4年ぶりの新刊。発売時にさらっと読んだだけで記憶が曖昧だったので『分裂』から再読したんですが、これは出来る限り『分裂』からまとめて読みたいお話だなあ……
新入団員希望がSOS団部室に押し寄せて入団テストをやる羽目になる、平和なドタバタ騒ぎな“α”と、佐々木と似非SOS団(違)が絡み長門が不調を訴えてキョンが事態解決の為に紛争する羽目になる、シリアスな“β”の2つに文字通り“分裂”する物語。交互に入れ替わる物語は結構混乱する事もあったんだけど、一本の電話をきっかけに全く違う展開を見せていく展開が面白かった。
また、色々なキャラクターの新たな一面が見れるのが凄く面白い。前編159Pのアレでいろいろな人が叫んでましたがあれは叫ばざるをえないですよね……。意外なところで登場した古泉もかっこよすぎたし、長門以外の宇宙人2人のやりとりも物凄く興味深かった。
あと個人的にはこれまであまり印象なかった谷口・国木田コンビがクローズアップされてた気がするのが面白かったかも。谷口とキョンの腐れ縁という名の悪友具合も楽しかったし、何より国木田めちゃくちゃ美味しいキャラじゃないですかー!!!原作はさっと通しで1回読んだだけなので自信ないんだけど、こんな濃いキャラだったっけ?佐々木とのやりとりにもニヤニヤが止まりませんでしたが彼が北高を目指した理由が凄すぎる。
“β”でSOS団存続の危機に立ち向かうキョンの奮闘も好きなのですが、“α”で佐々木に言われた言葉を受けてキョンに個人レッスンするハルヒが可愛すぎた。今回は完璧にハルヒがヒロインの立ち位置すぎで、ハルヒ派としてはニヤニヤが止まらない。
いくつかの謎が解き明かされたけどそれ以上に謎が増えた気もする今回。次巻がいつ出るかはわかりませんが4年待ってよかったと思える面白さでした。次巻も楽しみです!できたら4年よりははやk
それにしても、最初の挿絵で某キャラの復活よりも「挿絵にペン入れされてる!!!」ってポイントに驚愕したのは私だけじゃないと信じたい。