中で、しょっぱなに収録されている『薔薇のストリーム』のはしゃぎっぷりが輝きすぎてる……まどかのあの発言は、初版刊行時にリアルタイムでアニメっ子だった世代にはほんとニヤニヤが止まりません。ええ、リアルタイムで見てましたから!無印からSuperSまで見てましたから!!
元ネタがわからない!という平成っ子はとりあえず「タキシード仮面 名台詞」で動画検索するといいんじゃないかな!